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2024年6月17日 (月)

重要なのは、下からの民主主義によって   「ローザ・ルクセンブルクー戦い抜いたドイツの革命家ー」

 


448546788_7589183491210432_6479237693635 「ローザ・ルクセンブルクー戦い抜いたドイツの革命家ー」(姫岡とし子、山川出版社)。2020年11月初版、わずか110ページのブックレットだが、中身はなかなかのものだ。ドイツ社会民主党を二分する論争となったベルンシュタイン論争、そこでのローザの位置付けを知りたかった。それがこの冊子へと至った。同書によると、1899年初頭にローザの恐慌論をなどを批判しながら、ベルンシュタインが「社会主義の諸前提と社会民主党の任務」を出版した。これに対するローザの書評論文は大きな反響を呼び、絶賛の声が相次いだ。ただちに掲載済みの論文と合わせて『社会改良か革命?』のタイトルでパンフレットとして出版されたとある(34ページ)。
 いわゆる修正主義論争だが、この冊子でわかりやすく伝えているのは、社会主義についてのローザの組織論、というか、大衆との関係。この点がレーニン主義、ボルシェヴィキと発想というか、構え方が決定的に異なるところだ。
 同書はこう記す。ボルシェヴィキは「民主主義か独裁か」というかたちで問題を設定したが、ローザにとっては、こうした二者択一的な問題設定ことが誤りであった。彼女はプロレタリア独裁をめざしたが、それは民主主義の廃棄ではなく、民主主義を新しく発展させて社会主義的民主主義を創始することであった。
 重要なのは、少数の指導者による上からの押しつけではなく、プロレタリアートが下からの民主主義によって階級独裁をつくりだすことだったのである。そのためには大衆の積極的な参加と直接的な影響の行使、さらに公衆全体による統制が必要だった。そして、プロレタリアートは社会主義建設を自立・自律的に担える人材へと成長しなければならかった。その場を与えるのが、創造的で民主的な活動への参加である。
 その過程で人民大衆は、残された使命を達成できる政治的な訓練を重ね、文化的水準を高めるための精神変革を達成する。こうした大衆の直接行動と批判をも辞さない自由な精神活動の展開こそが、ローザの考える社会主義の神髄であり、手段であり、目的であった(96ページ)ー。

 ということで、今でもローザの発想は「なるほどー」と。この「ローザ・ルクセンブルク」を書いている東大名誉教授、姫岡とし子さんはフランクフルト大学でも学んだドイツ近・現代史研究家という。同世代でこんな研究家がいるのは、浅学菲才にして、今になって知りました。

 

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