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2024年3月

2024年3月31日 (日)

「集団的忘却が起きているといわねばなりません」    『東電刑事裁判 問われない責任と原発回帰』(海渡雄一 大河陽子)

「まるで、福島原発事故なぞなかったかような、集団的忘却が起きているといわねばなりません。だからこそ私は、この福島第一原発事故がなぜ発生したのか、そして事故時に、たくさんの極めて重大な事実が隠されたことが、市民の共通理解になっていないことが、我々の決定的な弱点になっているのだと思います。真実こそが、人々の怒りに火をつけ、奮い立たせ、脱原発への確信となると思います」ー。『東電刑事裁判 問われない責任と原発回帰』(海渡雄一 大河陽子、彩流社、全198頁)。その最終章の「第三部 311の前後に、この国でいったい何か起きていたのか」にある指摘だ。

発刊は昨年秋、すぐに買い求めていたが、しばらく積ん読状態だった。読みたかった高木仁三郎『核の世紀末』や『ウクライナ動乱』(ちくま新書)、『ウクライナ戦争の嘘』(中公新書ラクレ)、『ナチ親衛隊』(中公新書)、三上知恵さんの『戦雲(いくさふむ)』(集英社新書)もすぐに手にしたかったので、なかなか機会がめぐってこなかった。でも読み始めると、手放せない内容だなと気づかされた。特に当時盛んに言われた東電の「想定外」がいかに、ごまかし、嘘つき、虚偽、めくらまし、責任逃れ、焦点はずし、であったことが、これでもかというぐらい、事実を、証言を、列記して、いかにそれが嘘であったかを、見事に暴いている。

434664762_7226546647474120_8878251882168 それまで隠されていたが、刑事裁判の証拠調べなどで明らかになっていく過程、証言は、まるで上質のドキュメンタリー映画を思わせる。著者の海渡弁護士も強調しているが、改めて事実の持つ重大さ、大事さ、大切さに気づかせてくれる本です。

2024年3月30日 (土)

「311のキャンドルナイト」、6月11日に報告会   初めての試み、日光など全国36カ所で

「311のキャンドルナイト」、福島第一原発事故による「原子力緊急事態宣言」が発令されたその夜、19時03分に一斉にキャンドルを灯し、福島第一原発事故を忘れない、東日本大震災・福島第一原発事故で亡くなった人たちを悼み、原発事故の被災者に寄り添っていくーを心に刻む時間にするー。

原発事故から13年にして、ジャーナリスト・白石草(はじめ)さんらが呼びかけた初めての試み。「311のキャンドルナイト」呼びかけ人のMlによると、福島、長野、新潟、栃木、東京、神奈川、京都など、全国36カ所で実施されたという。栃木県では残念ながら、「さよなら原発!日光の会」が主催した「311のキャンドルナイトin日光」(会場は日光市霧降高原)1カ所のみだったよう。こんな有意義なイベントだと思うので、来年以降も継続され、さらに実施個所が増えることを期待したい。

と、思っているが、考えたら、当日の「311のキャンドルナイトin日光」会場のきちんとした写真を紹介していなかったことに気づいた。当夜は足尾からプロのカメラマンも参加し、盛んに写していた。さすが、プロの腕前とわかる視点や角度、陰影などかなりいい写真だ。今後の記録としても残るように、そのうちの1枚をアップすることにしました。

それと、つい数日前、呼びかけ人の白石さんからメールが。311のキャンドルナイトの「報告会」を6月11日に開くので、ぜひ参加をと。東京・渋谷で開くそうだが、オンラインとオフラインの両方で。私はオンラインで参加しようかと思っているのだがー。その呼びかけを下記にアップしておきますー。

 

 

みなさま 今年は桜の開花が遅いですね。In_20240330231401

一昨日は、夜、特急で南相馬の原ノ町に到着したら、

冷たい空気の中、雪が舞っていました。

 

さて3月11日のキャンドルナイトの素敵なご報告を

お寄せいただきありがとうございます。

お声かけしてよかったなと、心から思います。

 

まだの方も、全く急ぎませんので、

写真とご報告をお送りいただけると嬉しいです。

(このメールにご返信いただければと思います)

 

地図に写真とご報告を掲載していますので、ぜひご覧ください。

https://www.311candlenight.org/map

 

さて6月11日に、キャンドルナイトの報告会を開きたいと思います。

午後4時から、オンラインとオフラインのハイブリッドで開催します。

今から、日程を空けていただけると幸いです。

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  311のキャンドルナイト報告会

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日時:2024年6月11日(火)

   16時〜18時:報告会(オンラインあり)

   18時〜20時:懇親会(持ち寄りパーティー)

場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース

住所:渋谷区神宮前5-53-70 国連大学1F

   https://www.geoc.jp/access.html

参加費:無料

 *アイリーン・美緒子・スミスさん、マエキタミヤコさん

 白石草の3人が東京の会場でリアル参加します。

*この日は甲状腺がん裁判の第10回期日の前日ですので、

翌日、傍聴に行かれる方は前日に東京入りしませんか。

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 各地の様子をお聞きできることを楽しみにしています。

 白石草

 

2024年3月29日 (金)

「東海第二原発」の現在地ー能登半島地震が突き付けた現実とは何か?ー   原告団共同代表の大石光伸さんが5月26日(日)に日光で講演

5月26日(日)に日光市中央公民館中ホールを会場に「さよなら原発!日光の会」第12回総会がある。その記念講演として、「開場」午後2時半、「開演」午後3時から午後4時50分まで、「『東海第二原発』の現在地-能登半島地震が突き付けた現実とは何か?ー」を主題に、東海第二原発運転差止訴訟原告団共同代表の大石光伸さんの講演がある。そのフライヤーがほぼできたので(まだ色合いを修正するなどがあるが、基本形はこれで)、この「霧降文庫」にアップすることにした。日光市と日光市教育委員会の後援申請が決まったら、A4版、片側、3000枚の印刷を発注することにしている。参加費は500円(ただし、障がい者300円、高校生以下無料)。第12回総会は同一敷地内にある「小ホール」で午後1時~2時まで。

(以下はフライヤーの本文です) 

 東海第二原発は1978年に運転を開始してから40数年が経つ老朽原発ですが、原子力規制委員会は2018年に20年の運転期間延長を認可しました。この東海第二原発は水戸市など30㌔圏内に94万人が暮らし、日本一人口密集地帯にある原発です。日本原子力発電は今秋にも再稼動をめざしていますが、東海第二原発運転差止訴訟で2021年3月、水戸地裁は「人口が密集している地域での原発避難の困難、避難計画の困難」を理由に運転差し止めを命じています。被告、原告の双方が控訴し、つい2月20日、東京高裁で第2回口頭弁論が行われたばかりです。

 今年元旦には能登半島地震が起き、立地する北陸電力志賀原発では、外部電源の一部から受電できなくなるなどのトラブルに見舞われました。能登半島地震では、多くの家屋が全半壊し、道路が寸断され、孤立集落も多数出ました。原発事故が起きていたら、退避しようにも建物は壊れ、逃げようにも道は通れない。避難計画は絵に描いた餅であることが露わになりました。今回の能登半島地震は東海第二原発から80㌔圏にある日光の私たちにとっても、さまざまな問題点を突き付けています。

 2012年の提訴以来、東海第二原発運転差止訴訟原告団の共同代表を務めている大石光伸さんに水戸地裁勝訴判決が伝えていること、そして東京高裁では何が争われていくのか、さらに今回の能登半島地震からどんな課題や教訓が引き出せるのかなどについて、語っていただき、「東海第二原発問題」を共に改めて考えていく機会にします。

 

 

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2024年3月28日 (木)

「第12回総会記念講演会」など、議事案は計24枚     あす29日の「さよなら原発!日光の会」役員会

433442922_7213931018735683_6963480346623 434646445_7213931022069016_6622536440087 433009635_7213931025402349_8226579566469 28日(木)は夕方から23時まで明日29日(金)午後にある「さよなら原発!日光の会」役員会の議事案の資料づくりに追われた。議事案は8項目,A4版2枚だが、5月26日(日)の第12回総会活動方針と記念講演会のフライヤー案、4月26日発行をめざす会報「げんぱつニュース」第50号の制作日程などさまざまに。だが、関連する資料は22枚にも。特に大事な情報をなるべく仲間に伝えたいと。(これでも情報を絞ったのだが)。例えば「原子力資料情報室通信」最新号(3月1日発行)は全16ページあるのだが、その中の「能登半島地震で志賀原発では何が起きているのか」の3ページのみを資料になど。もってのほかの原発回帰路線は論外だが、さらに今年秋に迫っている東海第二原発の再稼働問題、相変わらずの福島第一原発の汚染水海洋放出、課題が露わになった志賀原発の原発事故避難問題、子どもたちの甲状腺検査問題の取り組みーと、身近なところだけでも、なんとかしないといけないと思う課題が次々と。福島第一原発事故から13年を過ぎても脱原発団体が取り組むテーマは尽きず、それも問題が重なり合いながら。より良い解決策に向けて、いかに手を尽くすのがいいのか。時間と世間と知恵を秤に掛けて、いや、にらめっこしながらか、論評に値しない、あきれ果てた「原子力ム」に向かっていく市民の運動だ。

