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2020年6月

2020年6月30日 (火)

コロナ危機をうまく乗り切る  感染症ー広がり方と防ぎ方ー

 

 

Img_4055 社会におけるウイルス伝播を防ぐために集会中止や休校は有効であるが、いつまでも続けるわけにはいかない。日常生活のなかでウイルス伝播を妨げることが重要である。そのためには日本人の清潔行動文化を国民が意識し、かつそれを有効に活用することである。エンベロープ(ウイルス粒子の最も外側に位置する膜状の構造)を持つウイルスは一般的に高温多湿の環境で不活性化されやすいので、梅雨期から夏になれば接触感染の効率は低下するだろう。また軽症・不顕性感染で免疫を獲得した人たちが増えれば、感染は広がりにくくなる。そして実効再生産数が1・0以下になれば、流行は終わる。新型コロナウイルスが世界中に広がるなかで、日本人はコロナ危機をうまく乗り切るのではないだろうか。

 井上栄「感染症ー広がり方と防ぎ方ー」(中公新書、2020年5月15日増補版3版、234頁)

2020年6月29日 (月)

「結果オーライ」はやめよう ジャーナリスト「視角」

 

 まだ終息していないコロナウイルス・パンデミックだが、「日本モデルは成功した」などといい加減な首相の発言を放っておく訳にいかない。いまになっては否定しても始まらないが、ことは人の命に関わること。明らかな間違いで亡くなった人もいるのだ▼失敗の代表はPCR検査の制限。試料や人員など、やむを得なかった面があるとしても「発熱4日」、「症状が出たら・・・」とかの基準や運用は問題。医療現場も混乱させた。感染症の指定に問題があり、早くから指摘された検査態勢やべッド確保など「予防」のインフラの不備は決定的。「宣言」を印象づけるための特措法改正も不要だった▼いきなり・独断・権限もないままの学校休校宣言。五輪聖火の採火とリレー開始までの終息を狙ったが、現場も社会も混乱させ「必要なかった」の声が広がっている▼愚策もある。マスクの配付。郵便配達員がポストに入れた。社員寮でも会社でもポスト1つなら一袋。逆に住んでいなくてもポストがあれば一袋だったらしい。締めて466億円。それで人気が上ると考えた首相と側近の思考の貧困だ▼国民の多くは日本の医療に「皆保険だし技術も制度も世界一」と信じていた。だが、経済・効率第一主義が医療を細らせた。保健所は半減、医師、看護婦、スタッフは抑制、病院の統廃合、基礎研究は絞られっぱなし・・・・。その結果が「医療危機」だ▼「何とかなった」「結果オーライだ」はやめよう。間違いは間違いと正し、「第二波」前に改める。「総括」とはそういうことだ。

 

「視角」 日本ジャナリスト会議(JCJ)会報 Img_4053 「ジャーナリスト」747号6月25日

2020年6月28日 (日)

文明をレントゲンにかけている  コロナの時代の僕ら

 

戦争が終わると、誰もが一切を急いで忘れようとするが、病気にも似たようなことが起こる。苦しみは僕たちを普段であればぼやけて見えない真実に触れさせ、物事の優先順位を見直させ、現在という時間が本来の大きさを取り戻した。そんな印象さえ与えるのに、病気が治ったとたん、そうした天啓はたちまち煙と化してしまうものだ。僕たちは今、地球規模の病気にかかっている最中であり、パンデミックが僕らの文明をレントゲンにかけているところだ。数々の真実が浮かび上がりつつあるが、そのいずれも流行の終焉とともに消えてなくなることだろう。もしも、僕らが今すぐそれを記憶に留めぬ限りは。

パオロ・ジョルダーノ『僕らの時代』コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと (早川書房、108頁)Img_3953

2020年6月27日 (土)

