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2023年4月 1日 (土)

気が付けば「死」をテーマの物語の中心に 安部公房「カンガルー・ノート」

部公房の「死」をテーマにした最後の長編「カンガルー・ノート」を読み終えた。先週読んだ「方舟さくら丸」もそうだが、全編がわくわくどきどきさせる演劇集団による「野外劇」といった読後感があり。大江健三郎の「万延元年のフットボール」のような歴史的な壮大さは含まれていないが、とにかくテンポよく物語を進ませて読者を引っ張っていく力はただごとではない。「さくら丸」の「核戦争」、「カンガルー」の「生と死」、それぞれこれらの主題をずらしながら、というか、主題を全体で包み込みながらというか、あるいは大真面目に主人公や脇役たちが主題と格闘しながらというか、場面転換をうまくつないで行く。面白く読み進み、気がつけば読者を物語の中心に向き合わせる独特な手法はやはり鬼才ともいうべき才能だなと、暖めて安部公房の文才、手腕に感心してしまうー。代表作として知られる「砂の女」「箱男」はもちろんだが、「水中都市」「けものたちは故郷をめざす」「第四間氷期」「鉛の卵」なども読んでいるが、さらにもう少し安部公房の別の文庫を読み進めたい。 338680132_6139828112738340_7654379550728

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