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2015年10月17日 (土)

福島第一原発事故の罪のなんという大きさ  「もう地元に戻らない」

「福島視察報告」Photo

’(福島第一原発に向かう入り口道路の放射線量です。2015年9月27日)

 

 

集落ごと断念、「もう地元に戻らない」

福島第一原発事故の罪のなんという大きさ

 

「『もう地元には戻らない』ですって!?―。そんな判断をさせた福島第一原発事故が起こしたことは、とんでもないことですね!」

 

その事実を聞かされ、私は思わず声のトーンを上げていた。9月27日(日)昼、福島県南相馬市鹿島区の「寺内塚合第二仮設住宅」の集会室。そこの自治会(174世帯・360人)の会長で詩人でもある藤島昌治さんとの懇談会。「原発いらない栃木の会」が主催した「福島視察 ゛被災の実態をこの目で確かめる゛」(1泊2日)の日程の柱のひとつだ。


 帰宅困難区域でも、移住制限区域でもなく、もう店や会社を開くことができる避難準備解除区域。それに指定されている南相馬市小高区のどこを走っても除染廃棄物を詰め込んだフレキシブルコンテナパック、通称フレコンの山が連なる田んぼ、郊外、大地、「まるで万里の長城ではないか?」。参加者7人が乗り合わせた車内で、驚くというか、あきれたといった声が上がる。まるでSF映画を観ているかのような錯覚に陥ってしまう。

夕方の郊外の住宅街を20分ほど、クルマで走ってもー、走ってもー、灯りは時折、ポツンとあるだけだ。注意して数えていたら、電気が点いていたのは10軒ほど。昼間、私たちは「放射線量が高い」と言われていた南相馬市小高区川房へ。「南相馬市消防団小高区団第二分団第八部」、そこでの私の手元の空間線量計は0・64μ㏜を記録していた。その小高区は2016年春、完全帰還をめざしているという。私は首をかしげながら、藤島自治会長に疑問を問いかけた。「果たしてそこに帰って、暮らすことができるのでしょうか?」

Photo_2


 藤島自治会長はこう答えた。
「あそこの高速道路の山側は特に線量が高い、あの辺りでは地元にもう戻らない部落もある。いくつの部落なのかですって?戻らないという部落は二つ。暮らしていたのは40軒、100人以上ぐらいですね」

 

「とんでもないことですね!」、私が声を上げたのはこのとき。福島県の、相馬市の、小高区の、川房の、その周辺、に暮らしていた40世帯の人々の生活を2011年3月15日を境にごっそり奪い、そのまま5年目を迎えている。「フクシマ」がもたらしたその罪のなんという大きいことか!

 

長時間の懇談に応じていただいた藤島自治会長が最も強く私たちに伝えたいことがあった。「被災した仲間たちで毎日一度はお互いに顔を会わせて食事ができる『シェアハウス』に暮らしたい」、避難準備解除区域が解除されることで来春にも仮設住宅から離れることがとりざたされているという。

 

「3・11」のとき、7万1561人だった南相馬市の「市内居住者」(10月15日現在)は市外、県外への避難などで1万6000人以上減り、5万4965人。このうち市内の仮設住宅で暮らしている被災者は4010人だという。その「4010人」にしても、福島第一原発事故の避難者は今も「10万人」にしても、これまではその一人ひとりの実像を結びつけること、焦点化することは難しかった。

しかし、わずか2日間、次々と見聞しただけだが、「福島のひとり一人」を確かにリアルで身近な隣人としてとらえることができた、「数字」に血が通い、数字の向こうの顔を思い浮かべることができるようになった。福島の現象の把握も、現実の課題も、被災の支援も、より手元に引き寄せることができた実り多い「福島視察」でした。(理事 富岡洋一郎

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