無料ブログはココログ

ブログランキング


  • 人気ブログランキングへ

« どういうわけか?たまに作りたくなるのが「コロッケ」   facebookにアップしたら「尊敬します」のコメントも | トップページ | 沖縄から日本全土に広がる戦雲の兆しに警鐘を鳴らす     三上智恵さんの「戦雲(いくさふむ)」(集英社新書)を注文 »

2024年2月21日 (水)

巨大な壊れた観覧車で装飾されている警察署   「理不尽なSF」の世界に誘う諸星大二郎

 

大ファンである「諸星大二郎」の世界だが、どういうわけか?、このところさっぱり読んでいない。彼の世界にひたることはある種の「余裕」があることだー、そう思っているので、「これはややいかんね」と。で、大二郎さんの傑作短編「遠い国から」を振り返ることにー。
 「食事の時間」とか「夢みる機械」「地獄の戦士」など8篇から成る短編集だが、何度も振り返ってしまうのが、「遠い国から」。                                                  
 この宇宙の果ての国では、壊れた人形、穴のあいた水差しなど、街角はガラクタに満ちている。なにしろ、警察署の正面は巨大な壊れた観覧車で装飾されているのだ。そこを訪れた旅人から見たそうした土地の風景が描かれる。「この国では実用的な物や実際的な生活をする人間は軽蔑される」。わずか18頁。だが、印象は強烈だ。
 若い時にも見ているが、今、読んでも印象はさほど変わらない。この手の「理不尽なSF」にかけては、諸星大二郎のほかに知らない。いずれも今から32年以上前の作品なのだった(「あとがき」で初めて知ることに)。連合赤軍事件なども背景にあったという「猫パニック」などもあり、当時の世相もすべり込ませている。
 「孔子暗黒伝」「暗黒神話」などで知られる彼だが、私はこの手の乾いた皮肉っぽさや価値観の地滑りを誘うシルクロード的光景をほうふつさせる世界のほうが、どうも好きなのだー。1dscn3200 大友克洋の、ともかくも笑ってしまう「ハイウェイ・スター」とか「さよならにっぽん」など、バックパッカー的に、地上と地下の関係を、なんなく飛び越えてみせる手法、それと、どこかでつながっているのではないか、そう思うのだー

 

« どういうわけか?たまに作りたくなるのが「コロッケ」   facebookにアップしたら「尊敬します」のコメントも | トップページ | 沖縄から日本全土に広がる戦雲の兆しに警鐘を鳴らす     三上智恵さんの「戦雲(いくさふむ)」(集英社新書)を注文 »

考えるヒント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« どういうわけか?たまに作りたくなるのが「コロッケ」   facebookにアップしたら「尊敬します」のコメントも | トップページ | 沖縄から日本全土に広がる戦雲の兆しに警鐘を鳴らす     三上智恵さんの「戦雲(いくさふむ)」(集英社新書)を注文 »

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31