久しぶりに「詩 懐かしい未来に出会うために」 創刊50周年の同人誌「序説第31号」へ
いやはや、数年ぶりかも?ー。詩を書いたのは。創刊50周年を迎える同人誌「序説第31号」(9月1日発行予定)へ。今回は過去の寄稿から「私の一篇」ということで、同人各人から募ってきた。「う~ん、これまでの寄稿から何を?」、そう思って、過去の序説をぱらぱらとチェックしてみた。その中から「詩 懐かしい未来の方へ」が特に気になった。見ると、序説第21号、2014年の詩だ。もう10年前になる。それに手を入れていたら、今回の創刊50年の空気、状況、政治に合わせるように加筆・修正していた。気がついてみると、その修正を数回、いや、たぶん7回ぐらいはやったかもしれない。ひとつの詩を書き上げるよりもたくさんの手間がかかったといえる。それにしても、どういうわけか、詩が書けるような心の構えが生まれないのか?。このところ、そう思ってきたが、いやいや、「まだまだ何とかなるかもしれない」。そうも思えた創刊50周年記念号に参加するための加筆・修正作業ではあった。これもひとつの収穫かもしれない。問題は、さて、これからも以前のように詩が書けるかどうか?ー。自問自答しているところだ。
詩 懐かしい未来に出会うために
この時を越えて私たちが再び出会うため
ある晴天の真っ昼間にそこをめざす
強烈な思念で転移させる赤い絨毯を広げ
足裏の清き論理で首都の街路に飛び出し
半世紀も糸電話でコンタクトしてきた
戦後が生んだ荒波のような鬼っ子たち
肩を組んだ円陣になっていざあの向こうへ
遥か彼方の緑豊かな草原に着地できるよう
それぞれの人生の思いをひとつに同調させる
冷笑ばかりで手を汚さぬお利巧さんを決め
灰色の霧で煙幕を張る闇を切り裂くため
追われるだけで物言えぬ痛みを熱風に変える
怒りでついに立ち上がった大魔神さながら
見え隠れ出来ない透視力をトップギアにして
屁理屈をまき散らすだんまり屋を蹴散らす
お天道さまなぞ知らぬ存ぜぬと強弁し
小学生の足し算たちでさえ赤っ恥をかく
ご都合主義の裏金たちも懲らしめるのだ
ご先祖さまになるという祖父から教えられ
異国で散った幾百万人の死者の遺言である
未来に生きる倫理を強火で鍛えもする
キラキラと輝いて咲く朝顔の水滴で
心と心をお互いに洗い合うことができる
たくさんの精神の貴族たちにも招待状を
恐竜たちが逃げ惑う悪夢を追い払えば
女神も祝福する私たちの昼食会の準備が整い
ともにあの頃の懐かしい未来で出会える
(初出 「序説第21号」(2014年9月1日発行 「『懐かしい未来』の方へ」を加筆修正)
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