戦時下と重なる「新しい生活様式」  大塚英志

Img_4045

http://blog.with2.net/ping.php/1039354/1276351267

ー専門家に言われると、やはり説得力があります。

「コロナ騒動で、専門家会議が冗舌に語ったのは『新しい生活様式』という学級会みたいな『きまり』でしかなく、専門家が専門の言葉を放棄して『ただの人』として発信していることが少なからずありました。そういう、科学という専門性の後退が実は今回起きた気がします」
 「例えば、日本の新型コロナによる死亡率が、欧米とくらべて低いことを『日本人の行動様式』や『日本文化』に帰結させる主張が盛んに語られはじめました。時にそれを専門家が語るのも側聞しました。東アジア圏にはもっと死亡率が低い国もあるのに、です。なるほど、『生活』や『日常』は文化の基盤のように思えますから、コロナ感染が悪化しなかったことは『日本スゴイ』的な精神論・文化論に飛躍しやすい。『ジャパンミラクル』といった国会議員がいましたが、コロナ文化論は、ほとんど『神風が吹いた』に近い次元に行きかけている。そもそも、自画自賛的な日本文化論など大抵、眉唾物(まゆつばもの)です」


――コロナに感染する恐怖を前にすると、自粛や新しい生活様式にはあらがいにくい雰囲気があるのも事実です。


 「コロナ禍が過ぎ去った時、自粛や新しい生活様式に、『あれは医学的根拠がなかった』とか、『やり過ぎ、無駄だった』という批判が出てくるでしょう。すでに散見します。そして、『あの時、だれがあんな馬鹿げたことを言ったのか』と『戦犯』探しが始まる。その時、『じゃあ、あなたは何で従ったのか』と問われたら、大抵の人が、『反対できる空気じゃなかったからね』と弁明するのでしょう。それは、かつて戦争に向かう『空気』に流され、沈黙し、戦後になされた弁明と同じじゃないですか?」
――では、どうすればいいのでしょうか。
 「違和感を感じるのなら、『いやだ』『気持ち悪い』って言えばいいんですよ。僕は『自粛』や『新しい生活様式』や、そこにへばりつく『正しさ』が気持ち悪いから、そう公言しています。けれど、その気持ち悪さを、『気持ち悪い』と言えないような社会が、もっと気持ち悪い。『言えない』時点で、おかしいわけです。疫病対策として最小限すべきことと、そのどさくさで政治が生活そのものを改めることは、『同じ』であってはならないはずです。どういう形であれ、個人の生活の中に公権力が侵入してきたら、『従うのはいやなんだよ』というのは、民主主義の基本でしょ」

――コロナに感染する恐怖を前にすると、自粛や新しい生活様式にはあらがいにくい雰囲気があるのも事実です。


 「コロナ禍が過ぎ去った時、自粛や新しい生活様式に、『あれは医学的根拠がなかった』とか、『やり過ぎ、無駄だった』という批判が出てくるでしょう。すでに散見します。そして、『あの時、だれがあんな馬鹿げたことを言ったのか』と『戦犯』探しが始まる。その時、『じゃあ、あなたは何で従ったのか』と問われたら、大抵の人が、『反対できる空気じゃなかったからね』と弁明するのでしょう。それは、かつて戦争に向かう『空気』に流され、沈黙し、戦後になされた弁明と同じじゃないですか?」

――では、どうすればいいのでしょうか。

 「違和感を感じるのなら、『いやだ』『気持ち悪い』って言えばいいんですよ。僕は『自粛』や『新しい生活様式』や、そこにへばりつく『正しさ』が気持ち悪いから、そう公言しています。けれど、その気持ち悪さを、『気持ち悪い』と言えないような社会が、もっと気持ち悪い。『言えない』時点で、おかしいわけです。疫病対策として最小限すべきことと、そのどさくさで政治が生活そのものを改めることは、『同じ』であってはならないはずです。どういう形であれ、個人の生活の中に公権力が侵入してきたら、『従うのはいやなんだよ』というのは、民主主義の基本でしょ」

コロナ後の世界を語る 戦時下と重なる「新しい生活様式」 感染拡大せず「日本スゴイ」 80年前と重なる嫌な流れ

大塚英志 朝日デジタル6月20日 聞き手田中聡子

 

2020年6月26日 (金)

アフターコロナの世界が‐  堅達京子

 

 

 Img_4031_20200626171001 アフターコロナの世界がめざす方向性は、今までと同じでいいのだろうか?。もとより大量生産消費型の経済と猛烈なグローバル化、そしてそれに伴う自然破壊の加速が今回の災厄をもたらしたのだとすれば、この痛みをバネに、もっと持続可能な世界に転換していくのでなければ、犠牲となった方々や今も不条理な苦しみに耐え続けているすべての人々の苦労が水泡に帰すのではないか。

(略)

