市民の力も大きかったドイツの原発ゼロ達成 環境団体を支えるドイツ国民は「500万人」も。
4月5日(金)は連続オンライントーク第2回「ドイツの脱原発とエネルギーシフトの現在地」、国際環境NGO「FOEJAPAN」主催の「講座」にZOOMで参加した。昨年4月15日にすべての原発を止め、「原発ゼロ」を達成したドイツの歴史、政策、判断、影響、誤解などを改めて学んだ。それに 核のゴミの後始末など、ドイツといえど、まだまだ残された課題はさまざまに。ドイツでは100年も前から環境運動が立ち上がっており、チェルノブイリ原発事故の影響も、食べ物や牛乳などで現実の問題となっていたことが強く印象に残った。
特に環境保護団体を支える会員がドイツ全土で「500万人」にのぼることについては、「えっ、そんなたくさんの人がー」と、驚きと共に考えさせられた。オンラインチャットで、「環境団体を支えるドイツ国民が500万人というのは驚きです。その背景、理由、動機は?」と問いかけた。すると、「森や林など身近な自然が壊されるときに市民が環境問題に関わることに。100年前の環境運動も身近な問題から生まれたという」といった趣旨の返答が、ドイツ留学の経験があるFOEJAPANの報告者からあったー。脱原発はその流れからと言いたいようだった。さらにドイツでは環境団体が審議会などを通じて行政の政策に関わっていくことが大きいとも。脱原発を実現した理由の一つには市民の力があったという報告もあったが、それが「緑の党」の政権入りにもつながったということだろう。
ひるがえって、パブコメでお茶を濁す日本の相変わらずの現状との違いが透けてみえるようだった。それにしても、何よりも福島第一原発事故を受けて、当時の保守党であるキリスト教民主同盟(CDU)のメルケル首相が脱原発に完全に舵を切る判断をした、そのことの大きさが改めて示されたと思わされた。
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