第二、第三のゴジラがまた来るかも 思想としての〈新型コロナウイルズ禍〉
いま人は、ウイルスは一世紀にいっぺんぐらいしか襲ってこないと思っていますが。ウイルスに感染しやすい状況になっているとすれば、そんなことでは済まされません。それに振り返ってみれば、新型コロナに先立ち、SARSやMERSがあったのですから。一世紀に一度どころか、21世紀になってすでに三度目の新型ウイルスの流行なのです。これからはもっと頻度が高まるかもしれない。そのたびに現在のような大規模な封鎖をしていたら、大変なことになります。朝日新聞記者の太田啓之さんが、僕との私的なやりとりの中で、最初の「ゴジラ」で、志村喬が演じる山根博士が最後に「第二、第三のゴジラがまた来るかもしれない」と言っていたのを思い出す、と話していました。ゴジラのように第二、第三のコロナが来るかもしれないと。
「不可能なことだけが危機をこえる 連帯・人新生・倫理・神的暴力 」大澤真幸(社会学者) 『思想としての〈新型コロナウイルス禍〉』
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