 だが実は、危機のただ中にある今こそ、誰もが生きやすく、働きやすい社会をめざして大胆な改革に挑むチャンスなのではないか。五箇さん(五箇公一・生態学者)もキーワードとして「地産地消」をあげておられたが、私も行きすぎたグローバル化を見直し、再生可能エネルギーによるネットワークといったエネルギー分野の変革も含めて、パンデミックや災害にも強い「分散型社会」をつくることが肝要だと思う。

堅達京子(けんだちきょうこ、NHKエンタープライズ・エグゼクティブ・プロデューサー) 『ウイルスVS人類』 おわりにかえて

2020年6月25日 (木)

普通の暮らしと貧困は紙一重 緊急事態解除1カ月

新型コロナウイルス対策の国の緊急事態宣言が全国で解除されてから、25日で1カ月。経済活動は徐々に再開され、街の人出は増えているが、「暮らし」が失われたままの人もいる。(井上裕一、川嶋かえ)

 「暮らしが突然白紙になってしまった。仕事をしていないと生きている意味もないと思い、気持ちもふさぎ込んでしまって……」
 都内に住む小林茉里子さん(36)が正社員として働いてきたのは池袋駅近くの園芸店だった。植物が好きで客との触れ合いも楽しかった。海外からの観光客も多く訪れていたが、感染拡大とともに減り、3月にはぱたりといなくなった。
 3月下旬。出社時に体温を測ると、平熱よりやや高かった。37・5度には達していなかったが、会社側から「帰宅して、自宅待機するように」と指示された。数日後、上司から「4月いっぱいで、退職になる」と電話で告げられた。
 店のスタッフの数はすでに減っていた。自宅待機から戻れる見通しは立たず、諦めの気持ちで退職した。
 月給は手取りで20万円弱だった。貯金はほとんどなかった。一人暮らしのアパートの家賃7万円に、光熱水費や携帯電話代……。家計はすぐに回らなくなった。4月に銀行のカードローンで20万円を借り、家賃や生活費に充てた。5月には国の無利子貸し付けで20万円を受け取ったが、新たな借金ができただけで、それも借金の返済ですぐになくなった。
 6月はじめ、アパートを解約した。いまは友人宅に身を寄せ、ハローワークで仕事を探す。宣言解除から1カ月たつが、正社員の募集はほとんどない。
 頑張って働いてきたのに、どうして突然、こうなったのか。普通の暮らしと貧困は紙一重だということを、身をもって知った。
 国の特別定額給付金10万円もまだ受け取れていない。育てていた多肉植物をネットで売った。たいした金額にはならなかったが買ってくれた人とのやりとりは「久しぶりに仕事をしたようなつもりになれて、少し気持ちが救われた」。いまの貯金残高は2万円弱だ。
 6月6日、全国の弁護士や労働組合などが電話相談会を開いたところ、全国で1217件の相談が寄せられた。「どう生きていけばいいのか」といった深刻な相談が目立つ。
 小林さんは「新型コロナで、私みたいな状況の人はたくさんいるはず」と話しながら、自分に言い聞かせるように語った。「経済がよくなるまで、気持ちだけは負けず、生き延びるしかないですね」

朝日新聞6月25日(木)社会34面 「もとの日常どこに、緊急事態解除1カ月」Img_4044 Img_4044

2020年6月24日 (水)

「新しい日常」のストレス管理法  「ウイルスVS人類」

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五箇公一(生態学者) 個人的なことで言うと、この1、2年は年の半分ぐらいは外を飛び回るような活動が続いていたんですね。それがこの3月からパタッと閉じてしまった。すると、突然、家と研究所に限定される生活に戻ってきたというか、それまで手が付けられなかった趣味などに没頭する時間ができた。人によって、何か物をつくったり、絵を描いたり、小説や映画を楽しんだり。ちょっと凝った料理に挑戦したり、いろいろなやり方はあると思いますが、いまの状況の中で、1人ひとりがそういった逃げ道というか、精神的な部分におけるストレスの管理法を見つけていくことも大事かなと。こういう事態はいつでもまた来るわけです。感染症に限らず、地震や台風などのいろいろな災害の可能性を日本列島はいつでも抱えている。そういった事態になっても慌てないで、今回のように行動がある程度制限された社会の中でも生きていくには、どうしたらいいかというトレーニングは欠かせないと思うのです。

