今回は基本に忠実に従った原子力規制委員会 敦賀原発2号機の再稼動を認めない結論
本日のBLOGで書くとすれば、なんといっても夕方に飛び込んできた再稼動をめぐるこのニュースだろうー。NHKによると、本日26日(金)の原子力規制委の審査会合で敦賀原発2号機(日本原電)の再稼動を事実上認めないとする結論をまとめた。規制委が再稼動を認めない判断をするのは今回が初めて。これまで次々と審査合格を決めており、すでに17基が合格点をつけている。そのうち12基が再稼動しているという。いわば審査というより、追認機関ではないかと言われ、審査に大甘の規制委員会と言われてきたが、今回だけは基本に忠実に従った判断を行ったといえるようだ。ただし、規制委員会としての最終判断は来週のようだ。その結論の行方も注視していかないと。それまでに政治の横やりが入る可能性も否定できないからだ 。
以下はNHK報道の冒頭部分です。
敦賀原発2号機 再稼働を事実上認めず 原子力規制庁の審査会合
2024年7月26日 19時42分 福井県
日本原子力発電が再稼働を目指している福井県にある敦賀原子力発電所2号機について、原子力規制庁はきょう26日に開いた審査会合で、原発の規制基準に適合しているとは認められないとする結論をまとめました。原子炉建屋の真下を走る断層が将来動く可能性を否定することは困難だとしていて、事実上、再稼働を認めない結論を出すのは2012年の発足後初めてです。
目次
原子力規制委員会が定める規制基準では、活断層の上に安全上重要な設備を設置することを認めておらず、敦賀原発2号機は原子炉などが入る建屋の真下を断層が走っているため、この断層が将来動く可能性があると再稼働できなくなります。
26日に開かれた審査会合では、この断層が別の活断層に引きずられて動く可能性があるか審議されました。
この中で事業者の日本原子力発電は、2号機の周辺で行ったボーリング調査の結果などから動く可能性はないと改めて主張したうえで、データを拡充するため追加の調査を行いたいと要望しました。
これに対し審査を行う原子力規制庁は、科学的な根拠が不足しているなどと指摘し、原子炉建屋の真下を走る断層が将来動く可能性を否定することは困難だとして、敦賀原発2号機は原発の規制基準に適合しているとは言えないとする結論をまとめました。
事実上、再稼働を認めない結論を出すのは2012年の発足後初めてで、原子力規制庁によりますと、それ以前をさかのぼっても、確認できる範囲では、審査で不合格となった例はないということです。
結論は、来週、原子力規制委員会に報告され、日本原電が求めた追加の調査を受け入れるかどうかを含め、委員会として最終的に判断することになりますが、審査会合の結論が受け入れられる公算が大きく、その場合、日本原電は改めて審査を申請するか、敦賀原発2号機を廃炉にするかの判断を迫られることになります(以下、続く)。
« 勝ち負けが同じになったところでゲームセットー 『レヴィストロース講義ー現代世界と人類学ー』 | トップページ | 追いかける店主から盗んだ魚を抱えて必死に逃げる子猫 『アタゴール物語』の「ヒデヨシ」を思い起こしました »
「脱原発」カテゴリの記事
- 24日(火)印刷の会報「げんぱつニュース」第51号づくりー 市民団体「さよなら原発!日光の会」(2024.09.19)
- 脱原発日光上映会、日光市と日光市教委が後援 ドキュメンタリー映画「モルゲン 明日」(2024.09.17)
- あれから13年、甲状腺エコー検査宇都宮検診 宇都宮方面や日光市など20人の「子どもたち」受診(2024.09.08)
- 映画「モルゲン 明日」、日光市と日光市教委の後援申請へ 「さよなら原発!日光の会」独自のフライヤーへ(2024.09.07)
- 映画「モルゲン 明日」案内情報が「広報にっこう10月号」に 日光市の全世帯に行き渡る2万5000部発行(2024.09.01)
« 勝ち負けが同じになったところでゲームセットー 『レヴィストロース講義ー現代世界と人類学ー』 | トップページ | 追いかける店主から盗んだ魚を抱えて必死に逃げる子猫 『アタゴール物語』の「ヒデヨシ」を思い起こしました »
コメント