「原発事故を忘れないために」裁判を起こしたのです 第12回総会記念講演会「『東海第二原発』の現在地」
26日(日)開いた講演会「『東海第二原発』の現在地」(講師 東海第二原発運転差止訴訟原告団共同代表の大石光伸さん)、会場の日光市中央公民館中ホールは、ほぼいっぱいの63人が参加した。日光を中心に、宇都宮、那須塩原、下野、真岡、高根沢、茂木、那珂川の8市町から参加してくれた。市民側は、一審水戸地裁で原発事故が起きた際の避難の難しさから、「運転してはならない」という判決を勝ち取っている。今は東京高裁の控訴審中だ。
講師の大石さんは、現実に12年間もの間、東海第二原発の運転差止を求める裁判に取り組んでいる。講演は丁寧なレジュメ(スライド108枚の12ページ)とともに、裁判の当事者ならでわの貴重な知見や体験、視点をわかりやすく説明。特になぜ生活協同組合が裁判を起こし、原告団事務局も担っているかについて。若い人の茨城からの避難計画をいち早く決め、生協ニュースで次々と伝えた。その2011年3月11日の福島第一原発事故の衝撃たるや。
1999年後の東海村JCO臨界事故で生協は騒然とした。だが、それも数年もすると忘れていた。そのことを大いに反省し、「福島原発事故を忘れないようにするため」に裁判を起こしたというくだり。その説明に大いに納得した。
前売券チケットは目標の120枚(収支とんとんの枚数)を超えた124枚。参加者は62人だったので、実に半数がカンパで支援してくれたことに。講演会は大いに成功したことを伝えながら、ありがとうございましたとー。
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