「日本農民の労働と信仰生活の核心に」 柳田國男「年中行事覚書」へー
たまたま「胃カメラ」検査を受けた病院の待合室で読むため、本棚から引っ張りだした「年中行事覚書」(柳田國男)。講談社学術文庫の一冊。初版は1977年3月とある。私が事務局の同人誌「序説」の創刊4年目だったのかーと。読み始めたのはその第18刷、1992年8月だ。値段は680円(現在は980円になっている)。今から33年も前だから、この本は古書店で買い求めたのかもしれない。それにしても積読が長すぎるかもと。
全268頁の中くらいの文庫。そのうちまだ読んだのは70頁ほど。それでも「神の去来と風雨」「神送りの起源」「百姓恵比寿講」「餅と祝い」などがある、いわば第1章の「年中行事」を目にしていると、その次が読みたくなる。2026年の「正月」が目の前に来ていることも、この文庫を手にさせたのだろう。この先は「古道と新道」「子供の祭る神」「話は庚申の晩」「庚申といろいろの動物」「跡隠しの雪」「七人の正月神」などが控えている。
(以下は「本やタウン」にあるこの文庫の紹介です)
日本人の労働を節づけ生活にリズムを与え、共同体内に連帯感を作り出す季節の行事。本書は、各地に散在するそれらなつかしき年中行事の数々を拾い蒐め、柳田民俗学の叡知で照らした論集である。著者の比類なき学識と直観は、固くむすぼおれた古俗・伝承の糸口を鮮やかに解きほぐし、その成り立ちや隠された意味、また相互の連関を明らかにしていく。芳醇な筆致にのせて読者を日本農民の労働と信仰生活の核心に導きゆく名著である。
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