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2026年3月

2026年3月29日 (日)

軍国主義日本から抜け落ちた視点からー  大佛次郎論壇賞「人びとの社会戦争」

「軍国主義日本起こした戦争に巻き込まれる国民という視点から抜け落ちる、普通の人びとの「社会戦争」ーというところに大いに興味が。いわゆる戦争責任をめぐる「定説」に疑問を投げかけ、その「実像」に迫る本なのだろう。それが大佛次郎論壇賞受賞とあれば、これはぜひ手にとー。目次チェックでこれは魅力的だなと思えたのは、「全体主義の魅力」、「草の根からの翼賛体制」、「対米強硬論のうねり」などの項目。ただ、著者がこだわっていることが大いにうかがえるキイワードの「解放」と「引き締め」、そのイメージの内容や設定が今いちひとつわからないでいる?これは手にとることで知ることになるのだろうー。以下は「本やタウン」HPの本の紹介からー。

私たちの社会はどうあるべきか。私たちは何を願い、何を戦っていたのか―。近代化を成し遂げ、帝国になった大正期以降、普通の人びとの社会を舞台にした「解放」と「引締め」をめぐる「戦い」が、本当の戦争になるまで。軍国主義日本が起こした戦争に巻き込まれる国民という視点からは抜け落ちる、普通の人びとの「社会戦争」のダイナミズムから近現代日本の実像を追う。大佛次郎論壇賞、毎日出版文化賞受賞者の渾身の大作。

 

人びとの社会戦争

日本はなぜ戦争への道を歩んだのか

岩波書店
益田肇 


価格
4,730円(本体4,300円+税)
発行年月
2025年09月
判型
A5

 

序章 人びとは何を戦っていたのか
第1部 解放の時代(瓦解と解放 一九一〇‐二〇年代;くすぶる苛立ち:草の根社会保守の台頭 一九一〇‐二〇年代;解放の行き詰まり 一九二七‐三一年;幸せとは何か 一九二七‐三一年)


第2部 引締めの時代(満州事変とは何だったのか 一九三一‐三四年;全体主義の魅力(一)絆、団結、一体感の希求 一九三一‐三四年;全体主義の魅力(二)対立、格差、多様性の嫌悪 一九三四‐三七年)


第3部 戦いの時代(戦争の魅力(一)国内相克の克服 一九三七‐三八年;戦争の魅力(二)人びとはなぜ戦争を欲したのか 一九三七‐三八年;草の根からの翼賛体制 一九三八‐四〇年;大政翼賛会とは何だったのか 一九三八‐四〇年)


第4部 なぜ日本は対米戦争を選んだのか(氾濫する理想と正義 一九三八‐四一年;国内事情の重み 一九四一年四月‐九月;対米強硬論のうねり 一九四一年八月‐十月;大東亜戦争と人びとの社会戦争 一九四一年九月‐一二月)

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第5部 引き続く社会戦争(解放の再来:あふれ出る個性と多様性 一九四五‐五〇年;引締めの再来:巻き返す草の根社会保守 一九四七‐五二年)
終章 解放と引締めをめぐるもう一つの戦い

 

2026年3月28日 (土)

そうだ!「李さん一家」を読み直そうー 漫画家・つげ義春さん88歳で逝去

Photo_20260328124601 漫画家のつげ義春さんが亡くなった。2026年3月3日、誤嚥性肺炎のため逝去されたの発表が。88歳だったという。合掌ー。そうか、考えたら彼の全集が書棚にあったのだった。そのくらい最近はつげ作品を読んでいなかったことに気づいた。訃報を機にきょうはこの作品に親しもうと。広く知られている『ねじ式』『紅い花』『無能の人』はもちろんー。「実はまだ二階にいるのです」。この結びの可笑しさは何度見ても「わっはっは」だ。このとぼけた味の『李さん一家』がとにかくいいなとー Photo_20260328123901

2026年3月27日 (金)

初めてきちんとしたフライヤーを自主制作  ドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」 

5月23日(土)、新しい「日光市中央公民館」多目的室1(イオン今市店2階フロア)で上映する世界初の放射性廃棄物処分場を描いたドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」(上映時間75分、デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア合作、日本公開2011年4月2日)の日光会場用フライヤー案をきょうようやく仕上げた。これまで文字を挿入した「会場地図」の作成方法が習得できないでいた。そのためでデザインに手を出さずに外部のデザイナーに発注していた。が、ネット情報を参考になんとかものにできるまでに。今後は用紙の選定や印刷枚数、印刷日数などを決めて、印刷会社に発注する仕事が待っているー。 Photo_20260326235801

2026年3月26日 (木)

