「大佛次郎賞」は今回もさすがの時代小説ー 「北越雪譜」の「雪夢往来」(木内昇)
時代小説「雪夢往来」(木内昇)。今年の第52回「大佛次郎賞」受賞作品ー。江戸期のベストセラー「北越雪譜」が出版されるまで40年を描いた作品とか。原本の「北越雪譜」そのものは新潟県でも2年間暮らしていたので、読んでいるが、その出版まで長い年月があることなどの経緯は知らなかった。ぜひ読みたい一冊だ。「越後の記、世に出るまでの風雪 江戸の出版界 地方の視点で小説に」12月23日(火)の朝日新聞(21面)で知る。
「越後の風俗や綺談は、江戸者の耳目を驚かすに違いない!」行商に訪れた江戸で、ふるさと越後がまるで知られていないと悟った塩沢の縮仲買商・鈴木牧之。やがて彼の書いた「雪話」は人気戯作者・山東京伝の目に留まり、出版へと動き始める。しかし版元からの金銭要求、度重なる仲介者の死去に見舞われ、事態は膠着。原稿は京伝への敵対意識に燃える滝沢馬琴の手に渡り、ついに全てが動き出すかに見えたが―。名著が世に出るまでの風雪と虚々実々の江戸出版界を縦横に描ききる傑作長篇!
書かねば、夢は終らない。名著『北越雪譜』、刊行に至る四十年の数奇な道。江戸の人々に雪国の風物や綺談を教えたい。越後塩沢の縮仲買商・鈴木牧之が綴った雪話はほどなく山東京伝の目に留まり、出板に動き始めるも、板元や仲介者の事情に翻弄され続け――のちのベストセラー『北越雪譜』誕生までの長すぎる道のりを、京伝、弟・京山、馬琴の視点からも描き、書くことの本質を問う本格時代長篇。
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