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2016年9月12日 (月)

人々の認識に劇的な変化が生まれる瞬間 「戦争の日本近現代史」

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 「この犯罪的な恥ずべき戦争は、これらの大衆にこのようなはてしない犠牲を要求しているのである。専制国ロシアは立憲国日本にすでに打ち破られている(「専制とプロレタリアート」。

 

 誰あろう、日露戦争「1904(明治37)年26日~1905年95日」を論じた、のちにロシア革命を成功させたレーニンその人。この書『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書、加藤陽子、2002年3月20日)によると、レーニンの糾弾の矛先は当然のことながら、ロシア政府、彼の言葉でいえば、ツァーリ政府に向けられる。

「他国人が住み、遠く離れた他国の新しい土地を奪うための、破滅的で無意味な戦争に、貧しく飢えた人民を引きずりこんだ」として、レーニンはツァーリ政府を糾弾する。だが、著書加藤陽子さんによると、その後の展開はやや予想を裏切る。

 

 その例のひとつが、「専制国ロシアはすでに立憲国日本に打ち破られている」などのレーニンの発言があげられる。などなどー。日清戦争や日露戦争で、さらに第一次世界大戦、満州事件、太平洋戦争に至る、そのときの政府の、国民の「認識のレベル」をキイワードに各国の駆け引きや社会事情などをテンコ盛りにして好著だ。

 

 いや、好著以上。いわゆる「目からウロコ」となる指摘がいくつもある。とくに日清戦争や日露戦争に関する考察は、それらが。満州事変や太平洋戦争については、新書の限界というか、今少しものたりないが、それにしても、大変な労作。積読本だったが、読んでみたら、「これは大変な本だね」と、一気読みしたのでした。その視点は以下のよう。さらに加藤陽子さんの別の本を読みたいと思っています。

 

 「国民の認識のレベルがある変化が生じていき、戦争を主体的に受けとめるようになっていく瞬間というものが、個々の戦争の過程には、たしかにあったようにみえます」

 

人々の認識に劇的な変化が生まれる瞬間、そして変化を生み出すもととなった深部の力をきちんと描くことは、新しい戦争の萌芽に対する敏感な目や耳を養うことにつながると考えています」

 

  
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