「何が私をこうさせたか」  100年前に大逆罪で死刑判決

3月25日(水)、本日の朝日新聞で一番印象に残った記事が、この天声人語の「金子文子の生きた時代」。SNSではこの映画について盛んにコメントが。ネットで検索したら、2017年に岩波が文庫で発行してました。「反骨のアナキスト」だけではとても収まらない彼女の短い生涯に思いをはせる。「天声人語」と「岩波文庫」を添付しますー。


天声人語)金子文子の生きた時代
2026年3月25日 5時00分

 金子文子(ふみこ)が大逆罪で死刑の判決を受けたのは、1926年の3月25日、ちょうど100年前のきょうである。恩赦で無期懲役に減刑された後も、頑として転向を拒んだ反骨のアナキストは獄中で自死した▼手記をまとめた著書『何が私をこうさせたか』で、彼女は雄弁に語っている。いかにその生い立ちが悲惨であったか。貧困に苦しみ、虐待され、いかに過酷な運命を生きたか。立っても、しゃがんでも、幸福な生活を空想しても、それは消えないと▼「人間は人間として平等であらねばなりませぬ」。それなのに、貧乏人は勉学の機会も奪われ、富める者はますます富み、権力ある者はなんでも好き放題である。「こうなった社会を、万人の幸福となる社会に変革することは不可能だ」と文子は断じた▼「人間が生きるのぞみを失うというのは、こういうことなんだな」。予審判事だった立松懐清は彼女を哀れみ、そんな言葉も家族に漏らしている。「これじゃ世の中を呪いたくなるのは当たり前だ」(本田靖春著『不当逮捕』)▼国家というものが常に前面に出て、個々の人間を蹴散らした時代である。異論を唱える者はとことん痛めつけられ、無情に弾圧された。そんな社会はもう真っ平だと人びとが思ったところに、この国の戦後は始まっている▼それから81年。弱い者がどうしようもなく悲しむ世は変わったか。文子のような苦しみを強いられる人間はいなくなったか。いま、彼女の言葉が妙に心に刺さるのは、どうしてか。

 

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何が私をこうさせたか

獄中手記
岩波文庫 青N123ー1

岩波書店
金子文子 



価格
1,353円(本体1,230円+税)
発行年月
2017年12月
判型
文庫
関東大震災後、朝鮮人の恋人と共に検束、大逆罪で死刑宣告された金子文子(一九〇三‐二六)。無籍者として育ち、周囲の大人に虐げられ続けながらも、どん底の体験から社会を捉え、「私自身」を生き続けた迫力の自伝を残す。天皇の名による恩赦を受けず、獄中で縊死。

手記の初めに


小林の生れ故郷
母の実家
新しい家
芙江
岩下家
朝鮮での私の生活
村に還る〔ほか〕

 

2026年3月25日 (水)

反原発運動は反核武装の運動でなければー  豊かな内容の「核燃料サイクルという迷宮」

Photo_20260324233401 久しぶりにいい本を、というか、感銘を受けながら読み終えたのがこの本。『核燃料サイクルという迷宮 核ナショナリズムがもたらしたもの』(山本義隆、みすず書房、2024年5月16日第一刷り)。その「終章」の結びを知るだけでも、どんなに豊かな内容であるかがうかがえるだろう。5月23日(土)に日光で放射能廃棄物処理施設を描いたドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」(75分 デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア合作、日本公開2011年4月2日)の自主上映会(無料)を予定しているが、その「参考図書」にもなるー。


終章 核のゴミ、そして日本の核武装
 政権の原発回帰の表明は、核武装に直結する核技術―人材と設備及び核分裂物質―をあくまでも維持するという、日本の支配層と財閥系原発メーカーの一貫した強固な意思を表している。とくにこの間の政権による日本国憲法に反する敵基地攻撃能力保持の提唱とその独断的な進め方を見ると、核ナショナリズムの最終到達地点とも言うべき憲法改正と核武装に至る危険性を決して過少評価してはならないと私には思える。反核は反原発・反原爆を意味し、反原発運動は同時に反核武装の運動でなければならないであろう(262頁)

 核燃料サイクルという迷宮
核ナショナリズムがもたらしたもの
みすず書房 山本義隆 価格 2,860円(本体2,600円+税)
発行年月 2024年05月 判型 四六判
日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、行き場のない放射性廃棄物(核のゴミ)を無用に増やしながら、まったく「サイクル」できないまま、十数兆円以上を注いで存続されてきた。本書は核燃料サイクルの来歴を覗き穴として、エネルギーと軍事にまたがる日本の「核」問題の来し方行く末を見つめ直す。著者はあらゆる側面から、この国の「核エネルギー」政策の誤謬を炙り出している。地震国日本にとって最大のリスク・重荷である原発と決別するための歴史認識の土台、そして、軍事・民生を問わず広く「反核」の意識を統合する論拠が見えてくる労作。
序章 本書の概略と問題の提起
第1章 近代日本の科学技術と軍事
第2章 戦後日本の原子力開発
第3章 停滞期そして事故の後
第4章 核燃料サイクルをめぐって
終章 核のゴミ、そして日本の核武装

