院内生活の「反動」で?一日一冊ー 「えっ?」と3週間で新刊本20冊~
腰椎後方すべり症で25日間の手術・入院生活を余儀なくされ、7月22日に退院してから3週間余、気づいたら、その間に手にしていた新刊本は(古書ではありません)・・・20冊余。数えると、一日一冊の勘定ではないか~。「余分なおあしも手にしていないのに、よくもまぁー~」。と、自ら天を仰ぎつつ~(笑)、せっせと新刊本をぱらぱらと読んで毎日です(ウッドデッキの補修をしながらですが)ー。
それにしても、読み応えのある本や魅力的な本が次々と。すでに30万部だという芥川賞の「コンビニ人間」(これはまだ20数ページを読んだだけだが、いやはや、面白いことー)、3年ぶりの著書だという「東京OL殺人事件」で知られる佐野眞一が60安保の全学連委員長の生涯を描いた「唐牛伝」・・・彼は47歳で亡くなっていたのでしたね。これはこの本で知りました。
そうそう、島田裕己の「戦後日本の宗教史」もなかなか面白そうだ。昨今のニュースの最先端である「生前退位」問題の天皇制問題、新宗教も含め、「これは読みたいな」と、私も会員になっているネット注文本屋の「ほんやタウン」経由で、買い求めた。先祖崇拝もテーマのひとつ。8月のお盆でもあるし、実家に帰省する代わりに読もうかーと。
2012年の本を文庫化したヤマザキキリの「望遠ニッポン見聞録」も、魅力的だ。人気コミックの映画化で知られる「テルマエロマエ」の作者であるのは、今や世間に広く知られていることだろう。イタリア、カナダ、ポルトガル、シリア、エジプトなど世界各国で暮らしてきた彼女は(今、どこの国に住んでいるのだろうか?)、漫画だけでなく、少し読んだだけで、名文家でもあることがわかる。まだ少しかじっただけだが、ぐんぐんと読ませてくれる。つくづく才能がある人だねーと思う。
細谷雄一の「安保論争」は、立場が安倍政権寄りであるのは明らかで、あまり手にしたくはないのがほんとうだが、ここは我慢のしどころ。右派側からの戦争法擁護がどういうインテリ的な論争・論文・言い分から展開、説得しようというのか。事実関係も含め、いわば彼の言う「冷静」な判断を改めてしていくために読んでおこうと思う。もちろん、戦争法廃止の立場からだがー。
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