2024年3月27日 (水)

夜の読書タイムが取れない理由がわかった(苦笑い)    脱原発団体Ml連絡やSNSチェックなどで

夜の時間はいつも「ノートパソコン」で日光、栃木県、首都圏のいくつかの脱原発団体とのMLのやりとりや連絡と報告、「原子力資料情報室通信」や新聞記事のチェックと案内と転送、議事案や会議の資料づくり、議事録の作成、会報記事と編集、予算書づくりと申請書づくり、フライヤーづくり作業、ブログ「霧降文庫」の更新(昨夏から毎日更新、かれこれ240回連続に。いつまで続くか?)、Twitterチェック(ブログと連動ー)、それに「アンドロイド」のFacebook(ブログと連動)記事、ときたま同人誌「序説」の連絡と。あっという間に時間が過ぎる(夜の読書タイムがなかなかとれないのは、こうしたことからなんだね、と、今さらながら、はた!と気づくー)。

その間はBGMで。けっこう聴いているのが、「くつろぎクラシック」。10枚シリーズの1枚だが、例の「G線上のアリア」(バッハ)、「オンブラ・マイ・フ」(ヘンデル)、「交響曲第三番・第三楽章」(ブラームス)、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(モーツァルト)など、いずれも有名な曲ばかり11曲。その11番目は「交響曲第6番・田園」。ベートーベンのよく知られた曲だが、「くつろぎ」にはちょっとねとー。若いときは、というか、中学生の時に音楽の時間に初めて聴かされてファンに。そこから好きでよく親しんできたが、最近は?。年齢を重ねると、クラシックの好みが変わるのかな?と、思いながらも、聴いています。 433002496_7209803732481745_4529283038931

2024年3月26日 (火)

幸せ度が上がる77のアイデアへ  非電化工房・藤村靖之さんの「地球の冷やし方」

この冬に栃木県那須の非電化工房、藤村靖之さん(私たちは先生と呼んでいるがー)が、また新たな愉しい生活のノーハウ本を発刊した。それは早くから知っていたが、価格がそれなりなので、やや敬遠していた。が、昨日、霧降高原の友達が「ギャラリースペース」を新築、そのプレオープンがあり、そこへ。「藤村先生が来るよー」、このともだちから聞いていたが、実際に遠い那須から霧降高原へ。30人ほどが集まったウッドデッキのイベントスペースで藤村先生の講話や朗読会が終わり、楽しい夕食会へ。藤村さんとばったり会うと、「とみおかさんとまた一度会って、お話をしたいと思っていたところでしたよ」と。私は「いやいや、その説はお世話になりましたー」と。というのも、藤村さんとは旧知の仲。「さよなら原発!日光の会」は、311の福島第一原発事故直後に藤村さんを講師に日光総合会館大ホールで脱原発講演会を開催したことがある。そのとき、聴衆は会場いっぱいの200人ほどだったと思う。そのときの話を振り返りながらだったが、藤村さんは「原発問題を学んできたので、それが役に立ち、よかったと思っているが、もうそれなりの年になってきたのだが、あと一冊は書いておかないといけないと思っているんです。わかりやすい地球温温暖化に対する対処法などを」と。私は「確かに確かにー。地球温暖化に対応するに、政府は小型次世代型原子炉を新設するなどと、とんでもない原発推進に舵を切っているのですから、それとは別の角度からの本をぜひ書いてください」と、応じたのでしたー。ということで、藤村さんと久しぶりに話もしたことだし、新著「地球の冷やし方」も読まないといけないな、と、思っているところですー。

(以下はネット「本やタウン」にある「地球の冷やし方」の案内です)




地球の冷やし方 ぼくたちに愉しくできること 晶文社 

藤村靖之 価格2,860円(本体2,600円+税) 発行年月2023年11月 判型A5 [BOOKデータベースより]


地球を冷やし、思考をアップデートする、エネルギー・食・生活など9カテゴリー77のアイディア。非電化工房代表による、安価でできて幸福度が上がる、あたらしいライフスタイルの提案。

序論 地球温暖化の原因
1 暖房・給湯・冷房
2 調理・保存
3 水と洗浄
4 農業と食べ物
5 廃棄物
6 エネルギー
7 移動・通信
8 生活スタイル
9 娯楽

[日販商品データベースより]

"デキルことがイッパイある! 酷暑の夏はもうこりごり!
地球を冷やし、思考をアップデートする、エネルギー・食・生活など9カテゴリー77のアイディア。非電化工房代表による、安価でできて幸福度が上がる、あたらしいライフスタイルの提案。本文オールカラー。

環境破壊、気候変動、エネルギー危機など、いま地球レベルで問題となっているさまざまな課題。そのなかでも、地球温暖化による世界的な酷暑は、待ったなしの案件。「地球を冷やす!」ための草の根レベルの対処法を、食料、エネルギー、廃棄物、ライフスタイルから娯楽など9つの分野でヴィジュアルとともに紹介。非電化工房の長年の成果をもとにした、全世界で実践できる77のアイディア。

""車や電気やプラスチックを大量に使い続けるのは、それが無いと幸せに生きてゆけないという思い込み、あるいは、どうしていいのかわからないという諦めが理由の一つだと、僕は思う。そこで、車や電気やプラスチックを少ししか使わなくても幸せ度が上がるアイディアを、再び提案したくなった。
簡単にできて、支出が減り、幸せ度が上がるアイディアがいい。非電化工房を2000年にスタートしてから、そんなことばかりを追求してきたので題材には事欠かない。アイディアを77個並べてみたので、その中から自分でも愉しく実現できて、支出が減り、幸せ度がアップしそうなテーマを選んでいただきたい。""
(「まえがき」より抜粋)

【目次より】
序論 地球温暖化の原因

■CATEGORY1 暖房・給湯・冷房
温水シャワーの廃熱回収/風呂の廃熱回収/杉皮の屋根/クールルーフ/太陽熱温水器/天窓/グリンカーテン/湯たんぽ/井戸水冷房/薪ストーブ/……

■CATEGORY2 調理・保存
ソーラーフードドライヤー/保温調理器/圧力鍋/非電化冷蔵庫/ガラス瓶保存食/……

■CATEGORY3 水と洗浄
雨水トイレ/循環式手洗い器/ガラス瓶浄水器/重曹を使う/……

■CATEGORY4 農業と食べ物
森林農業/家庭植林/サツマイモを栽培する/薬草茶/地産大豆の豆腐と納豆/塩を作る/キノコを栽培する/ウッドチップマルチ/……

■CATEGORY5 廃棄物
バイオトイレ/フランス式ガラス瓶暖房/アップサイクル/コンポスター/……

■CATEGORY6 エネルギー
アンペアダウン/廃車風力発電機/ロケットストーブ/断熱便座/非電化シャワートイレ/……

■CATEGORY7 移動・通信
重力エレベーター/紙製自動車/車を持たない生活/……

■CATEGORY8 生活スタイル
ストローを作る/木綿の服を長く着る/二十四節気七十二候/機械と家を直して使う/ダーチャ/森に住む/……

■CATEGORY9 娯楽
自給自足を趣味にする/ミツバチと暮らす/……"Photo_20240327003301

 

2024年3月25日 (月)

中間層にも役立つという「身の守り方」    雨宮処凛さんが「死なないノーハウ」発刊

作家の雨宮処凛さんが中間層にも役立つ「身の守り方」を伝授する「死なないノーハウ」を発刊した。雨宮さんといえば、「半貧困ネットワーク」の中心メンバーだという理解をしていたが、「中間層にも」?ー。どうしてか、朝日新聞でインタビュー記事が載っていた。facebookでも「ともだち」がこれを全文掲載していたので、それを転用し、「霧降文庫」にも。貧困になった場合、雨宮さんによると、それまでの中間層はいわば、うろたえてしまい、なす術を持たないらしい。その面では「明日は我が身」なので、私も手にしようかなと思っているところです。さて、みなさんはどうだろうか?

(以下は朝日新聞記事から)

「中間層」の困窮、支えを探して 作家・雨宮処凛さん、「身の守り方」を本に

 不安定な生き方を強いられた貧困層を取材し、自ら支援活動も続けてきた作家の雨宮処凛さんが、病気や介護などの時に「中間層」にも役立つノウハウを集めた本を出版しました。一貫して社会の底辺に目を向けてきた作家に、どんな心境の変化があったのでしょうか。(聞き手・永田豊隆)

 ■コロナ禍で相談増

――新刊の「死なないノウハウ 独り身の『金欠』から『散骨』まで」(光文社新書)。執筆のきっかけは?

