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2024年2月 7日 (水)

きょうの私にさよならしましょ。    「幻の童謡詩人」金子みすゞの「さよなら」   

考えたら、このところ、金子みすゞについて、読んだり、書いたりしていないことに気づきました。金子みすゞの全集3巻を読んだのはもうだいぶ前になるー。ふと、思い立ち、改めて思い起こそうとー。過去の「霧降文庫」の記事を読み返してみました。

 「永遠の詩 シリーズ01」『金子みすゞ』(小学館)を私の友人で、茨城の詩人(同人誌「序説」同人でもある)磯山オサム君が日光霧降高原の「図書館」に寄贈してくれた。
 「だれかに読ませたいあなたの大切な一冊の寄贈を」。それに応えてくれた。それも「3・11」後の今、改めて読まれるべき詩集を。さすがいい本を選んでくれるな、そう思ったことだった。
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 「幻の童謡詩人」と呼ばれた金子みすゞは、いまではもうすっかり国民詩人になった(それにしても、大変な感性の持主だった彼女が若くして自死してしまったことは、ほんとうに残念だー)。「おさかな」「大漁」「木」「私と小鳥と鈴と」「蜂と神様」「明るい方へ」など、いずれも心に沁みこむ詩だ。それぞれに「私のみすゞさん」があることだろう。
 その中でも今回は「さよなら」を。確かにいい詩だ。私も読んでいるつもりだったが、これまで読み飛ばしていたかもしれない。彼女を「再発見」した矢崎節夫さんの解説によると、声に出して読むと、見事に絵になって見えるという。「きょうの私にさよならをいう。一度きりの今日の私に」
 私もこのブログを書きながら、声に出して読んでみました。今、夕闇が近づいてきたところなので、さらにその光景が浮かんできました。
 さよなら
               金子みすゞ
降りる子は海に
乗る子は山に。
船はさんばしに、
さんばしは船に。
鐘の音は鐘に、
けむりは町に
町は昼間に、
夕日は空に。
私もしましょ、
さよならしましょ。
きょうの私に
さよならしましょ。

 

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