の桜田門外ノ変から8年で明治維新 「戦後70年」がいかに大事か
筆をおいた私は、安政七年(万延元年)三月三日の桜田門外の変から明治維新までわずかに八年であることに驚きを感じた。その間に、さまざまな出来事が重なり合うように起こっていて、大変革が行われる時代には、それをうながす要因が凝集されているのをあらためて感じた。それは、二・二六事件から「大東亜戦争」の勃発、そして敗戦までの歳月を連想させる。国際関係の緊迫、開戦、おびただしい戦闘と敗戦までの傾斜が、九年の間になされていたことと類似しているように思えるのである。 「桜田門外ノ変」(下)吉村昭の「あとがき」
安政七年とは、1860年。大政奉還が成り、明治が始まるのが1868年・・・・。いやはや、その間に長州征伐、下関戦争、鹿児島戦争、鳥羽伏見の戦いが。、二二六は1936年。明治初年から68年。「70年」まであと2年。敗戦が1945年で、確かに「に・に・ろく」から9年。「10年」という単位がいかに大事か。同時に「戦後70年」という時間がいかに持続的な時間であったことかー。
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