長期にわたる環境汚染に無関心でいられるはずがないー 「折々の言葉」の「沈黙の春」「苦界浄土」「複合汚染」
鷲田清一さんの「折々のL言葉」(6月5日)になるほどーと。「沈黙の春」(カーソン)と「苦界浄土」(石牟礼道子)はもちろん読んで、大いに感銘したが、考えたら「複合汚染」は浅学菲才にして。なので、今市の書店で探したが、なかったので、ネット「本やタウン」経由で注文することに。その書店の書棚で、有吉佐和子さんの文庫は3冊あり、そのうち「女二人、ニューギニアに」といった紀行文も書いていたのを知りましたー。これもいつか読んでみたいなともー。
女性の声や力や思想や発想……が国や社会を動かすようにならないと……原発事故以降の日本の社会はうまくいかない
(片山杜秀)
◇
公害をめぐる物語、『沈黙の春』『複合汚染』『苦海浄土』が、R・カーソン、有吉佐和子、石牟礼道子ら女性の手で紡がれたのは偶然でないと、思想史家・音楽評論家は言う。人を産み、育むことを本気で考えるなら、長期にわたる環境汚染に無関心でいられるはずがない。原発事故だって紛(まぎ)れもない公害だと。『線量計と機関銃』から。
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