新しい日常をいかに過ごすか 五箇公一 『ウイルスVS人類』(文春新書)第一部 未知の敵と闘うために 84頁~85頁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年6月23日 (火)

「不要不急」とは僕のことだよ  養老猛司

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内田也哉子 先生は終戦の昭和20年に国民学校2年生、現在の小学年生でした。この終戦と東大医学部の助手をされていた当時に起こった大学紛争と、地下鉄サリン事件などのオウム真理教の事件、この3つの社会的事件がご自身にとって大きな転換期だったそうですね。今の新型コロナもそれに匹敵するものですか。

養老猛司 個人的にはそれほどではないですが、変化したことはあります。ほとんど世の中のことしか考えなくなりましたね。自分のことよりも他人のことを考える。だって「不要不急」とは僕のことだよ(笑)。世の中に対して何の用事もないから。2~3年前、東京農大のキャンパスを歩いていたら、学生が「あれ、養老先生じゃないですか」と叫んだ。「そうだよ」と答えたら、「生きていたんですか」と驚かれましたよ(笑)

人生とは「不要不急」なのに 養老猛司 内田也哉子 「週刊文春 WOMAN」2020夏号

2020年6月22日 (月)

天災で生まれた墾田永年私財法  池上彰

増田ユリア 経済状況も大変になってきますし、大仏や寺をつくるにしても莫大な費用がかかります。そこで聖武天皇は、 経済対策Img_4022_20200622143001 を考えます。府復興政策としてつくられたのが、墾田永年私財法です。

池上彰 たくさんの方が亡くなっているから、農地を耕す人も減るに決まっています。

増田 それで、自分たちがそれぞれ耕した土地は私有財産を許可するということにこの法律で定めたです。

池上 まさに感染症が社会制度を変えざるを得ない状況にしたわけですね。

(中略)

増田 何か自分なりのテーマを決めて歴史を見ていくと、流れがよく見えることがあります。感染症についても流行する前の社会の状況と、収まってからの社会にどういう変化が起こっているかに注目すると、こんな歴史の動きも見えてくるんですよね。

池上 まさに墾田永年私財法は、感染症をはじめとした疾病や飢餓といった天災への復興政策ですからね。それが大きな社会的な変化へとつながっていった。今もコロナウイルスで景気がすごく悪くなっていますから、安倍政権の経済政策に関心が集まっています。その政策によっては、今後の日本社会も大きく変わっていく可能性があるわけです。

「感染症対人類の世界史」(池上彰 増田ユリア)「ポプラ新書」感染症が世界を変えたー日本編(144頁~149頁)

 

 

2020年6月21日 (日)

「第一波」日本は抑え込んだのか 知る新型コロナ

 日本は新型コロナウイルスの流行抑止に成功したのだろうか。朝日新聞は主要7か国(G7)について、各国のデータを分析し、それぞれ10万人当たりの累計感染者数と感染の有無を調べる検査件数を比較した。また世界的にみて比較的被害が抑えられているアジア・オセアニアの国・地域を選び、10万人当たりの累計死者数を比べた。

 数値はImg_4021 いずれも、5月23日時点のもので、感染者数と死者数は、米ジョンズ・ホプキンス大のまとめから、検査数は各国政府の公表資料などを使って算出した。 

 この結果、日本はG7の中で10万人当たりの感染者が13.2人と、最も少なかった。一方、検査数も最小の212,8件で、最多のイタリアの約4%だった。

 10万人当たりの死者数についてもG7では、日本が一番少なかった。ただ、アジア・オセアニアで比較すると、多くの国・地域が日本の0・64人よりも少なかった。たとえば、初期の水際対策が奏功した台湾の累計死者は7人で、10万人当たりでは、0・03人だった。

「第一波」日本は抑え込んだのか 感染者・死者数 世界と比べると 朝日新聞6月21日別刷り「知る新型コロナ 3 新しい日常を生きる」(7頁)

2020年6月20日 (土)

日常に入り込んだ公権力 大塚英志

 記事の一つひとつ軍国色は感じにくい。しかし、目的は「日常」レベルで、「戦時体制をつくる」こと。そのために昭和15(1940)年に発足した大政翼賛会が説いたのが「新生活体制」でした、

 「新生活」の実践の担い手の中心は女性で、男性たちが突き進むナショナリズムとは異なり、非政治的に見えます。節約や工夫そのものは政治的に批判しくくい。しかし、それは生活という基盤から、社会統制に人々を誘導してしまう政治的役割を果たしました。