日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、行き場のない放射性廃棄物(核のゴミ)を無用に増やしながら、まったく「サイクル」できないまま、十数兆円以上を注いで存続されてきた。本書は核燃料サイクルの来歴を覗き穴として、エネルギーと軍事にまたがる日本の「核」問題の来し方行く末を見つめ直す。
日本では、戦前から続く「資源小国が技術によって一等国に列す」という思想や、戦間~戦中期に構造化された電力の国家管理、冷戦期の「潜在的核武装」論など複数の水脈が、原子力エネルギー開発へと流れ込んだ。なかでも核燃料サイクルは、「核ナショナリズム」(疑似軍事力としての核技術の維持があってこそ、日本は一流国として立つことができるという思想)の申し子と言える。「安全保障に資する」という名分は、最近では原子力発電をとりまく客観的情勢が悪化するなかでの拠り所として公言されている。
著者はあらゆる側面から,この国の「核エネルギー」政策の誤謬を炙り出している。地震国日本にとって最大のリスク・重荷である原発と決別するための歴史認識の土台、そして、軍事・民生を問わず広く「反核」の意識を統合する論拠が見えてくる労作。

 

2026年3月24日 (火)

原子力の専門家が原発に反対するわけ  2010年発行「核の真実」(小出裕章)

311以後、各地の講演会にひっぱりだこの原子力の専門家、小出裕章さん。福島第一原発事故後の2011年、2012年、2013年の頃は、数カ月ごとに彼の新刊本が書店に並んでいた。私もこの時期、小出さんの著書である「原発のうそ」「原発はいらない」「騙されたあなたにも責任がある」などを買い求めて読んでいる。ただ、つい最近、脱原発仲間から「小出さんの本なら、311以前に発行されている『隠された原子力・核の真実』が特にいいよ」とー。この本をチェックすると、目次を見ただけでも、「確かにいい本だろう」ということがわかる。いずれ、この「核の真実」本を読むことにしたいー。以下は、「本やタウン」の案内から。

 

隠される原子力・核の真実

原子力の専門家が原発に反対するわけ 創史社 小出裕章 

価格 1,540円(本体1,400円+税) 発行年月2010年12月

判型 B6 

被曝の影響と恐ろしさ
核の本質は環境破壊と生命の危険Photo_20260324225001
原子力とプルトニウムにかけた夢
日本が進める核開発
原子力発電自体の危険さ
歪められた二酸化炭素地球温暖化説
死の灰を生み続ける原発は最悪
温暖化と二酸化炭素の因果関係
原子力からは簡単に足を洗える
核を巡る不公正な世界
再処理工場が抱える膨大な危険
エネルギーと不公平社会


単著

  • 『放射能汚染の現実を超えて』(1992年1月、北斗出版)ISBN 4-938427-57-5
  • 『隠される原子力・核の真実 原子力の専門家が原発に反対するわけ』(2010年12月、発行:創史社 発売:八月書館)ISBN 978-4-915970-36-8
  • 『放射能汚染の現実を超えて』(2011年5月、河出書房新社ISBN 4309245528
  • 『原発のウソ』(2011年6月、扶桑社新書ISBN 4594064205
  • 『原発はいらない』(2011年7月、幻冬舎ルネッサンス新書ISBN 4779060486
  • 『小出裕章が答える原発と放射能』(2011年9月、河出書房新社)
  • 『原発のない世界へ』(2011年9月、筑摩書房
  • 『知りたくないけれど、知っておかねばならない原発の真実』(2011年9月、幻冬舎
  • 『子どもたちに伝えたい 原発が許されない理由』(2011年9月、東邦出版)
  • 『原発ゼロ世界へ―ぜんぶなくす―』(2012年1月、出版共同販売)
  • 『小出裕章 原発と憲法9条』(2012年1月、遊絲社)
  • 『図解 原発のウソ』(2012年3月、扶桑社
  • 『騙されたあなたにも責任がある』(2012年4月、幻冬舎)
  • 『小出裕章 核=原子力のこれから』(2012年5月、本の泉社)
  • 『福島原発事故 原発をこれからどうすべきか』(2012年4月、河合文化教育研究所)
  • 『日本のエネルギー、これからどうすればいいの?』(2012年5月、平凡社
  • 『この国は原発事故から何を学んだのか』(2012年9月、幻冬舎ルネッサンス新書ISBN 978-4779060687
  • 『今こそ“暗闇の思想”を―原発という絶望、松下竜一という希望』(2013年1月、一葉社)
  • 『原発ゼロ』(2014年2月、幻冬舎ルネサンス新書)
  • 『100年後の人々へ』(2014年8月、集英社新書)
  • 『フクシマ事故と東京オリンピック【7ヵ国語対応】 The disaster in Fukushima and the 2020 Tokyo Olympics』(2019年12月、径書房、ISBN 978-4770502285

