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2023年12月 1日 (金)

リアルタイムの「あの熱い時代は何だったのか」   池上彰「昭和の青春 日本を動かした原動力」(講談社現代新書)

「昭和の青春」が講談社現代新書で発刊されたのですぐに手にした。それも筆者は私と同世代の、というか、「団塊世代」(昭和22年生まれ~昭和24年生まれ)とほぼ同じでもあるので。池上さんによると、最も多い昭和23年生まれは268万人、この3年間の団塊世代だけで806万人とか(池上さんと私は昭和25年生まれだが)。当然、<これは読みたいね>で、ネット書店経由で入手しました。全268頁でもあり、一気に読み終えました。さすがに昭和の「通史」としては、わかりやすくまとまっているという感想だ。ただし、細部となると、あの時代をリアルに生きてきた者からすると、やや物足りない。まぁ、ないものねだりの部類だから、それでよしとしてー。昭和の青春」を知らない現代の若者も「昭和の青春」を知って欲しいと思う。

さすがにあの時代を描くとあって、「第一章」はのっけから「青春の学生運動」ー。「なぜ学生運動が(当初は)多くの支持を集めたのか」などは「経緯や背景を知ると理解が深まると思います」とある。当然、60年安保、70年安保、反ベトナム戦争、、東大闘争、日大闘争、全共闘、内ゲバ、大菩薩峠事件、連合赤軍事件ー(なぜか、私が見逃しているのか、連日のニュースとなっていた三里塚闘争や東アジア反日武装戦線がどうも見当たらないー)。この「学生運動」だけで一冊の本となるため、この第一章は駆け足で書き進んでいるきらいがある。

ていねいなのは「第3章 青春の昭和文化・社会風俗」だ。ツイッギー、ビートルズ、三島由紀夫事件に続いて、「べ平連」、「あしたのジョー」、「何でも見てやろう」(小田実)、新宿フォークゲリラ、岡林信康、高田渡も紹介。さらに「私の世代の学生がよく読んでいた作家」として、「現在ではあまり知られておりません」という高橋和巳をあげているところが「いいね」です。私も愛読した彼の「憂鬱なる党派」「邪宗門」について短いコメントも。確か、居酒屋に友達と行くことになったが、所持金がないので、「高橋和巳選集」を抱え市内の古本屋に駆け込んで酒代をつくったことを思い出した(「高橋和巳選集」は社会人になってから買い戻しています)。

さらに当時の情況の中で、自殺した学生活動家も紹介。中核派活動家だった奥浩平の「青春の墓標」、宇都宮女子高出身の高野悦子の「二十歳の原点」をとりあげている。この「二十歳の原点」は映画化されており、私も学生時代に観ている。そのところは、<当時の空気、状況をよく知って書いているな>という印象だ。倉橋由美子の「パルタイ」(ドイツ語でパーティ)をとりあげているのだがら、この流れからは、当時の学生によく読まれた「朝日ジャーナル」や「情況」、「現代の眼」、「流動」、「新地平」などの雑誌や思想家の吉本隆明「共同幻想論」、羽仁五郎「都市の論理」、廣松渉「青年マルクス論」、内田秀「ものぐさ精神分析」なども登場してもいいはずだが、これは触れられていないー(できれば、高木仁三郎や柄谷行人、澤地久枝、吉村昭、大江健三郎、筒井康隆、星新一、小松左京あたりまで触れて欲しかったがー) 。

ともあれ、新書一冊で「昭和の青春」を回顧させてもらいましたー。

 

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