「核保有論」などが飛び出すきなくさい状況に ウクライナ戦争などをめぐる伊勢崎賢治さんの新書2冊
首相を支える高官から「核保有論」が飛び出すようなきなくさい動きに。今、安全保障、戦争問題の論客、伊勢崎賢治さん(国連PKO紛争調停実務経験者)が加わっている集英社新書2冊を昨夜、「本やタウン」を通じて注文した。それをFacebookにアップしたところ、すでに2冊を読んでいると思われる「ともだち」から、ウクライナの人びとの平和と自立の思いをいかに守るか、日本はどのように選択すべきなのか、「具体的な示唆がみえないように思うのですがー」という投稿が。2冊の内容に不満というか、疑問というか、いまいちの読後感であったことがうかがわれる。う~ん、そうした指摘も念頭に読んでみたいと思う。(以下は「本やタウン」の2冊の内容案内です)
「戦争はどうすれば終わるか?―ウクライナ、ガザと安全保障―」(集英社新書)
ロシア・ウクライナ戦争は泥沼化し、戦死者の数はふくれあがっている。戦闘の終わる気配が見えない中、中東ではイスラエルとパレスチナのハマスの間で新たな紛争が起きてしまった。いずれも歴史的な経緯と国民感情もあり停戦は困難、かつ終戦は遠い状況だ。そして欧米のウクライナ支援の延長で、「テロとの戦い」と称しガザで民族浄化を行うイスラエル支持に日本はまわっていいのか?軍事と紛争調停のリアルを知る専門家がふたつの戦争の背景や戦史をひもときつつ、停戦の困難さと可能性を多角的に分析。そして導き出された教訓をもとに、「非戦」という理念にもとづいた日本の安全保障のあるべきスタンスを提示する。
第1章 ウクライナ戦争の終わらせ方を考える(柳澤協二氏の第一発言―戦争はどういう時に終わるのか;林吉永氏の第一発言―戦争の歴史から見た停戦と専守防衛 ほか)
第2章 討論 戦争を理解できなければ停戦もイメージできない(冷戦時代の戦争要因と現代の戦争要因;現実空間と言説空間をめぐって ほか)
第3章 ガザの戦争・人道危機を考える(愚かな戦争―戦争の結果という視点から―柳澤協二;まだ「名称」が付けられない「ガザ紛争」―加藤朗 ほか)
第4章 戦争を終わらせた後の世界に向けて(分断と戦い停戦を追い求める―伊勢〓賢治;システム論から見える停戦の難しさ―加藤朗 ほか)
「非戦の安全保障論」(集英社新書)
世界に大きな衝撃を与えたロシア軍のウクライナ侵攻。この戦争が突きつけた現状の国際秩序の問題点と、日本の安全保障をめぐる環境の変化と対応策を、歴代内閣の安全保障・危機管理関係の実務を担当した柳澤氏、国連PKO紛争調停実務経験者の伊勢崎氏、元防衛研究所の安全保障研究者の加藤氏、自衛隊元空将補の林氏といった軍事のリアルを知る専門家が語り合う。「侵略の脅威」「台湾情勢」を口実に中国を念頭にした軍拡に舵をきる日本の問題点も検証。改憲、防衛費の拡大、敵基地先制攻撃、核共有など抑止力の議論が暴走しがちな現状への疑義を呈し、徹底的に戦争を回避する国家としての日本の在り方、「非戦の安全保障論」を示す。
第1章 ロシアのウクライナ侵攻をどう受け止めたか―冒頭発言(戦争をどう止めるかを考える材料に;ロシアの上位目標はウクライナの「内陸国化」;国際政治学はすべてご破算になった;敵も味方も一緒になって戦後秩序をつくれるか)
第2章 新しい国際秩序は形成できるか、その条件は何か(大国に任せない国際秩序は形成されるか;中露対西側という対決構図をつくらないために;国連総会の役割を重視すことが重要である)
第3章 アジアへの影響と日本が果たすべき役割(台湾有事に際して日本はどう対応すべきか;ウクライナであぶり出された核抑止の問題点;日本は何ができるか、何をすべきか)
第4章 戦争を回避する日本としての国家像を考える(抑止力に代わるものはあるのか;国民を戦争に動員する国家でいいのか;「身捨つるほどの祖国はありや」)
第5章 開戦から一〇〇日を過ぎた時点で―寄稿(プーチンの戦争と戦後処理ないし秩序の回復;ウクライナ・ロシア戦争の省察;戦争犯罪を裁く法体系
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