2026年3月23日 (月)

悪名高き「全権委任法」が成立した日  ヒトラー内閣1933年3月24日

Photo_20260323234201 twitterで「岩波書店」がこの本の宣伝・紹介をしていた。そうか、悪名高き「全権委任法」は1933年の3月24日に成立したのだった。「それに合わせた宣伝はわかるが、それにしても発行が2022年11月とこの手のテーマでは意外と新しい?ー」。と思っていたら、「憲法とヒトラーの一世紀後に」というテーマの「終章」を追加していたのだね。


ヴァイマル憲法とヒトラー
戦後民主主義からファシズムへ
岩波現代文庫 学術456
岩波書店000 池田浩士 価格1,694円(本体1,540円+税) 発行年月 2022年11月 判型 文庫

第一次世界大戦後の戦後民主主義を体現するヴァイマル憲法の下で、ヒトラーは合法的に政権を獲得した。社会民主党と対立したローザ・ルクセンブルクらの虐殺、憲法の緊急事態条項による民主政治の機能不全などヴァイマル共和国の「影」の部分を冷静に描くとともに、ドイツの人びとを魅了したナチズムの本質を抉り出す。戦争への反省が失われつつあることを問う「後章」を新たに収録。
1 もう一つの戦後民主主義とドイツのファシズム(一九三三年一月三〇日―ヒトラー内閣の誕生;ナチスは合法的に国家権力を掌握した;革命運動としてのナチズム)
2 ドイツの敗戦、もっとも民主的な憲法(ドイツ革命からヴァイマル共和国へ;ヴァイマル憲法と最初の戦後民主主義;匕首伝説の説得力)
3 戦争する国をボランティアが担う(国民はなぜナチズムを支持したのか?;自発性と社会参加―善意とやる気の組織化;「労働奉仕」の法制化と義務化)
4 死と政治(ヒトラー政権はまず最初に誰を抹殺したか?;国家儀礼から戦争国家へ―ファシズム政治の大道;ボランティア労働からホロコーストまで)
5 遙かな国の遠い昔ではなく(ナチス・ドイツと歴史認識;二つの憲法、二つの戦後民主主義;「戦争のできる国」から「戦争する国」へ)
後章 憲法とヒトラーの一世紀後に

世界史用語解説 授業と学習のヒントappendix list

全権委任法
1933年3月、ヒトラー内閣が成立させた内閣に絶対的権限を付与する法律。これによってヴァイマル憲法の議会制民主主義は抹殺された。

 ドイツにおいて、1933年3月24日に成立した「全権委任法」は、正式には「民族および帝国の困難を除去するための法律」といい、「帝国暫定憲法」とも呼ばれている。あるいは略して授権法ともいう。この法律は、内閣に対し無制限の立法権を賦与し、さらに大統領の諸権限は縮少さるべきでないと規定した。議会の立法権は、完全に、廃止されたわけてはないとはいえ、事実上、有名無実なものとなり、その結果、それは、例外的な事情においてのみ、したがって装飾的な目的のためにのみ、用いられるようになった。
 これは1932年選挙で230議席を占めて第一党となり、翌年1月に成立したヒトラー内閣が、1933年2月27日の国会議事堂放火事件によって共産党を事実上排除したのに続く、第二のクーデタの意味があった。まもなく全ブルジョワ政党は完全に自発的に解散し、6月に社会民主党、7月に共産党が禁止されて、ドイツ共和国のドイツの議会政治・政党政治は終わりを告げた。
 日本では日中戦争突入後の第1次近衛内閣の時、1938年に成立した国家総動員法がある

 

2026年3月22日 (日)

「若き日本」の軌跡を辿るー  渡辺京二「私の明治時代史」

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「私の幕末維新史」に続く渡辺講座の第2弾。第一弾の「私の幕末維新史」は楽しみながら先週読み終えたばかり。この本ではやはり「西郷隆盛」と「征韓論」をめぐる駆け引きというか、当時の「海外視察組」と「国内残留組」との勢力争いの見方がそれなりに興味深く読ませた。それと幕末日本を観察した外国人たちの見聞や意見を展開した、いわゆる「逝きし日の面影」が特に印象に残った。今は大変に学ぶことができる「核燃料サイクルという迷宮」(山本義隆、みすず書房、2024年発行)を読み終えるところだ。その次に読みたいのが、この「私の明治時代史」。そのうち渡辺さんの手による「神風連の乱」は新書版で読んでいるので、だいたい承知だ。それ以外の項目は渡辺歴史観がどのように展開されるのかーそう期待しながら、近く手にしたいなとー。
私の明治時代史

