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2024年5月16日 (木)

「核ナショナリズム」という思想を知るために     山本義隆さんの新刊「核燃料サイクルという迷宮」

元東大全共闘議長で知られる、いや、今や大仏次郎賞作家である科学史家、山本義隆さんが今読みたい「核燃料サイクルという迷宮」(みずず書房)という新刊本を発刊したと。昔は月刊誌「情況」でよく読ませてもらった水戸巌さんの「原発は滅びゆく恐竜である」からの引用も少なからずあるという。facebookでこの新刊を知ったが、紹介は水戸巌夫人である水戸喜世子さん。私も結局は核燃料サイクルがすべての原発政策の元凶だと思っているので、ぜひ、読みたいなと。以下にfacebookで読んだ水戸さんの本の紹介と「本やタウン」掲載の内容情報をアップして、この新刊本を伝えることに。

(以下は、水戸喜世子さんの案内です)

山本義隆さんが また素晴らしい本を書いてくださった。題名は『核燃料サイクルという迷宮〜核ナショナリズムがもたらしたもの〜










日頃,原発にあまり深く関わりのない人にとっては,マイナーな話題として、素通りしてしまうかもしれない。

でも,この国の大部分の人は,福島を知り,今年の能登半島大地震を知って,なぜ原発をやめられないのだろうと不思議でならないはずだ。

原発。民意と政治家の意識がこんなにもズレてしまっているのに,ズルズルと止めることができない不思議。止めないと大変なことになることも薄々みんな気づき始めている。かつての敗戦の記憶のように。

この本は,この国の原子力政策の核心部,核燃サイクルにフォーカスして,原発を を止められない不思議を,「核燃料サイクルという迷路」からの脱出口を文献や,新聞記事を頼りに、道先案内人になって示してくれる。読み終わって,ヤバイ!と思った

核燃料サイクルができると発表されたのは、もう半世紀も前のこと。失敗に失敗を重ね、完成予定期日を26回も延期変更し,今や,完成期日を公表できなくなるところまできてしまったのに,なぜやめられないのか?

総額14兆円とも言われる途方もない負担を税金と電気代として国民に強いるだけの根拠がどこにあるのか?

すでに1984年の段階で「限りなく虚像に近いプロジェクト」と言われながら,一向に撤退しない姿は、かつての侵略戦争で,敗戦が明らかになっているにも関わらず、広島長崎という悲惨な結末を見るまで,撤退しなかった無謀さとウリ二つに見える。

著者はこの不可解な『迷路』に入り込んでいった経緯を、この国の戦前からのありよう『資源小国という強迫観念』から来るアジア侵略とそのための軍事力強化、近代日本の科学技術のありようから説きおこす。

侵略戦争への反省どころか,核を持つことが世界列強に伍す道であると確信する中曽根,岸の政治的主導で原子力政策が始まる。原発が核保有を夢見る政治家の足跡を文献で丹念に追う。

序章 ・核発電の根本問題・核のゴミとその後処理・高速増殖炉について・核燃料サイクルの現状・核ナショナリズム

一章 近代日本の科学技術と軍事 二章 戦後日本の原子力開発 三章 停滞期 そして事故の後
四章 核燃料サイクルをめぐって 終章 核のゴミ、そして日本の核武装

各章の後の丁寧な注釈が,大いに理解を助けてくれてありがたい。水戸巌の「原発は滅びゆく恐竜である』からも,少なからず引用してくださっている。

さらに便利なのが,巻末の索引だ。事実に即して,理解を確かめるために,貴重な資料として活用できる。
この著者の本の特徴である,資料として有益であることへの配慮が,今回も行き届いていて,その労力に心から感謝したい。

ひと足先に贈っていただいたが5/15から店頭に並ぶとジュンク堂が教えてくれた。
みすず書房  ¥2600➕

著者 毎日出版文化賞 大仏次郎賞,パピルス賞など受賞。元東大全共闘議長。科学史家。




71lj2w79u7l_ac_ul600_sr600600_-1 [日販商品データベースより]

日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、行き場のない放射性廃棄物(核のゴミ)を無用に増やしながら、まったく「サイクル」できないまま、十数兆円以上を注いで存続されてきた。本書は核燃料サイクルの来歴を覗き穴として、エネルギーと軍事にまたがる日本の「核」問題の来し方行く末を見つめ直す。
日本では、戦前から続く「資源小国が技術によって一等国に列す」という思想や、戦間~戦中期に構造化された電力の国家管理、冷戦期の「潜在的核武装」論など複数の水脈が、原子力エネルギー開発へと流れ込んだ。なかでも核燃料サイクルは、「核ナショナリズム」(疑似軍事力としての核技術の維持があってこそ、日本は一流国として立つことができるという思想)の申し子と言える。「安全保障に資する」という名分は、最近では原子力発電をとりまく客観的情勢が悪化するなかでの拠り所として公言されている。
著者はあらゆる側面から,この国の「核エネルギー」政策の誤謬を炙り出している。地震国日本にとって最大のリスク・重荷である原発と決別するための歴史認識の土台、そして、軍事・民生を問わず広く「反核」の意識を統合する論拠が見えてくる労作。

 

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