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2015年1月29日 (木)

「資本の反革命」の「新しい中世」 水野和夫本「人々はなぜ・・・」

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「資本の反革命」の「新しい中世」

演出家の鈴木忠志さんは品川のある書店でこの本を手にして一旦は書棚に戻したが、この本の参考文献を見て「変な本」だと思い、買い求めた。「文庫版」のあとがき(2013年7月)で著者である水野忠夫さん自身が記している。その参考文献たるやー第一章だけでも、以下のようだ。いわく、大沢真幸「戦後の思想空間」、柄谷行人「日本精神分析」、内山隆「『里』という思想」・・・(本は第五章まである)

 私の方は朝日新聞の「変な記者」・近藤康太郎さんと水野忠夫さんとの対談本「成長のない社会でわたしたちはいかに生きていくべきなのか」(第一刷2013年10月31日)でのやりとりでこの本を知ってから。もっとも、その「成長のない・・・」の本は、水野さんと社会学者・大澤真幸さんとの対談本「資本主義という謎 『成長なき時代』をどう生きるか」(第一刷2013年2月―私が手にしたのは2014年6月の第7刷)を読んだため。

 いわば芋づる式に水野さんの本を読んでいるが、その中でもこの「人々はなぜ・・・」の本は数字や公式の展開が次々と出てくるので、読み進めるがはかどらなかった。水野さんは経済歴史学だが、いやはや、大半は数字の世界。私などは敬遠したいところだが、そこは論の展開が魅力的なので、なんとか最後まで。とはいえ、数式などはすっ飛ばしているのだがー。(そうだったのかーという数値の紹介も多数あるが、紙数の関係でカットー笑いー)

 だから、この本をきちんと紹介するのは、数字の展開が欠かせない。それでも、いわんとしているところ、それを数値で示し、きちんと説明しようとしているところ、そして私がここが「本番だね」と思ったところが、「まえがき」で簡潔に記されている。それを紹介すれば、これらの水野本の面白さがわかると思う。

(以下は「人々はなぜ・・・」の「まえがき」からの引用です)

 

 

 宗教改革と大航海時代が両輪となって16世紀に中世を終わらせ、近世・近代の幕を開けたように、現代のIT革命とグローバリゼーションが近代を終わらせ、主権が国家にのみ集中せず国際機関や超国家企業など多段階に存在する「新しい中世主義」、あるいは「新しい中世」を招来させている。

 グローバリゼーションの本質とは何だろうか。本書ではそれを、19、20世紀にわたって実質賃金が上がり続けた「労働者の黄金時代」に終止符を打つ「資本の反革命」(=資本による利潤回復運動)ととらえて議論を展開している。

 「資本の反革命」を本質とするグローバリゼーションは、利潤動機を前面に押し出して世界を覆い尽くしくから、まずは世界の経済構造を変えてゆくが、その影響は経済の面のみにとどまらない。グローバル化は政治・経済・社会のすべてを根本的に変える総合的なプロセスであり・・・

 

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