 新型コロナウイルス禍にともなって困窮した人を対象に相談や支援を続けてきて、最近まで中間層だったという人に数多く出会いました。

 かつては年収500万円以上あって、住宅ローンを組んで持ち家がある人が多くいましたが、あっという間にローンを払えなくなって「まさか自分が」とぼうぜんとしていました。中間層はもっと余力があると思っていました。

――貧困層との違いは。

 コロナ禍前の住宅関係の相談といえば、「家賃が払えない」「賃貸を追い出された」。だから住宅ローンが組める時点で安定層と思っていましたが、貧困との距離は近かったのです。

 貧困層は身を守るためにサバイバルの知識にたけていきます。相談先や使える制度などです。むしろ中間層の方がそういった知識がなくて丸裸で投げ出される分、衝撃が大きいですね。支援のあり方も難しい。収入が生活保護基準をわずかに上回る人たちを支える制度がほぼありません。

 中間層だったけれど収入も貯金も失った場合、現実に使える制度が生活保護しかないケースが多い。ところが、生活保護を勧めると強い抵抗を示される傾向がありました。

――なぜでしょうか。

 生活保護の話になると怒ったり、「融資の制度を教えてくれ」と求めたり。自分が制度を使う可能性を考えてこなかっただけでなく、生活保護は恥ずかしいという意識があるのではないでしょうか。

 当事者を責めることはできません。この国では、生活に困った時にどんな制度を頼ればいいかについて教育がなされていません。そのうえ、2012年に、お笑い芸人の親族の生活保護利用報道に端を発し、政治家まで加わった「生活保護バッシング」が起きたことも影響しています。

 さらに、中間層が抱える不安の影響も感じます。

――どんな不安ですか。

 生活保護だけでなく、近年、公的に守られているとされるものが攻撃されてきました。人工透析などの患者、高齢者、障害者、公務員など。

 「失われた30年」の間、他の先進国では上昇している実質賃金が横ばいのままで、正社員の割合は3分の2を切りました。若くて病気も障害もなければ競争社会に投げ込まれて、ゲームに勝ち続けなければならない不安があるのです。負ければ野垂れ死ぬしかないと脅迫を受け続けていると、「怠けて得しているように見える誰か」のせいにしたくなるのかもしれません。

 でも、いざ自分が家を失う状況になった時に、誰かに向けていた意識が自分に返ってきて「生活保護だけは嫌だ」ってなる。やりきれない感じがします。

――社会に何か変化が起きているのでしょうか。

 「失われた30年」が始まった1990年代初頭は働く人の8割が正社員。中間層にもっと余裕があったのは間違いないでしょう。

 それは女性がおかれた状況に如実に表れています。2008年末に東京・日比谷公園であった「年越し派遣村」に私も参加しました。派遣村を訪れた困窮者505人のうち女性はわずか5人でした。家族福祉や企業福祉が少しは機能したのです。今は私がかかわっている支援団体に相談にこられる2割が女性です。コロナ禍で女性の自殺も増えました。家庭でも職場でも女性を守る余力がなくなっている表れだとみています。

 ■蹴落とさず助ける

――新著にはどんな問題意識を込めたのですか。

 私は来年50歳ですが、フリーランスの単身者です。老後にもらえる年金の通知を見ると月額4万円程度で言葉を失いました。自分の病気や親の介護も心配なので、公的な制度はもちろん、使える民間サービスも徹底取材しました。自分のために書いたような本です。

――本の中で、「不安がなくなると、人は優しくなる」と書かれました。

 もう少し社会全体に余裕があった時代、生活保護や公務員を「特権」とうらやむ人はいなかったと思います。私自身、かつては脱落した人間は自己責任で、切り捨てられることを受け入れなければいけないと思っていました。

 でも、困窮者を支援する人たちに出会ってともに活動するうちに「そんなふうに思わされていること自体がおかしい」と思うようになりました。支援活動を通して生き抜く知識を多く得て、人は蹴落とすものではなく、助け合う存在になりました。ぜひ皆さんも知識を身につけて、不安をなくしてほしいです。

    *

 あまみや・かりん 1975年生まれ。一般社団法人「反貧困ネットワーク」世話人。著書に「学校では教えてくれない生活保護」「生きのびるための『失敗』入門」など。

朝日新聞3月23日

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2024年3月24日 (日)

脱原発の無料「連続オンライントーク」があります     国際環境NGO「FOEJAPN」が3月28日(木)から4回

国際環境NGO「FOEJAPAN」が3月28日(木)から4月16日(火)まで4回の連続オンライントークを開催するので、「ぜひご参加を」と呼びかけています。私は「第2回 ドイツの脱原発とエネルギーシフトの現在地 2024年4月5日(金)15:00~16:30 吉田明子/FoE Japanに申し込みました。「霧降文庫」経由でお知らせします。Foefoe  

(以下は「FORJAPAN」の呼びかけです)

連続オンライントーク 第1回 能登半島地震からの警告(3/28) ほか

原発事故から13年ーー原発ゼロを目指すアクションの一つとして、連続オンライントークを開催します。ぜひご参加ください!
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【第1回 能登半島地震からの警告(3/28)】
https://foejapan.org/issue/20240321/16661/
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能登半島地震では、道路の寸断、家屋の倒壊などにより、原子力災害対策指針やそれに基づく原子力防災計画が穴だらけであることが改めて明らかになりました。原子力規制委員会・規制庁は、原子力災害対策指針が使えないものであっても知らんぷり。責任を自治体に押し付けている状態です。また、能登半島地震では活断層の過小評価が指摘されましたが、同じ問題は全国の原発や関連施設でも生じています。なぜ、活断層の過小評価が頻繁に生じるのでしょうか。ゲストに、原子力規制を監視する市民の会の阪上武さんをお招きし、考えていきたいと思います。

日時:2024328日(木)14:0015:30
・「穴だらけの原子力防災」の意味すること…満田夏花/FoE Japan
・全国で常習化 活断層の過小評価…阪上武さん/原子力規制を監視する市民の会

参加費無料、ご寄付歓迎

【第2回以降の予定】
第2回 ドイツの脱原発とエネルギーシフトの現在地
2024
45日(金)15:0016:30 
吉田明子/FoE Japan

第3回 廃炉と復興の現実を見つめる
2024
410日(水)14:0015:30 
山川剛史さん/東京新聞編集委員

第4回 どう伝えていくか~「福島ぽかぽかプロジェクト」で見えてきたこと
2024
416日(火)13:0014:30 矢野恵理子/FoE Japan

▼詳しくはこちら
https://foejapan.org/issue/20240321/16661/

★原発ゼロへ!持続可能なエネルギー社会を目指す活動へのご支援をお願いします
現在の支援総額は818,300円:目標額(500万円)の16%となりました。
みなさまからの温かいご支援、ありがとうございます。
こちらのサイトに原発ゼロをめざす理由も含め、まとめていますので、ぜひ広めていただければ幸いです。
https://camp-fire.jp/projects/view/740978

★「福島の今とエネルギーの未来2024」(A4 40頁、カラー、冊子版500円、PDF版無料)を発行しました。
原発事故の今と原子力政策について、コンパクトにまとめています。
https://foejapan.org/issue/20240229/16408/
福島原発事故から13 年ー廃炉と復興の現実・・・東京新聞編集委員 山川剛史
問われぬ原発事故の責任・・・福島原発告訴団団長 武藤類子
能登半島地震で明らかになった原子力防災の破綻・・・国際環境NGO FoE Japan 満田夏花
生命の源である海の環境を守る?ALPS 処理汚染水海洋放出差止訴訟の意義と展望?・・・弁護団共同代表 海渡雄一
除染で生じた汚染土はどこへ?・・・ジャーナリスト まさのあつこ
核のごみー文献調査と地域の苦悩・・・原子力資料情報室 高野聡
誰のための原発なのか-柏崎刈羽原発再稼働を許してはならない・・・高木仁三郎市民科学基金事務局長 菅波完
COP28
と原発・・・国際環境NGO FoE Japan 深草亜悠美
ドイツの脱原発、その後の状況・・・国際環境NGO FoE Japan 吉田明子
原子力の見果てぬ夢?「次世代革新炉」の正体・・・原子力資料情報室事務局長 松久保肇
ほか
▼詳しくはこちらから。
https://foejapan.org/issue/20240229/16408/

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国際環境NGO FoE Japan
173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9
TEL: 03-6909-5983
  / FAX: 03-6909-5986
E-mail: info@foejapan.org

2024年3月23日 (土)