 僕にはコロナ下の光景は、その「新生活体制」の繰り返しに見えました。ホームセンターの家庭菜園コーナーが人気になり、東京都が断捨離の動画を配信する。政治やメディアは日常のつくり替えによる行動変容を説く。その姿に違和感を覚えました。自ら生活領域の統制に参加し、従うことに慣れてしまった社会の向かう先が気になります。

 実は翼賛体制に向かう前振りにあったのが、「自粛」でした。パーマネントや女性が接客するカフェがやり玉にあがり、映画館の行列は白い目で見られました。自粛警察の動きさえありました。「自粛」から「新生活」へ。手順まで同じです。

 正直に言って僕は、コロカ禍で蔓延した「自粛」や「新しい生活様式」やそこにへばりつく「正しさ」がとても気持ち悪い。そう公言しています。けれど「気持ち悪い」と言いづらいような社会の空気がもっと「気持ち悪い」。

「日常に入り込んだ公権力」 大塚英志 朝日新聞6月20日朝刊Img_4018  オピニオン・耕論 「新しい生活様式」の圧 

 

 

 

 

2020年6月19日 (金)

コロナ禍は、世界一斉民主主義テスト  おしどりマコ

 本当は、酷い原発事故を経験した私たちの社会は、戦後のドイツのように、変わっていかねばならなかったのだと思います。けど、変わらず、より劣化していき、コロナ禍を迎えてしまった。コロナ禍は、世界一斉民主主義テストのようなもので、どこの国も、酷い状況になったのではなく、情報の可視化、議論の開示、国民の政策支持と協力が、日本よりずっとうまくいった国々もあります。無理なことじゃないんです。理想論ではないんです!大切なのは、誰かまかせにしないこと、Img_4015 誰かの意見を鵜呑みにしないこと、調べること、データを残すことが社会を作ること。それを、私たちが私たちのために要求し、監視していくことー。

 民主主義は手間がかかるんだけど、私たち自身が生活の中で、日常の中で変わっていくことが、自分たちと遠くの誰かを守ることなのだと思います。<a href="https://blog.with2.net/link/?1039354">人気ブログランキングへ</a>

「コロナ禍は世界一斉民主主義テスト」 おしどりマコ 季刊『VOICE』第24号「原発 コロナ禍 日本の転機」

2020年6月18日 (木)

抗体検査、陽性低く 専門家「第二波への備えを」

Img_4014  新型コロナウイルスへの感染歴を調べる抗体検査について、厚生労働省は16日、陽性率が東京0・10%、大阪0・17%、宮城0・03%だったと発表した。専門家は、国内では多くの人が抗体を持っていないとみて、「第2波」に向けた対策の必要性を指摘している。

 3都府県の20歳い樹の住民7950人を無作為に選び、6月初旬から調査。大型の機器を使う、比較的精度が高いとされる二つのメーカーの機器で測定し、いずれも陽性となった人を「陽性」とした。

 5月31日時点で、報告されている累積感染者数をもとにした感染率は、東京0・038%、大阪0・02%、宮城0・004%で、いずれも今回の陽性率のほうが高い。検査で拾われていない無症状の感染者が一定程度いるとみられる。

 海外で報告されている抗体検査の陽性率は、米ニューヨーク州で12%、スペインで5%など。欧米に比べ、日本は流行の規模が小さかったとされるが、今回の抗体検査からもその傾向が示されたといえる。

 日本臨床医学会理事の柳原克紀・長崎大教授も「『ほとんどの人が感染していない』ということがわかったといえる。次の流行への備えはしっかりやらなければいけない」と強調した。

 朝日新聞8月17日朝刊4面 「抗体検査 陽性低く、専門家『第二波への備えを』」

 

2020年6月17日 (水)

政治の失敗だ 「多事奏論」原真人

Img_4013  コロナ危機のもとで、私たちはあまりにお粗末な政府の対応ぶり、日本の脆弱な社会基盤の現実を目にした。象徴的なのは、感染者を特定するPCR検査の能力だ。

 5月初旬の人口1000人当たり検査数は2,2人と経済協力会開発機構(OECD)加盟37カ国中36位、首位のアイスランド(147人)は言うに及ばず、加盟国平均(27,7人)にも遠く及ばない。

