ピカドンから8年目、瓦礫が散乱する原爆ドーム 1953年作品「原爆の子」(音羽信子主演)
またやっくる8月6日と9日。1953年の映画作品「原爆の子」を観る。新藤兼人監督、主演は若い頃の音羽信子。両親と妹を原爆で失った教諭という設定だ。「第22回原爆写真展」(日光市杉並木公園ギャラリー、今市平和委員会主催)で。上映時間85分だが、あっという間に。ピカドンから8年目のまだ瓦礫が散乱する広島原爆ドームを知る。被曝で盲目になった老人、下敷きになり片足が不自由な花嫁、原爆症で死にゆく少女、不妊症になった友だち、病床で亡くなる父親、そして主人公も飛び散ったガラス片を片腕に。何年経ってもさまざまな人たちがヒロシマの被害を受け続ける。瀬戸内海の小島の小学校教諭の主人公、石川先生がかつて広島で教えた保育園の児童たちを訪ね歩く物語だ。ふと、やはり瀬戸内海の小豆島を舞台にした「二十四の瞳」の大石先生と子どもたちのストーリーを思い浮かべさせた。70年前の作品にようやく出逢えたという感じですー。DVDは6000円だったそうですー。
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