新潮選書 

新潮社 渡辺京二 



価格 1,815円(本体1,650円+税)  発行年月 2026年01月
欧米列強の脅威に対し、日本人はいかに生き抜こうとしたか?「日本にイスラム革命のような復古運動が起こった」「女官に囲まれ化粧をしていた天皇が突然軍服姿になった」「自分の命を国家に捧げる日本人はまるで古代のスパルタの民のようだった」…神風連ら士族反乱から日露戦争勝利・大アジア主義まで、一等国への道をひた走った「若き日本」の軌跡を辿る「幻の連続講義」第二弾。

第一回 地租改正
第二回 神風連の乱
第三回 戦前の天皇制
第四回 大アジア主義
第五回 日露戦争
第六回 頭山満

 

2026年3月21日 (土)

原発への攻撃 極秘に被害予測   2011年7月の報道に驚き

Photo_20260321234901 Photo_20260321234902 「原発への攻撃 極秘に被害予測」ー1984年に外務省が研究していたが、「反原発運動の拡大を恐れて公表しなかった」という。この内容は2011年7月31日の朝日新聞記事。2011年3月11日の福島第一原発事故から4カ月と少し過ぎてから。私は朝日新聞の購読者なのだが、この記事を読んだという記憶はどういうわけかない。知ったのは、今読んでいる「核燃料サイクルという迷宮」(山本義隆、2024年5月16日第一刷)の「核発電と国家安全保障」(198頁)で。ウクライナ戦争でロシアが欧州最大のサボーリジャ原発を攻撃したのは記憶に新しい。原発が戦争の標的になるという警鐘を広く鳴らした事件だ。そういう想定の研究を外務省が40年も前に行っていたこと、その結果を反原発運動の広がりを恐れて公表しなかったことーそのことに改めて驚いているが、福島第一原発事故後、各原発に義務づけられた原発攻撃に対応するための「テロ対策施設」(特定重大事故等対処施設)、この施設設置について、原子力規制委員会が「設置猶予」を延長しようという動きを見せている。脱原子力市民団体がそれに反対する署名活動を進めている。この2011年7月31日の朝日新聞記事を知ることで、この反対署名の大事さがさらにわかることになるだろう。反対署名の第一次締め切りは3月25日、国際環境NGO「Foejapan」によると、政府・東電との会合が3月26日にあり、そこでこの署名を提出するという。(以下は2011年7月31日の朝日新聞記事と図【上】、それと中日新聞の図【下】)


在位置:asahi.com ニュース 特集 東日本大震災 記事 
2011年7月31日5時50分
原発への攻撃、極秘に被害予測 
1984年に外務省
原発への攻撃3つのシナリオと被害予測
 外務省が1984年、日本国内の原発が攻撃を受けた場合の被害予測を極秘に研究していたことがわかった。原子炉や格納容器が破壊された場合に加え、東京電力福島第一原発の事故と同じ全電源喪失も想定。大量の放射性物質が流出して最大1万8千人が急性死亡するという報告書を作成したが、反原発運動の拡大を恐れて公表しなかった。
 欧米諸国は原発テロを想定した研究や訓練を実施しているが、日本政府による原発攻撃シナリオの研究が判明したのは初めて。
 81年にイスラエルがイラクの研究用原子炉施設を爆撃した事件を受け、外務省が財団法人日本国際問題研究所(当時の理事長・中川融元国連大使)に想定される原発への攻撃や被害予測の研究を委託。84年2月にまとめたB5判63ページの報告書を朝日新聞が入手した。
 報告書は(1)送電線や原発内の電気系統を破壊され、全電源を喪失(2)格納容器が大型爆弾で爆撃され、全電源や冷却機能を喪失(3)命中精度の高い誘導型爆弾で格納容器だけでなく原子炉自体が破壊――の3段階に分けて研究。特定の原発は想定せず、日本の原発周辺の人口分布とよく似た米国の原発安全性評価リポートを参考に、(2)のケースについて放射性物質の放出量を今回の事故の100倍以上大きく想定。様々な気象条件のもとで死者や患者数などの被害予測を算出した。
 緊急避難しなければ平均3600人、最大1万8千人が急性死亡すると予測。住めなくなる地域は平均で周囲30キロ圏内、最大で87キロ圏内とした。(3)の場合は「さらに過酷な事態になる恐れが大きい」と記した。
 ところが、外務省の担当課長は報告書に「反原発運動への影響を勘案」するとして部外秘扱いにすると明記。50部限定で省内のみに配り、首相官邸や原子力委員会にも提出せず、原発施設の改善や警備の強化に活用されることはなかった。
 当時、外務省国際連合局審議官としてかかわった遠藤哲也氏は「報告書はあくまで外務省として参考にしたもので、原子力施設に何か対策を講じたわけではなかった」と話す。外務省軍備管理軍縮課は「調査は委託したが、すでに関連資料はなく、詳しい事情は分からない」としている。二ノ方寿・東工大教授(原子炉安全工学)は「日本では反対運動につながることを恐れ、テロで過酷事故が起こることはあり得ないとされた。攻撃もリスクの一つとして認め、危険性や対策について国民に説明すべきだ」と話す。(鈴木拓也)