ウクライナ戦争の狼煙は2008年の「5日間戦争」で   「ウクライナ戦争の嘘」「ウクライナ動乱」「終わらない戦争」

お彼岸最終日だというのに日光霧降高原は朝から雪空が続いた。「晴耕雨読」日和ということで、終日、「ウクライナ戦争の嘘」(佐藤優、手嶋龍一、253ページ、中公新書ラクレ)と「ウクライナ動乱」(松里公孝、なんと新書で503ページの大著、ちくま新書)を手に。夕方までに読み終えることができた。

ウクライナ戦争の兆候はロシア軍が攻め行った2008年8月の南オセアチア独立をめぐるジョージア「5日間戦争」から(66ページ)ー。佐藤と手嶋の見方が一致。「このロシアとグルジアの軍事衝突は冷戦終結後、ヨーロッパで初めて起きた動乱でした。南オセアチアというグルジアのなかの『国家』をめぐってあがった8月の砲声こそ、西側陣営とプーチンの熱き戦いの狼煙だったのです」。

あるいは松里によると、ウクライナ戦争に入る際、開戦前夜、ロシア総司令部内で、「ドンバスに兵力を集中すべきか(保護国化)、ウクライナ全土で作戦展開、とくにキエフ急襲すべきか(親国家破壊)について、激しい論争が交わされた」(453ページ)など、今を評価する分析や驚く情報が何ヵ所も。先週読んだ「終わらない戦争ーウクライナから見える世界の未来」(文春新書、189ページ、小泉悠)も併せ、世間の百花繚乱的なウクライナ戦争観にある見方がさらに鮮明にー。

昼飯は「魚沼米」の焼きナスで。さすがに「おかず」なしでも、ご飯が美味しいー。 432787465_7193836087411843_6253433469404 432782841_7193877177407734_8331452403686 Photo_20240323195801 432779709_7193877174074401_1779723245226

2024年3月22日 (金)

農業体験応募「じゃがいも」など定員ギリギリセーフ   指定管理者交代で周知にほころび生じる

2024年の県営日光だいや川公園の農業体験は「じゃがいも」(受講料800円)、「大根」(同800円)、「大豆ーみそづくりあり」(同2000円)の3種類に登録しました。今春2月の市広報誌で募集されるかと思っていて待っていたが、指定管理者が交代したため、3月までの周知はなく、広報誌の掲載は2024年4月からになるという。

 

432787697_7186256214836497_4467450577362 一方、募集は3月1日から始まっていたという(私は3月末からと思っていましたー)。常連が応募し、その常連から携帯の連絡で知り、私も。20日(水)に申し込んだところ、いずれも定員15人の13人目、14人目。滑り込みのセーフだがー。事情を知らないままのふつうの市民は募集が終わったところで募集を知るようだ。指定管理者の交代が周知不足になってしまった原因だというが、基本的に「広報・周知」に大いに問題ありというところだー。

 

体験農園には「キャベツ」はないので、きょう今市の農協直売店で売っていたひと苗80円を5苗買い求めた。あすにもだめもとで植えることにします。今春はさらにホームセンターで「ピーマン」「ナス」「白菜」「キュウリ」なども我が家のベランダ菜園で育てることにしますー。そうそう、だいや体験館では「梅酒づくり」「さつまいも収穫体験」もあるということだから、このほうも初めて申し込むつもりだ。

2024年3月21日 (木)

ご近所ではこんなたくさんの花を育てています   挿し木で次々と20数種類に感嘆です

日光霧降高原の我が家に10日に一度ぐらい訪ねてくる向こう三軒両隣の年上の「お茶飲み」ともだちが嬉しそうに写真を示した。「お茶飲みともだち」といっても、コーヒーを片手に語るのは岸田内閣、裏金などの自民党のとんでもない政治情勢、ウクライナ戦争やガザの戦闘状況、脱原発と脱原発イベント、経済問題と生活状況、健康と病状、スキー遠征や読書談義などさまざまな分野に及ぶ。ともだちが自分の家の庭で育てている花の各種。その数、20数種類も。自生しているのはわずかで、大半は散歩の途中で見つけた花だという。小さな1本の枝を拝借して、庭に挿し木で。それが育ち、次々と開花し、以下の写真のように。「すごい花の数ですね、ぜひ、写真をください」と依頼。1カ月以上前から写真はいただいていたが、PDFを転換する方法がわからず、そのままにしていた。最近、PDFに「スクリーンショット」を選ぶと、「コピー」があるのがわかった。そのコピーを「Word」に張り付けて、「ドキュメント」に保存。それをBLOGの「画像の挿入」で、ドキュメントを呼び出し、クリックすれば、BLOGに張り付けられることがわかった。手順はなんということはないのだが、その基本がわからないと、そのまま放置するところだった。春本番はすぐ先。その季節にふさわしい花を紹介しようと。

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2024年3月20日 (水)

歴史のそんな事実も!ー「もうひとつの原爆映画」   「ソ連のスパイになった米科学者が問いかけたもの」

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オッペンハイマーやアインシュタインが水爆開発に反対していたのは知っていたが、ヒロシマ、ナガサキの投下前にマンハッタン計画に加わっていた若き物理学者がソ連のスパイとなってアメリカの核独占に反対していたのは初めて知りましたー。映画「哀れみ深いスパイ」は、ぜひ観たいいなとー。朝日新聞3月19日(火)のコラム「多事奏論」(アメリカ総局長 望月洋輔)から。

ネットで調べたら、セオドア・ホールの告白について、NHKが取材し、1999年8月22日に放映されていたのだー。いやー「浅学菲才」の典型で、知らないことは怖い、というか、恥ずかしいなとー。
(以下はウィキペディアから)

彼は死の直前にも、日本のNHKの取材に対して、病状の悪化のためにテープでの回答という形で改めてスパイ行為の告白を行い、スパイ活動をすることは自分一人で決めた、と語った。

ロスアラモスで、原爆の破壊力を知って自問した。アメリカが原爆を独占したら一体どうなるのか。私には信念があった。核戦争の恐怖を各国の指導者が共有すれば、彼らは正気を保ち、平和が訪れると思ったのだ。

この内容は、1999年8月22日に放送されたNHKスペシャル「世紀を超えて 『戦争 果てしない恐怖』 第3集 核兵器 機密映像は語る」で放送されている。
(以下は朝日新聞デジタルから)

もう一つの原爆映画 ソ連のスパイになった米科学者が問いかけたもの

2024年3月18日 18時00分

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生前、米メディアの取材に応じるセオドア・ホール=映画「A Compassionate Spy」から。Participant提供
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記者コラム 「多事奏論」 アメリカ総局長・望月洋嗣

 アカデミー賞7冠に輝いた映画「オッペンハイマー」(今月下旬に日本公開予定)が米国で話題になった昨年、原爆開発に関する機密情報をスパイとして外国に流出させた物理学者のドキュメンタリー映画も公開された。

 「主人公」のセオドア・ホールは、第2次大戦中の1944年、飛び級でハーバード大を18歳で卒業し、「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマー博士を中心とする「マンハッタン計画」に加わった。ドイツの先行を恐れたルーズベルト大統領が40年代初頭から進めた計画には、最大13万人が動員された。

 ホールは、開発拠点のニューメキシコ州ロスアラモスで働き始めてすぐ、米国による核兵器の独占は恐ろしい事態を招くと予感。プルトニウムを使用する原爆「ファットマン」の情報を、共産主義国の旧ソビエト連邦に提供することを決意した。当時のソ連は米国とともに日本やドイツと戦う連合国の一角だったが、原爆開発に関する最高機密の漏出は極刑もあり得る大罪だった。

ここから続き

 原爆開発に絡むスパイとしてはクラウス・フックスやローゼンバーグ夫妻が知られるが、ホールは単独で行動し、共産党員の友人を介してソ連に情報提供した。聴取は受けたが証拠が不十分で訴追は免れた。

 作品は、ホールが亡くなる直前の1998年に米CNNの取材に答えたインタビュー映像や、妻ジョーンさんへの長時間の取材、再現映像などで構成される。歴史に埋もれた題材に、なぜ、いま光を当てようとしたのか。ドキュメンタリー部門でアカデミー賞にノミネートされたこともあるスティーブ・ジェームズ監督(69)にシカゴの自宅で尋ねた。

 監督がホールについて知ったのは、数年前のことだった。10代で大胆なスパイ活動に身を投じたことに衝撃を受け、2019年にジョーンさんに長時間の取材をして、さらに引き込まれた。「オッペンハイマーが原爆の恐ろしさに気づき、水爆開発に反対したのは日本への投下後でした。ホールは開発段階で気づき、使用を防ごうとしたのです」

 いまの米国で気候変動を語る人は多いが、核兵器の危険性は忘れられ、だれも話題にしないという危機感もあった。製作中、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領が核兵器の使用を示唆したことや、中国の核戦力増強を知ったことで、映画化への思いは強まったという。

