ピケティがさまざまな「波紋」 FACEBOOKに書き込んだもの
「21世紀の資本」について、「ともだち」がFACEBOOKにかなり同意できる内容を書き込んでいたので、私もそれに少しコメントを。
もっとも、私は600頁のうち、まだ450頁まで。でも全体像はだいたいさまざまな書評でいかがえる。それにしても、きっちりした見解を示すには、読み終えないとね。でも、次々と魅力的な書籍が出版されているので、どうしても平行読みとなってしまう~。
ピケティの功績は市民派経済というか、経済を市民にというか。大きな物語を関係者でしかわからない数式ではなく、わかりやすく世間に示そうとしたところにあると思っています。
現実に起きてしまう、さらに拡大してゆこうとする今とさらに今後の「格差」、そしてその「拡大」について、(それが極大になれば、「革命」になってしまうことも指摘していますね)再配分の方法を提示しているところも現実的です。
同時に投資マネー、金融マネーに網をかける必要もあるのではないかと。だからこそ、今の資本主義そのものの仕組みを肯定しつつ、論を立てているのですが、どうもそれだけでは物足りない。
一方で「利子率革命」による資本主義の終焉、そして新たな定常型社会の水野和夫理論も基本的にはうなづけます。しかし、その水野史学も何かが足らないとも。
トッドの反グロール主義が示されおりますが、私は大塚久雄経済学の「局地的市場圏」(やはり地域で生産物を回してゆく)のほうに親近感があります。
さらにその地域経済圏での内田樹ふうの「贈与」の役割が大事になるとも。それから先に「懐かしい未来」を考えてはいるのですがー。
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