 

2026年3月20日 (金)

原発事故から40年「チェルノービリからの声」上映会  4月3日(金)原子力資料情報室主催

「原子力資料情報室」主催で、「事故から40年、上映会・チェルノービリからの声」が4月3日(金)、東京中野の「なかのZERO本館地下二階視聴覚ホール」で開かれます。「ザ・サクリファイス」(2003年、25分、日本語字幕)と「ストーキング・チェルノブイリ 終末後の探検」(2020年、59分、日本語字幕、監修・原子力資料情報室)の2本のドキュメンタリー映画です。

上映会は事前予約制、観賞料一般1000円。東京中野の会場に行かないと観ることができませんが、チェルノブイリ原発事故をめぐり、こんなドキュメンタリー映画も制作されていることを情報として知っておくのもいいのではないかと。以下に原子力資料情報室HPの情報案内をアップしますー。

【上映会開催!】原発事故から40年 上映会 ・ チョルノービリからの声

1986年4月26日に発生したチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故から40年となる本年4月に2本のドキュメント映画を上映します。被曝の恐ろしさを見せつける「ザ・サクリファイス」、その恐ろしさなどなかったかのように立入禁止区域に出入りする現在の若者たちを描く「ストーキング・チェルノブイリ」。この2本が映し出す人々の対照的な姿は過去の上映時に大きな反響を呼びました。この機会にぜひご鑑賞ください。原発事故を風化させないために私たちはどう向き合っていったらよいのか、みなさまとともに考える機会になればと思います。

■ 上映作品

『ザ・サクリファイス』

Le sacrifice

25分/日本語字幕/Feldat Film 2003 スイス 25

「肉体が崩壊する…」、こんなことが想像できるだろうか? チェルノブイリ原発事故の処理作業に従事した男性が、事故から13年後にどのようにして亡くなったのか。生前の本人へのインタビューと、看護をした妻の証言から明らかにされる、被曝によって起こった肉体崩壊という恐ろしい現実。

『ストーキング・チェルノブイリ 終末後の探検』Stalking Chernobyl : exploration after apocalypse

59分/日本語字幕/監督:Iara Lee/製作:2020年/字幕監修:原子力資料情報室

世界で最も悪名高い原発事故から30年、人里離れた場所に野生生物が戻り始めた。一方、”ストーカー”と呼ばれる違法ハイキングの冒険家、エクストリーム・スポーツ愛好家、アーティスト、ツアー会社などが、この亡霊のような黙示録的風景を新たに探索し始めている。チェルノブイリ立ち入り禁止区域の地下文化をめぐるドキュメント映画。Terres Travel Festival Best Feature Filmをはじめ、受賞多数。

■ 日時・会場

2026年43日(金)開場18:15/開演18:45-20:30

なかのZERO 本館地下2階 視聴覚ホール(東京都中野区中野2-9-7

■ 参加費

事前予約制・先着順・全席自由

一般 1,000円/U30(20代までの方) 500円(当日会場にてお支払いください)

■ ご参加方法

以下からお申し込みください。

https://docs.google.com/.../1FAIpQLSfxofEZd6TXGO.../viewform

※ グループで参加される場合もおひとり様ずつお申し込みをお願いいたします。

※ メール、FAXでお申込みの際はお名前(ふりがな)、ご連絡先、ご希望の券種(一般またはU30)を添えてお申し込みください。原子力資料情報室からの返信をもちましてご予約完了となります。(座席管理の都合上、返信までにお時間をいただきます)

※ 当日は受付にてお申し込みの際のお名前をお伝えください。

※ 催しの性質上、会場の密閉性が高くなります。体調に応じたマスクの着用をお願い申し上げます。

また、香りの強い芳香剤のご使用をお控えいただく等のご配慮をお願い申し上げます。

■ 主催・お問合せ

特定非営利活動法人(認定NPO)原子力資料情報室

 

 

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2026年3月19日 (木)

「日米〈核〉同盟」(岩波新書)を読もうと 「核燃料サイクルという迷宮」の紹介で  

 

 

Photo_20260318223501 「核燃料サイクルという迷宮」(山本義隆、2024年5月16日発行、みすず書房)を興味深く読んでいるところだが、その「核燃料サイクルの現状」の項で「日米〈核〉同盟」(岩波新書、太田昌克)の紹介がー。<この本の題名は知ってはいるが、この迷宮でとりあげる本なのか?>と。検索で目次をチェックすると、いやはや確かに読むべき大事な新書だなと。初版は2014年8月。確か、発売当時、題名が気になったいたことを今になって思い出した。著者が共同通信編集委員とは知らないでいた。「迷宮」と並行して今回、読み進めようと思う。