 作品には、重いやけどに苦しむ被爆者や焦土と化した広島の記録映像も盛り込まれている。映画「オッペンハイマー」では直接は描かれない場面だ。ジェームズ氏は「核兵器のおそろしさを伝えるうえで、絶対に必要だと考えた」という。タイトルは「A Compassionate Spy」(哀れみ深いスパイ)。ホールがスパイに及んだのは、共産主義への傾倒とともに、家族、そして人類を核から守ろうという「愛」ゆえだった、との思いを込めたという。

 第2次大戦後、旧ソ連は米国に並ぶ核大国になり、冷戦下の世界は核戦争の危機と隣り合わせだった。ソ連の核開発をひそかに助けたホールの行動は、核戦力の均衡をもたらした一方で、プーチン氏に禁断の兵器を握らせたとも言える。

 「冷戦とは、軍国主義が人類全体に仕掛けた戦争だと捉えるべきだ」。作品の終盤に紹介されるホールの言葉は、監督自身が伝えたいメッセージでもある。

 英雄視はできない、でも、核の使用を止めるために、何ができただろうか。多くの問いを突きつける作品だった。

2024年3月19日 (火)

反対派を弾圧する組織はどのように巨大化したのか?   新刊の「ナチ親衛隊」(中公新書)を注文しましたー

毎日チェックしているtwitterで中公文庫が新刊本を次々とPRしているが、その中でも「これは読みたいな」と思ったのが、「ナチ親衛隊」ー。ヒトラーものは「我が闘争」も含めてそれなりに読んでいるが、悪名高い「親衛隊」に絞ったものは、たぶん読んでいない。アイヒマン裁判や哲学者ハンナ・アーレントのドイツ第三帝国などの政治論は関心があり、かじっているが、全体が理解できたわけではない。ヒトラー及びナチスがどのように政権を奪取したか、それはかなり承知しているが、その権力を支えた「ナチ親衛隊」もしっかり知らねばと。中公新書では昨秋だったか、「関東軍」も発刊しているようで、これも改めて読みたいと思ったことでしたー。

itter281pyqrm54sl_ac_uf10001000_ql80_ ナチ政権発足後、ヒトラーの護衛に過ぎなかった親衛隊は、党や全国の警察組織を掌握。強制収容所を創設し反対派を弾圧する。第2次世界大戦開始後は、行動部隊、アウシュヴィッツなど絶滅収容所を起動しユダヤ人の大量殺戮を実行、80万人の巨大な軍事組織・武装親衛隊も併せ持った。本書は、ヒトラーに最も忠実だった「エリート」たちについて、その選抜から、「人種戦争」の実践、カルト的信仰、追及され続ける戦後の姿まで、その全貌を描く。解題・芝健介

2024年3月18日 (月)

時間が惜しいときにお世話になってます   お手軽で美味しい冷凍食品「カルボナーラ」   

このところお世話になっているのが、コンビニの冷凍食品「カルボナーラ」ー。微妙に美味しくて、食べやすい分量で、手頃な値段で、加湿鍋で元に戻せばすぐに食卓へ。時間が惜しいときは特に重宝にしている。これにきゅうり、絹ごし豆腐、ゆで玉子、生姜、めんつゆがあれば十分な食事になる。BGMは「Relaxing」。フジ子・へミングの「トロイメライ」、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」や「浜辺の歌」、「おもいでの夏」、「千と千尋の神隠し」など多彩な全22曲。これは最近、けっこう聴いているなー。 432775144_7174414886020630_7643251627731 432766671_7174414892687296_3533546604151 432763234_7174451932683592_5798370639066

2024年3月17日 (日)

身につまされる借りが返せていない「済まない」   哲学者・鷲田清一の3月17日「折々のことば」から

哲学者・鷲田清一が朝日新聞1面に毎日連載している「折々のことば」。3月17日は「済まない」について。今回でなんと3030回という。その長期連載を毎日、ちらっと読んでいるが、この日の「済まない」には、さまざまなことが去来する。世話になった恩師の求めに応じきれなかったこと、後輩の希望に添えなかったこと、一言多かったことで大きな誤解を生んだこと・・・いやはや、反省と悔いがたくさん。と、考えていたら、フロイト精神分析学者の内田秀の名著「ものぐさ精神分析」のことも思い出した。その中の「悔い」の説明がいつまでも印象に残っている。それは「死」についてだが、死の恐いのはなぜか?というところ。生きていいれば、悔いもいつか返せることあるが、死んでしまうと、その悔いを残したままになってしまう。もうその悔いを返すことができない。だから、人はみな死が怖いのだーという見立てだ。これには私も「なるほどー」と、うなづいたことがある。それ以来「出がらし ものぐさ精神分析」も含めて、内田秀の著作に親しんできた。最近は内田秀さんについて、話題にすることがほとんどないが、「唯物論」でもなく、「観念論」でもない、その独特の「唯幻論」は、もっと知られてもいいと思っているー。鷲田清一さんはたくさんの著作があるが、私としては、初期の「自分 この不思議な存在」、さらに中期の「聴くことの力」がすごく良かったと思う。

(以下は3月17日の「折々のことば」 3030回)ー朝日新聞からー

「済まない」という意識は、本来は済むべきはずの事柄が、未済のまま完了してしまっている事態を指している。

 (木村敏)

     ◇

 「すみません」という自責と謝罪の言葉は、まだ借りが返せていないことを意味する。そしてそうした未済という事態が未済のままで完了し、元に戻せないところに、後悔や負い目の感情が生じると、精神科医は言う。人にはいくら悔いても「とりかえしのつかないこと」がある。時を経ても消え去らないものがある。『時間と自己』から。

 

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2024年3月16日 (土)

もう「趣味」の領域となったベランダ補修作業ー  3メートルの木材10本を軽トラで運び込み

またもや追加のベランダ補修にとりかかりました。インパクトの打ち込みが気持ち良く、作業というよりもはや「趣味」の領域に。長さ3メートルの板材10本をホームセンター「カインズ」で借りた軽トラで我が家に運び入れる。旧今市市から旧日光市まで往復70分(120分まで無料)。防腐剤を塗り、乾いたところで作業にとりかかる。剥がした板材は薪ストーブの焚き付け材へ。一石二鳥のベランダ補修作業です。本日の作業は4枚を使用。残る6枚は天気次第だが、明日以降に。本日は夕方いっぱいまで。ごくろうさまでした(笑い)。 432748107_7167912146670904_2873352741023 432767315_7167912150004237_2815375193999 432778368_7167932193335566_6937270898300 432738556_7167912153337570_2344949859122

2024年3月15日 (金)

3月20日(祝日)は代々木公園「原発よ さようなら」へ   「原発のない未来へ」13時から集会・マーチへ

3月20日(春分の日)は、東京代々木公園で開催される「原発よ さようなら」集会・マーチへー。「さようなら原発」主催で。日光からも「さよなら原発!日光の会」が、以前は貸し切りバスで数十人規模で参加していた。だが、このところは栃木県宇都宮市の宇都宮城址公園で毎秋、開催している「さようなら原発!栃木アクション」に力を集中している。この「栃木アクション」の主要な幹事団体でもあるだけになおさらだ。

「さよなら原発!日光の会」は、2013年春に発足し、今年5月26日(日)に第12回総会と記念講演会を予定している。というわけで、脱原発社会をめざす市民運動も早や12年にも。会員もそれぞれ年を重ねており、東京まで往復するエネルギーが衰えてきているのは確か。それでも、会としては、この集会とマーチを大切にしている。会員には「行ける体力のある会員はぜひ代々木公園へ」と呼びかけているところだ。

私も参加したことがあるが、かっては10万人規模に膨れ上がった「さようなら原発集会」ー。故・大江健三郎さんがとつとつと脱原発を語ったり、宇都宮出身の落合恵子さんが元気よく脱原発を呼びかけたり。きのうのように覚えている。私も情報を受け取ったり、主催のオンラインセミナーに参加したりと、親しくしている国際環境NGO「FOEJAPAN」が、その3月20日のさようなら原発集会について、告知していたので、その内容を「霧降文庫」BLOGにも載せることにした。とくに東京近郊の方は、ぜひ、この集会とマーチに参加して欲しいと呼びかけたい。

 

(以下は、FOEJAPANの告知です)

