アフターコロナの世界が‐ 堅達京子
アフターコロナの世界がめざす方向性は、今までと同じでいいのだろうか?。もとより大量生産消費型の経済と猛烈なグローバル化、そしてそれに伴う自然破壊の加速が今回の災厄をもたらしたのだとすれば、この痛みをバネに、もっと持続可能な世界に転換していくのでなければ、犠牲となった方々や今も不条理な苦しみに耐え続けているすべての人々の苦労が水泡に帰すのではないか。
(略)
だが実は、危機のただ中にある今こそ、誰もが生きやすく、働きやすい社会をめざして大胆な改革に挑むチャンスなのではないか。五箇さん(五箇公一・生態学者)もキーワードとして「地産地消」をあげておられたが、私も行きすぎたグローバル化を見直し、再生可能エネルギーによるネットワークといったエネルギー分野の変革も含めて、パンデミックや災害にも強い「分散型社会」をつくることが肝要だと思う。
堅達京子(けんだちきょうこ、NHKエンタープライズ・エグゼクティブ・プロデューサー) 『ウイルスVS人類』 おわりにかえて
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