財産没収、市民権剥奪、懸賞金・・・アインシュタインにナチスがー
1933年1月、ヒトラーが政権を握り、アメリカ旅行中のアインシュタインは、その年の3月11日に「私は家に帰りません」と公表します。その9日後、ナチスの突撃隊がアインシュタインの家を隠匿武器捜索の名目で家宅捜索しましたが、見出したのはパン切り包丁ひとつでした。アインシュタインは財産没収、市民権剥奪の状態で、首に5万マルクの懸賞金をかけられたと伝えられています。ドイツ国内の反ユダヤ主義運動は、1920年代に世界の物理学リードしたドイツ物理学を壊滅させました。
「原子・原子核・原子力 わたしが講義で伝えたかったこと 」(山本義隆、岩波書店、2015年3月24日第一刷)。
ユダヤ人の両親から生まれた相対性理論で知られるアルベルト・アインシュタイン(1879年3月14日 - 1955年4月18日).。彼はナチスの迫害を受けていたことはよく知らている。だが、ここまで迫害されていたとは。財産没収、市民権剥奪、それに首に懸賞金―。科学者の受難についても、この「原子・原子核・原子力」の本でしっかりと。2015年6月9日の夜、読み進めていたら、ナチスに関することについても。「第七章 原爆と原発」まで進むためには、この「第4章 アインシュタインと光子仮説」も通らないといけない~。だが、正直、数式はすっ飛ばしているので、どこまで理解できたか?~と自問自答しながらの読書です。
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