【3/20開催🕊さようなら原発集会 イベント&マーチ】
来週20日の春分の日に、代々木公園にて「さようなら原発集会 イベント&マーチ」が開催されます。FoE Japanが事務局として参加している、再エネ100%と公正な社会を目指すプロジェクト「ワタシのミライ」もブース出展します。
15時からのマーチでは、カラフルなプラカードを掲げながら渋谷の街を歩きます。
アクションは初めてという方もお気軽にご参加ください。
一緒に原発のない未来を考え、持続可能なエネルギー社会を求める声を届けましょう!!
皆さんとお会いできるのを楽しみにしております!
日時:2024年3月20日(水・祝)集会 13:00-15:00 マーチ 15:00-16:00
場所:代々木公園ステージ
主催:さようなら原発
協力:ワタシのミライ、Fridays For Future Tokyo
プログラム
13:00-15:00 | ブース出展
13:00-14:00 |トーク企画
〜原発と気候危機問題の交差点〜
「原発と気候危機」について
なぜ原発に反対か、なぜ気候危機を止めたいか
登壇者・参加者同士でそれぞれの思いや考えを交換しながら
根底に共通する問題を探り、今私たちにできることを考えます。
これを機に問題について知りたい、考えてみたい人も大歓迎です!
ゲスト:高野聡(原子力資料情報室)
15:00-16:00 | マーチ
①渋谷コース:市民団体、若者団体、NGO等
集合場所:けやき並木
②原宿コース:労働団体等
集合場所:代々木公園B地区入り口
すべてのリアクション:
伴野和之、石川和一、他1人
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2024年3月14日 (木)

まるで「モグラ叩き」のようなウッドデッキ修理    終わったかと思ったが、さらに追加へ

昼飯前の作業は天気も上々なので、久しぶりのデッキ補修にとりかかる。インパクトとバールで開いてみたら、雨ざらしとあって、傷んでいること、思っていた以上だった。その周りも傷みが進んでおり、「これで完成だー」かと思っていたが、「アレレ〰️」。さらにもうひと山だった。ひと呼吸おいてから再び追加のベランダ補修へ。叩いても叩いても顔を出す「もぐら叩き」を思い出したのだった(笑い)ー。小さな家でも、それなりに整えるには、やることがさまざまにあるもんだなと、今さらながら思いつつー。 432754304_7159245530870899_7023819730932 432773661_7159245527537566_4881929366875 432763249_7159245524204233_3508855279868

2024年3月13日 (水)

ドイツの反原発運動の歴史をさらに知りたくなりました    セミナー「原発事故から13年の日本と脱原発を実現したドイツの経験」

やはりドイツは1970年代の学生運動や脱原発の市民運動から「緑の党」が生まれ、その後、政権の一翼を担ってきたことが脱原発社会づくりにつながっている、そんな「ドイツの反原発運動の歴史」が今を作っていることを思わせた。セミナー「原発事故から13年の日本と脱原発を実現したドイツの経験」(FOEJAPANなど主催)ー。本日13日の14時から1時間半、衆議院第二議員会館多目的会議室で。ドイツ環境自然保護連盟の元代表らが報告。同時通訳で聞けた。会議室には菅直人元首相ら40人が参加。ほかにズームで私など110人が参加していたという。こんな魅力的なセミナーだが、参加者数がいまいちだなと~。いずれにしても、セミナーに参加して、思ったのは、この機会にドイツの反原発運動の歴史をじっくり知る機会をつくらないと、いけないなと。まずはたぶんこの手の書籍(ドイツの反原発運動)はそれなりにあるだろうから、その本の入手からにしようとー。 Photo_20240313230601 432720662_7156180224510763_3347128680575 432772824_7156286474500138_1341082323111

2024年3月12日 (火)

全国36カ所で「福島第一原発事故」を忘れない      第1回「キャンドルナイトin日光」に12人参加

「311のキャンドルナイトin日光」ー。「原子力緊急事態宣言」が発令された19時03分に全国各地と連携して(福島、長野、東京、神奈川など計36カ所とかー)、栃木県でも2024年3月11日(月)日光市所野の霧降高原、富岡邸大ウッドデッキ(35畳)で一斉に点灯。持ちよったキャンドルは大小40個近くに(消火バケツと消火器も用意し、日光消防署に日光市火災予防条例上のいイベントを届けています)。これまで国会前脱原発行動でも登場させていたという手作りした電飾の「原発いらない」「脱原発」のプラカードも持ち込まれ、これがひときわ輝いていた。

 

会場の日光市霧降高原の富岡邸ウッドデッキでミニ集会。「さよなら原発!日光の会」メンバーら12人が参加した。ほかに「体調不良で参加ができないので」と2人がイチゴや菓子パンを差し入れてくれた。「311のキャンドルナイト」の呼びかけ全文朗読のうえ、福島第一原発事故を忘れないことや原発被災者に寄り添っていくことを誓ったうえ、灯されたキャンドルの前で原発関連死や能登半島地震の死者に対して1分間の黙祷をささげた。さらに原発事故による「原子力緊急事態宣言」「半径2㌔、半径3㌔、半径10㌔、半径20㌔圏の避難指示」、この間の「1号機の水素爆発」など311から312両日の「時々刻々」について改めて報告した。

 

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2024年3月11日 (月)

「東海第二原発いらない!」に19人が参加     首都圏連絡会の311第11波一斉行動

v福島第一原発事故から13年の311、「さよなら原発!日光の会」は、午前11時から1時間、快晴の空の下、日光の世界遺産「日光の社寺」神橋そばで「東海第二原発いらない!第11波一斉行動」に参加した。首都圏の約70団体と歩調をそろえたアクションで、東京暮らしの際は国会前脱原発行動に何度となく参加していたというカメラマンと編集者の初参加者や睡眠4時間の夜勤明けから駆け付けた鉄道職員も加わり、総勢19人にも。ふだんの倍の仲間で行き交うマイカーローンや観光バスなどに手を振りながら、脱原発を呼びかけるサイレントスタンディングアピールを行った。さすが世界の観光地とあって、何組もの外国人観光客が通り過ぎたあとは、沖縄ナンバー、その次は釧路ナンバー。さらに横浜、水戸、前橋、足立、成田ナンバーなど。「東海第二原発いらない」の横断幕を中心にした脱原発アピールに、ときおり車内から手を振って応えてくれる光景も見られた。その一方、「まだこんなことをやっているのか!」ーと、観光客か、捨て台詞を吐きながら、行き去る場面もあったという報告もあった。この日思ったのは、改めて首都圏のほか、南から北から全国から日光を訪れていることがわかる初春の日光街道だと。431671968_7149029918559127_3730954830337 431343360_7149029925225793_7790210933440 Photo_20240312201201 Photo_20240312201202 Photo_20240312201203  

2024年3月10日 (日)

行うべきもの、伝えるべきことを「日程」に盛り込む     「311のキャンドルナイトin日光」

あすの「311のキャンドルナイトin日光」で会場で配布する「日程」表ができましたー。なにしろ全国数十カ所で実施されるが、とにかく福島第一原発事故から13年にして初めて行われるイベント。なので、先行事例はなくー。当然、当夜、行うべきこと、伝えるべきことなどは手探りで。「日程」」表をつくっていて思ったのは、こうした企画はもっと早くから取り組むべきことだったのだな、とー。 In

2024年3月 9日 (土)

かって一世を風靡した「邪宗門」という小説があった   原武史さんが「歴史のダイヤグラム」で紹介

「かつて一世を風靡しながら、いまやほぼ忘れられた小説がある」で始まるこのエッエイ。「おやー」と思って読んでいたら、かつて私も大ファンだった中国文学者、高橋和己の「邪宗門」についてだった。戦前の宗教弾圧を描いたこの小説、学生時代に熱心に読んだことは覚えているが、いまやあらすじを忘れていた。朝日新聞に連載の「歴史のダイヤグラム」で、記憶が少しづつ蘇ってきたが、細部はうつろ。確か本棚にあったはずなので、もう一度手に。そう思わせるエッセイだ。それにしても、高橋和己にしても、「邪宗門」にしても、数十年ぶりに出会う名前。ともかく懐かしさが先に立ってしまったが、それにしても、今一度、読み込む価値がある小説だと思う。

 

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(歴史のダイヤグラム)「邪宗門」に描かれた神部駅 原武史

 

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「邪宗門」で知られる作家の高橋和巳 

 かつて一世を風靡(ふうび)しながらいまやほぼ忘れられた小説がある。中国文学者の高橋和巳が『朝日ジャーナル』の1965(昭和40)年1月3日号から66年5月29日号まで連載した「邪宗門」も、その一つといえるだろう。

 この小説は、「ひのもと救霊会」という教団の本部がある「神部(かんべ)」駅に、千葉潔という少年が降り立つ場面から始まる。「この町の近代産業は紡績工業だけだが、時折り、ホームシックにかかった女工が、無断で寮をぬけだしてこの駅の構内をさまようことがあった」

 神部、紡績工業、ひのもと救霊会。これら三つのキーワードから、神部は京都府の綾部を、紡績工業は綾部に工場があった郡是製絲(ぐんぜせいし)(現・グンゼ)を、そしてひのもと救霊会は綾部に本部があり、大正、昭和の2度にわたって弾圧された大本(おおもと)教団をモデルとしているのがわかる。

