特別高等警察は怖いね~ 開戦から2日間で683人も
毎日、「おやっ」と思えるいい記事に出会うが、きょうの10日はこれ。「封殺された反戦の声」。朝日新聞の9日夕刊の記事だ(私のところは、1日遅れで夕刊が入ってくるので。
なんといっても、開戦から2日で683人が拘束されたというところ。改正治安維持法でたくさんの人たちが逮捕・拘留されたことは知っているが、直後の拘束の情況は今ひとつ、ピンときていなかったので。
非常に「参考」になる企画ですー。
古書店経営の渡辺順三さんも(古書店、ひぇ~)。
冬の風景を詠んだ、その渡辺さん(東京・下北沢、1894~1972)の歌に対し、とっこう(特別高等警察)は、どのように取り調べたか。
対象になるその歌はー
「ある子供は 大きな柿の実を描いていて 枯枝の中に一つ、赤々と実を」
(さて?、これがどんな嫌疑になるのかと思って、読み進めるとー)
「赤い実は『弾圧されても共産党は健在だ』ということを暗示している」、s
こう決めつけたという。
保釈は43年3月(というと、41年12月9日から、1年と3ケ月も。
「特高は人がものをどう感じたかにまで踏み込んできた」、
と、渡辺さんは弟子に語ったという。
(朝日新聞9日夕刊、「開戦73年 抑圧 上」)
記事の「下」が楽しみだ~。
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