日米〈核〉同盟 原爆、核の傘、フクシマ  岩波新書 新赤版1498 岩波書店 太田昌克 

価格 880円(本体800円+税) 発行年月 2014年08月  判型 新書
広島、長崎、ビキニ、そして福島。四度の国民的被爆/被ばくを被りながら、なぜ日本は、アメリカの「核の傘」を絶対視して核廃絶に踏み出すことなく、また核燃サイクルをはじめとする原子力神話に固執し続けるのか―。日米の膨大な公文書と関係者への取材を駆使して、核の軛につながれた同盟の実態を描く、息詰まるノンフィクション。

第1章 フクシマとアメリカ―「3・11」が照射した核同盟の底流
第2章 「3・11」、もう一つの教訓―核テロチームを派遣した盟主の懸念
第3章 盟約の闇―外務官僚、安保改定半世紀の激白
第4章 呪縛の根底―「同盟管理政策」としての核密約
第5章 「プルトニウム大国」ニッポン―懸念を募らせる盟主
第6章 もう一つの神話―核燃サイクルと断ち切れぬ軛

太田昌克 (おおたまさかつ)
1968年生まれ.早稲田大学政治経済学部卒,政策研究大学院大学博士課程修了,博士(政策研究).92年共同通信社入社後,広島支局,大阪社会部,高松支局,政治部,外信部,ワシントン支局を経て,現在は共同通信編集委員.1999~2000年米メリーランド大学にリサーチ・フェローとしてフルブライト留学.2006年度ボーン・上田記念国際記者賞,09年平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞.著書に『731 免責の系譜』『盟約の闇』(以上,日本評論社)『アトミック・ゴースト』『秘録 核スクープの裏側』(以上,講談社)『日米「核密約」の全貌』(筑摩選書)ほか.





















































































2026年3月18日 (水)

社会的な哲学と未来に対する知恵とリアルな社会正義がー  思想家「吉本隆明」生誕100年余に

久しぶりに吉本隆明(よしもと たかあき、1924年〈大正13年〉11月25日 - 2012年〈平成24年〉3月16日)の文字にお目にかかる。twitterで。亡くなってからもう14年も経つのかー。というか、「生誕100年」を過ぎたということか?。若い時は「転位のための十篇」や「固有時との対話」にはとにかく感銘を受けた。印象的な論考は、思い浮かべるだけでも、「高村光太郎」、「最後の親鸞」、「共同幻想論」、「柳田圀男論」などが。その文明・思想・宗教論に傾倒していたが、晩年は何を血迷ったのか、反原発を批判する立場を鮮明に。反原発ついて、吉本は「文明史にたいする反動的理念」と規定していた。まぁなんという硬直的な発想、姿勢、見方であることか。それにあきれて、愛想が尽きたのだが。吉本が唱えた「大衆の原像」は、幾世代にわたって「核のゴミ」という負の遺産を押し付ける原発なんぞ否定するだろうに。東京工業大学大学院で学んだ吉本だが、結果はつまらない工学系のインテリだったのだなと。膨大な知識はあっても社会的な哲学、未来に対する知恵、リアルな社会正義がないとこんな残念な判断へー。そう思うことしきりだ。 Photo_20260317234901

2026年3月17日 (火)

脱原発で一瞬の「高裁交流」もー   「東海第二原発いらない!第19波一斉行動in神橋」

「東海第二原発いらない!第19波一斉行動in日光神橋」―。3月11日(水)13時~13時50分、日光市の世界遺産「神橋」そばで。前日10日(火)の日光地域は10cm以上の降雪に見舞われましたが、11日の当日は一転、ほぼ好天模様。その昼下がり、会員7名が参加し、「東海第二原発いらない!」「東海第二原発を廃炉に!」「原発はまっぴらゴメン!」の三つの横断幕をメインに日本語、英語、中国語のプラカードで「脱原発」をアピールしました。

 道行く世界遺産見物の外国人観光客のうち、何組もが手を挙げたり、手を振ったり、こぶしを握って突き上げたりと、さまざまなボディアクションで脱原発アピールに賛同してくれました。とくにインドから日光を訪れたという男性は「NO NUKES」と私たちに声をかけたうえ、スタンディングの列に飛び入りしてくれました。すぐに「NO NUKES」と書かれたプラカードを両手で高く掲げ、一緒になって脱原発を大いにアピール。脱原発による一瞬の「国際交流」となりました。

 その時間、大型観光バスやタクシーが何台も行き交いましたが、マイカーは地元の「宇都宮」「日光」が最多。次いで「品川」、「練馬」、「千葉」、「川崎」、「柏」などの首都圏も目立ちました。ほかに「つくば」、「湘南」、「いわき」、「群馬」ナンバーが。遠くは「平泉」も。それらのマイカーからわずかでしたが、私たちの脱原発アピールに呼応してくれたドライバーもおりました。