 千葉潔が神部にやって来たのは、亡き母が信仰していたひのもと救霊会の本部を訪れようとしたからだ。大本開祖の出口ナオの筆先を教典にした『大本神諭』天の巻には、「東京は元の薄野(すすきの)に成るぞよ。永久(ながう)は続かんぞよ」「てんしは綾部に守護が致してあるぞよ。あとは宜(よ)くなりて、綾部を都と致すぞよ」といった文章がある。原文では「薄野」と天皇を意味する「てんし」が伏せ字になっているが、出口ナオは東京に代わって綾部が「都」になることを予言していたのだ。

 現実の大本教団は35年の2度目の弾圧で壊滅的打撃を受けたが、「邪宗門」では成長して教主となった千葉潔が、敗戦直後にナオの予言を実行するかのごとく蜂起を企て、神部を国家から独立した解放区にしようとした。

 「警視庁は近畿各県の警察官数百人を動員して、神部に向わせた。だがその列車は長い登り坂のトンネルの中に立往生した。べつに列車が脱線したわけではない。暗闇の中を車輪の前に小砂をまきながら走るレールに、数百メートルにわたって、べったりとグリセリンが塗られてあったからだ。列車はずるずると煙のこもるトンネルの中を後退し、警官隊はトンネルの手前で立往生した」

 京都と綾部を結ぶ山陰本線のトンネルの描写だろう。解放区自体は「三日天下」で終わり、教団は壊滅して千葉も餓死するものの、西日本の地方都市を拠点として国家権力に反逆する教団の姿を力強く描いた「邪宗門」は、連載中から反響を呼び起こした。

 とりわけ学生運動に及ぼした影響は絶大だった。高橋自身、京都の大学で教えていたことが、小説に厚みを与えていた。私が大学院時代、研究のため大本本部に滞在したのも、「邪宗門」を読んだことが大きかった。(政治学者)

 

 

2024年3月 8日 (金)

戦争と戦死者が忘れられないことのないように    「おなご」と戦争を書き続ける詩人 小原麗子さん

本日3月8日(金)の朝日新聞全国版の「ひと」欄に岩手県北上市の詩人 小原麗子さんが取り上げられていた。岩手県を代表する詩人のひとりで、懐かしく読んだ。というのも、かれこれ20年前に北海道釧路市から北上市へ転勤して仕事をしていた際、ごく自然に「ともだち」となり、小原さんの「麗(うら)ら舎」読書会にも顔を出していた。同会の大事な行事のひとつが、「千三忌」。太平洋戦争でひとり息子を亡くした母が苦労して苦労して道端に墓を建てた。小原さんは「南無阿弥陀仏」と書かれた墓の「墓守」として、この母の意思を引き継ぐ形で、毎年、「千三忌」を開いている。経緯は「ひと」を読んでいただくとして、私も「戦後連載」のひとつとして、「千三忌」を朝日新聞岩手版に書いている。その記事をそのまま岩手県を離れる際に「怒りの苦さまた青さ 詩・論「反戦詩」とその世界」(ずいそうしゃ新書、黒川純)に転載し、発刊している。2004年のことだから、もう20年前ー。「えー。もうそんな月日が過ぎたのかー」。そのことも思い出しながら、小原麗子さんを紹介した「ひと」を読んだのでしたー。

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朝日新聞3月8日(金)全国版 岩手県北上市の詩人ー

(ひと)小原麗子さん 「おなご」と戦争を書き続ける


 

写真・図版
小原麗子さん

 岩手県北上市にある自宅は「麗(うら)ら舎」と呼ばれる。「おなごが集い、本を読み語らい、文章を書き、自らの『生』を取り戻す場」を、この40年続けてきた。

 麗ら舎の重要なテーマは、反戦だ。

 終戦の約1カ月前、入院中だった姉が自ら命を絶った。夫が戦死したうわさを耳にした直後に。「銃後の守りで、誰よりも働かなくてはいけない嫁の身だった。追い詰められたのでしょう」

 「家制度」は女性の忍従で成り立つ。だが自分は一人の人間として生きたい。農協で働き、「嫁」にいかない選択を貫いた。「ゆるして下さい がつちやあー」は縁談が舞い込み始めた当時に母に向けて詠んだ詩だ。「だのに わたしにひそむ血は “納得がいかぬ” “納得がいかぬ” と叫び たぎってくる」

 「詩を作るより田を作れ」と言われても、小さな書斎で書き続けた。「農村の嫁の悲劇が生まれる原因は、多くの家族的な美しさの中にもある」。家族の調和が女性の犠牲に支えられる矛盾を指摘した。

 麗ら舎の近所に、念仏が刻まれた墓がある。一人息子の高橋千三(せんぞう)に戦死されたセキという女性が、戦争と戦死者が忘れられることのないようにと願って置いたと知った。彼女の遺志を語り継ぐため、毎年「千三忌」を開く。

 「麗ら舎の仲間は友達というより共感者。この人たちの支えがあるからこそやっていける」。今年も最新の会報誌を出す。

 (文・写真 伊藤恵里奈)

     *

 おばられいこ(88歳)

 

怒りの苦さまた青さ 詩・論「反戦詩」とその世界

黒川 純

 賢治、光晴、隆明へ思いを馳せ、「千三忌」の里からイラク派兵を凝視する。全共闘世代が世に問う反戦詩・論集。著者は朝日新聞記者。

新書判/144頁/定価1100円(本体1000円+税)
ISBN 4-88748-107-1

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著者プロフィール

黒川 純  くろかわじゅん

1950年、群馬県生まれ。
本名富岡洋一郎。
業界紙・地方紙(栃木新聞)を経て、現在朝日新聞記者。
詩誌「ベン・ベ・ロコ」「新・現代詩」会員。

目 次

詩 対 談
  戦争と家族 なべくらますみ×黒川 純
   「君死にたもうことなかれ」と全共闘
   寅次郎と賢治の「永訣の朝」
   「すべてを失ったもの」と茨木のり子
   金子光晴と「絶望の精神史」

詩 その1
  怒りの苦さまた青さ
  音楽の時間
  私たちの心を敗北させるな
  私たちの意志は届いたか
  リレー詩・川
   天の川 黒川 純/地の川 斎藤彰吾
  生き延びる日課
  天気予報はもういらない
  それも暴力だ
  遺伝子のカナリアへ
  月の砂漠へ
  毘沙門天

詩 その2
  独りの会議
  銀ヤンマ

千 三 忌
  千三忌
  「千三忌」の背景について
  58年目の夏――意志継ぎ「千三忌」営む

詩  論
  詩人の力
  「春と修羅」の心情
  詩人の条件
  詩集評
   御庄博実・石川逸子詩集「ぼくは小さな灰になって……」
  誰かのではない反戦詩へ

  哀しみを抱き未来までへ
       ――黒川純の詩について 斎藤彰吾

 

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2024年3月 7日 (木)

初めも終わりも「脱力系」が好みなのでしたー    「JET STREAM」も勇壮な演奏は敬遠です


深夜に聴いている1枚はだいたい城達也の「JET STREAM」の10枚シリーズのどれかだ。この10枚も玉石混淆と思えるほど、私からすると優劣がある。何度も聴いてもいいのは、「碧空」、「さらばローマ」、「珊瑚礁の彼方に」、「シェルブールの雨傘」、「ムーンライトセレナーデ」の5枚。

 

こう好き嫌いがあるのは、どうもテンポの早い演奏が中心かどうかにありそう。好きな「碧空」(全12曲)にしても、いかにも勇壮で、これでもか的に高らかに演奏される「スーパーマン」「スターウォーズ」になると、飛ばして聴いているぐらい。もっともクラシック音楽にしても、これから盛り上がるよ的なカッコつけた力強さを売りにした演奏には耳をふさいでしまうのが常だ。

 

これは若いときからだから、そういう「趣味」なんだろうと。そういえば、映画にしても始めも終わりも脱力系の「ジム・ジャームッシュ」監督作品がいつまでも印象に残っているのだったー。 Cd31640974_7138091489652970_866497059817 Cd431640947_7138027249659394_18277625295 Cd


2024年3月 6日 (水)

「ドイツの脱原発、その後の状況」など多彩な脱原発論考    FOEJAPANが小冊子「エネルギーの未来2024」発行へ

国際環境NGO「FOEJAPAN」が脱原発小冊子「福島の今とエネルギーの未来2024」を3月15日に発行を予定しているという。私は昨春からFOEJAPANのZOOM会議に何度も参加してきている。その際に関連情報も受け取ることに回答しているため、送ってくれたようです。読むと、A4版の40頁の小冊子。だが、予定されている論者は、FOEJAPAN事務局長の満田夏花さん(みつたかんな)や脱原発弁護士の海渡雄一さん(かいとゆういち)、原子力資料情報室事務局長の松久保肇さん、ジャーナリストのまさのあつこさん、福島原発告訴団団長の武藤類子さんら、現在の第一線で活躍している人たちばかり。福島第一原発事故から13年、その現在の原発状況を知るには格好の冊子だと思う。私は特に「ドイツの脱原発、その後の状況」はぜひ読みたいなと。一冊500円だというから(それに送料200円がかかるようだがー)、ぜひ、購入したい。と、思っているので、BLOGやtwitterなどでお知らせしようとー。