 人口当たり臨床医師数や集中治療設備数、給付金手続きを進める電子政府、小中学校のオンライン学習などでも先進国レベルに達していない状況が露呈した。

 これは現場の判断ミスという類いの失敗ではなかろう。必要なところに必要な予算を回せない、マンパワーを確保できないいうのは、政府の機能不全、政治の失敗だ。

「多事奏論」・原真人・編集委員 朝日新聞6月17日朝刊オピニオン

2020年6月15日 (月)

「地球市民」としての自覚  元阪大総長・平野俊夫

 新型コロナウイルスは数百年に一度訪れる歴史の転換点を私たちに提示し、新しい時代の扉を開こうとしている。経済至上主義から持続可能な社会への転換を図らなければならない。企業も社会あっての存在であることを自覚し、利他の精神のもとに公共の福祉に今まで以上に貢献すべきだ。感染症はもちろんのこと、環境や生態系への破壊を防止することを真剣に考えなければならない。また、科学技術を基に、持続可能な社会を構築していかなければならない。いみじくも私たちに「世界は一つである」ことを教えてくれた。最近芽生えつつあるグローバル化から一国主義、協調から対立へ、信頼から疑心暗鬼への流れに新型ウイルスコロナが警鐘を鳴らしている。世界が協調しなければ、新型ウイルスコロナ感染症を克服することはできない。「地球市民」としての自覚と、「相手の立場を尊重し、信頼し、助け合う、連帯と協調の精神」が重要である。

平野俊夫・元阪大総長、量子科学技術研究開発機構理事長 「医療体制を整備し、CDVID-19を克服せよ」『中央公論』7月号

 

Img_3995

2020年6月14日 (日)

明日の命が保証されているわけではない  村上陽一郎

 

我々は、命あることに至上の価値があるという信仰に近い価値観に浸されて、死を余りに遠きに置きすぎたのではないか。実際超高齢化社会にあっては、1人1人の成員の相当数が、実は明日の命が保証されているわけではない、そういう社会なのである。今回の災厄で学ぶべきことの一つは、そのことを社会全体で実感すべきだ、という点にあると私は思う。「百寿社会」などという言葉に浮かれ、「大の男」までが、顔を晒して「何歳に見えます」などど、「若く見える」ことを誇るようなCMまである社会、実は隣にいる成員が日々次々に死んでいく社会でもあるはずである。ただ生きていることに無条件に価値を求め、それをひたすら信仰することで、この社会が救われるとは、私にはとても思えない。

村上陽一郎・東大名誉教授「近代科学と日本の課題ーコロナ後をどう見通し、つけをどう払うかー」『中央公論七月号』

 

 

 

 

 

2020年6月12日 (金)

世界は巨大な網で オルガ・トカリチュク

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 ウイルスは、わたしたちがこれまで必至に否定してきたことを思い出させた。わたしたちが壊れやすい物質でできた、はかない存在だいうこと、私たちが死ぬということ、。「ニンゲン」という特質も、わたしたちを世界から分け隔てはしないこと。世界は巨大な網で、網の目のひっとつひとつをなすわたしたちは、あらゆるほかの存在と、その関係は目に視えなくても、従属し影響しあっているということ。どんなに遠い国んの出身であろうと、何語を話し何色の肌であろうと、みなが同じ病に倒れ、おなじ恐れを感じ、おなじ死を死ぬということ、

オルガ・トカルチュク (ポーランド作家、2018年ノーベル文学賞)

「世界」7月号(25頁)「窓」

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2020年6月11日 (木)

コモン・ウイルスとして認識すべきだ コロナ時代のデモクラシーその1

ウイルスは社会の弱点に巣くう。周知のように、コロナ・パニックでの社会の脆弱さは、統廃合によって半減された保健所数や感染症対策予算削減など、1990年代から進められた公共政策の結果でもある。ゆえに、ポストコロナ時代にあっては、医療・介護・保健領域の拡充、そのために科学知の涵養など「ケア・エコノミー」が中心に据えられるべきだろう(中略)。社会思想史家の水嶋一憲の言葉を借りれば、コロナ・ウイルスは、コモン(共有財)の拡充を目指す契機を作る「コモン・ウイルス」として認識すべきだ。
「コロナ時代のデモクラシー」(吉田徹・北大教授)
『世界』2020年7月号(48頁)koImg_3970 Img_3970

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