今もすばらしい音色を響かせた「疎開ピアノ」 「非核平和コンサート」in日光道の駅ニコニコ本陣広場で
8月10日(土)13時~14時半ー。「非核平和コンサート 2024」(in日光市道の駅ニコニコ本陣広場)。疎開ピアノの音色を聴きたいと、参加した。用事があったのでイベントの途中からだったが、太平洋戦争で東京から旧藤原町川治小に児童とともに疎開していたピアノー。川治温泉の地元自治会のリーダー・関本昭さんによると、川治小閉校をきっかけに自治会経由で腕のいい調律師の手で再生された、そのピアノを大切に保管してきた歴史や一度は東京に里帰りしたこともあるエピソードも聴くことができた。
そのピアノを見事に今市少年少女合唱団の一員か、高校1年生の中島安邦さんが弾いてくれた。その音色には正直に感嘆した。ピアノを弾く腕も良かったのだと思うのだが、こちらが思っていた以上のとてもいい響きを味わえた。戦火に散った一家4人の物語を今市少年少女合唱団と仲間たちが、語りとともに「哀しく明るく」歌い上げる児童合唱「ちいちゃんのかげ送り」、会場の参加者と一緒に歌う「花は咲く」「ふるさと」ー。
パンフによると、最初に「日光市非核平和都市宣言」や作文披露、オープニング曲「千羽鶴&折り鶴」も。イベントの構成や選曲がしっかりしていたうえ、合唱団のリーダー、小林芳枝さんが目配りの効いたわかりやすい司会を進めていたことで、あっという間の1時間半だった。会場はカンカン照りの広場だか、客席は大きなテント内。夏の涼風が通り過ぎていたこともあり、快適であくまで爽やかな残暑の夏の非核平和コンサートだったー。
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