(以下はFOEJAPANの案内です)

福島第一原発事故の発生から13年が経過しました。原発事故は終わっていないのにもかかわらず、原発事故被害の実態はどんどん「見えない化」されつつあります。また、複雑な制度や錯綜する情報により、原発・エネルギーをとりまく政策も見えづらくなってきています。

本書では、廃炉と復興の現実、問われぬ原発事故の責任、能登半島地震で明らかになった原子力防災の破たん、核のごみ、次世代革新炉といったテーマについて、最新の情報をわかりやすくまとめています。また、世界の原発の趨勢や、原発の稼働状況などについて、7つ図と短い文章でコンパクトに解説します。

本書が原発事故被害の現状を知り、原発の本質を考える一助になれば幸いです。
(A4 40頁、カラー)

内容

福島原発事故から13 年ー廃炉と復興の現実・・・東京新聞編集委員 山川剛史
問われぬ原発事故の責任・・・福島原発告訴団団長 武藤類子
能登半島地震で明らかになった原子力防災の破綻・・・国際環境NGO FoE Japan 満田夏花
生命の源である海の環境を守る—ALPS 処理汚染水海洋放出差止訴訟の意義と展望—・・・弁護団共同代表 海渡雄一
除染で生じた汚染土はどこへ?・・・ジャーナリスト まさのあつこ
核のごみー文献調査と地域の苦悩・・・原子力資料情報室 高野聡
誰のための原発なのか-柏崎刈羽原発再稼働を許してはならない・・・高木仁三郎市民科学基金事務局長 菅波完
COP28と原発・・・国際環境NGO FoE Japan 深草亜悠美
ドイツの脱原発、その後の状況・・・国際環境NGO FoE Japan 吉田明子
原子力の見果てぬ夢—「次世代革新炉」の正体・・・原子力資料情報室事務局長 松久保肇

図でみる原発とエネルギー

・世界の原発の趨勢は?
・原発の建設期間が長期化
・世界的な発電費用の推移
・再エネは加速度的に成長、原発は停滞
・電源別電力量と発電部門CO2排出量
・原子力発電所の稼働状況-東日本では11年以上「原発ゼロ」
・破綻している核燃料サイクル

2023~2024年重大ニュース

FoE Japanの活動

申込方法

※印刷版価格:1部500円 (送料・一律…200円 2000円以上注文で送料無料) 20冊以上…5%引き、30冊以上…10%引き、40冊以上…20%引き、50冊以上…30%引き

お申込み方法FoEストアからご注文ください。または、ファックス・問い合わせフォームにて、件名を「福島の今とエネルギーの未来2023」とし、①お名前、②郵便番号、③ご住所、④電話番号、⑤部数――をご連絡ください。(Fax:03-6909-5986)
※2024年3月18日より順次発送予定です。

チラシ

 

2024年3月 5日 (火)

「311のキャンドルナイトin日光」会場が変わりました   日光霧降高原の富岡邸の広いウッドデッキで

Photo_20240306000301 福島第一原発事故を忘れず、原発関連死を悼み、万単位の被災者に寄り添うことを誓う全国一斉の初の「311のキャンドルナイト」。その「in日光」の会場が変更になりました。当初は日光市荊沢の会員邸でしたが、家族に感染症が出たため、会場の返上へ。急きょ、日光市所野1541ー2546の富岡洋一郎邸(市民団体「さよなら原発!日光の会」代表)に切り替えました。霧降高原の富岡宅は35畳の広いウッドデッキがありますので、ここを会場に。

 

当夜は午後6時半開場、福島第一原発事故で「原子力非常事態宣言」が発令された午後7時03分にキャンドルに点灯します。能登半島地震の死者も含め、原発事故関連死者について黙祷、「311のキャンドルナイト」アピールの読み上げ、311の「時々刻々」報告、参加者の一言、交流会などを計画しています。

 

202006171024x683_20240305235301 Photo_20240305235401 「おにぎり」「けんちん汁」「ポテトフライ」「ポテトサラダ」「香のもの」「ゆであずき」などの「軽食」も用意します(夕食に近いかも~)。「無料」。参加者はキャンドルをご持参ください。

2024年3月 4日 (月)

ロシアは17世紀の大動乱(スムータ)がトラウマに   「終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来」(小泉悠対談集)から

一進一退の終わりが見えないウクライナ戦争の戦況が中心だが、「おや?これは知らなかった」ところも。『終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来』(文春新書 小泉悠対談集)。以下がその典型だ。「ウクライナへの直接侵攻を強く働きかけたのは、国家安全保障会議書記のパトルシェフと言われているので、例えばプーチンが死んでパトルシェフが大統領代行になったら、もっと酷な事態に陥るかもしれません。17世紀の大動乱(スムータ)では内乱でロシア人同士が争い、モスクワの人口が激減した苦い歴史もある。そのトラウマもあるので、プーチンが独裁者であることを周りから渋々認められているという側面もあるんです」 Photo_20240304222001 430878098_7121607231301396_5925279355122

2024年3月 3日 (日)

「女の子はいないけれどー」も3月3日で「日光名物 ゆばちらし寿司」    霧降自治会がひとり暮らし老人宅に昼飯をプレゼント

「日光名物 ゆばちらし寿司」ー。おひなさまの3月3日、霧降自治会から昼飯のプレゼントがあった。「このうちは女の子はいないのだが〰️(笑い)」。そう言いながら、自治会長と老人会長と民生委員の3人が我が家へ。聞けば、60歳以上の自治会老人会員約100人のうち70歳以上のひとり暮らし宅12人に配り歩いているのだそうだ。ありがたくいただき、ほうれん草と豆腐の味噌汁で昼飯へ。BGMは冨田勲の「月の光」ー。シンセサイザーのドビュッシーもの。趣味の問題だが、私的にはいまいちの感ありー。なので途中からソニー・クラークの名盤「クール ストラッティン」へ。 430988100_7116298831832236_6366388429518 431004197_7116298835165569_3969016936381 430870992_7116298838498902_2881004802131 430987849_7116332815162171_5434862110208

2024年3月 2日 (土)

全国各地の脱原発団体からの具体的な報告に学ぶ    シンポ「福島第一原発事故から13年ー核なき未来をめざしてー」   

 

3月2日(土)午後2時からあったシンポジウム「福島第一原発事故から13年~核なき未来をめざしてー」(法政大大内山校舎402)にズームで参加した。司会者の報告によると、会場は50人ぐらいだったようだが、ズームでは全国から私も含め370人も参加していたという。国際環境NGO「FOEJAPAN」など主催。福島第一原発、志賀原発、東海第二原発、女川原発、川内原発などの原告団共同代表や事務局長らが次々と経過や現状、問題点を資料を示しなどしながら報告した。

 

特に女川原発再稼働差止訴訟原告団事務局長の日野正美さんは歯切れ良く、分かりやすく経過を説明していた。今ひとつ関心が薄かった女川原発に対する理解が進んだと思う。ZOOMも含め登壇者は1計15人。休憩をはさんだが、シンポは2時間半に及んだが、それほど長かったとは思われなかった。

 

ZOOM報告者の中には東海第二原発運転差止訴訟原告団共同代表の大石光伸さん(元常総市生協副理事長)も。大石さんは「さよなら原発!日光の会」の5月26日(日)の2024総会で、記念講演をしていただくことが決まったばかり。いずれもそれぞれが具体的な運動と電力会社と政権の抵抗、今後の展開を語っており、全国各地の原発問題を学べたのでした。 30934393_7112990132163106_83913371068535 431024994_7112990138829772_3012614587262 430982556_7113042105491242_1220143195065 430858646_7113042112157908_3977041089875

2024年3月 1日 (金)

福島第一原発事故を忘れない「311のキャンドルナイト」   あれから13年目、初の試みを日光でも

Photo_20240302001901 Photo_20240302000901 日光でも福島第一原発事故を決して忘れず、事故関連の死者を悼み、今も避難を続ける被災者に寄り添って行くことを誓うため、市民団体「さよなら原発!日光の会」主催で、3月11日(月)19時03分から21時まで、「311のキャンドルナイトin日光」を日光市荊沢538ー1の大貫剛さん知子さん宅の前庭で開きます。参加する人はキャンドルをご持参ください。軽食を用意します。「差し入れ」も歓迎です。きょう3月1日(金)、キャンドルを使うため、日光市火災予防条例に基づくイベントの届け出を日光消防本部今市消防署に提出しました。「日光の会」では会員の各個人宅でも19時03分からそれぞれ311のキャンドルナイトを行いますー。 Photo_20240301234801 202006171024x683

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