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2026年3月16日 (月)

10万年後の人類にいかに責任を負うべきか  ドキュメンタリー映画「100000万年後の安全」告知へ

Photo_20260315222501 日光市の広報誌「広報にっこう5月号 情報欄ひろば」(4月25日発行)向けに今夜、担当の日光市秘書広報課に送付したドキュメンタリー映画「100000年後の安全」上映会告知情報ですー。県や市民団体の無料掲載情報欄だが、紙面が少ないので(確か1頁、市民からの情報を市民向けにもっと掲載したほうがいいと思うのだが)、掲載されるかどうかは未定、わからないのですがーともあれ「掲載のお願い」へと。

 

★「さよなら原発!日光の会」第14回
総会記念上映会 ドキュメンタリー映画
「100000年後の安全」(カラー 
79分、日本語版、日本公開2011年
4月)
日・・・5月23日(土)14時~16
時所・・・日光市中央公民館多目的室Ⅰ
(イオン今市店2階フロア)内・・・フ
ィンランドのオルキルオト島の地下深く
に建設された放射性廃棄物処理施設を描
いたドキュメンタリー映画。10万年後
の人類に対し、私たちはいかに責任を負
うべきなのかを考察していく定・・・
80名問・・・さよなら原発!日光の会
 富岡洋一郎☎090―5351-34
40(12:00~19:00)

 

2026年3月15日 (日)

30畳のウッドデッキの補修前と補修後  腕に覚えの仲間4人の助っ人で「完工」

我が家の30畳のウッドデッキ、半分ほどが経年劣化。その補修前と補修後。火事場跡のような有様のデッキだったが、腕に覚えのある仲間が助っ人(助っ人は4人。一人はホームセンター店長の資格取得者、もう一人は「書院」回りづくりが専門の大工さん、もう一人は元住宅メーカー社員、4人目だけは元高校英語教師ー)。 。そのおかげで15年目の「311」までに駆け込みでほぼ「完工」した。今回は「締め切り」が決まっていたので、大いに助かりました。御礼は大正天皇御用邸そばの老舗煎餅店「石田屋」の煎餅セット。「え!御礼はこれだけなのー」「ボランティアだったのにー」など、冗談も含めて反応はさまざま(笑い)。 Photo_20260314124901 Photo_20260314125201

2026年3月14日 (土)

犠牲を強いるシステムを存続させる根本的な誤り  15年で「原子力資料情報室」が声明

市民科学者・高木仁三郎さん(前橋市出身)が代表を務めたことで知られる「原子力資料情報室」、私もその「原子力情報室通信」(毎月1回発行、年会費4千円)の会員として常に同情報室が発信する情報をチェックしたり、同情報室が主催する脱原発講座にZOOMで参加したりしている。福島第一原発事故から15年の節目。たぶん同情報室も「声明」などを発するのではないかー。そう思っていたが、やはり、311に「声明」を発していた。脱原発NPO法人「原子力資料情報室」のその声明を紹介したいー。以下は同情報室のHPに掲載されている声明だ。

原子力資料情報室声明】東日本大震災・福島原発過酷事故から15

2026年3月11日

NPO法人原子力資料情報室

1960年代末、地球科学の分野でプレート・テクトニクス論が広く受け入れられるようになった。一方で、まったくそれと関係ないかのごとく、日本列島上の原子力発電所は急速に増え続け始めた。

4枚のプレートがひしめきあう変動帯に位置する日本列島は、地震、地殻変動、津波、火山噴火など、日常的に災害対策を迫られる列島であり、欧米とは全く異なる自然条件下にあるにもかかわらず、原発は増え続けた。

世界の人口は指数関数的に増加しているが、高速増殖炉と核融合炉が実現すると、もはやエネルギーの心配はなくなる、と原子力推進の科学者たちが説いた。いわば、国をあげて、原子力に夢を託したのであった。

しかし、その夢を根底から打ち砕く事故が起きた。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(M9.0)で発生した東京電力福島第一原発の過酷事故だ。15年後の今日でも「原子力緊急事態宣言」下にあるほどの惨状がもたらされた。3基の原子炉が炉心溶融したが、水素爆発にいたるプロセスの進展状況は、未だ解明の途上にある。現場の放射線レベルが高く、調査が進まないのも理由の一つだ。しかし、国と東京電力は「廃炉措置」を2051年までにというロードマップを提示し続けている。大気を、大地を、海洋を、放射性物質で汚染し続けながら。

『国会事故調 調査報告書』(2012年)はこの事故が「人災」であることは明らかだ、とした。その根本的な原因は「日本が高度経済成長を遂げたころまで遡る。政界、官界、財界が一体となり、国策として共通の目標に向かって進む中、複雑に絡まった『規制の虜』が生まれた」。その結果は、「官と財の際立った組織構造を当然と考える日本人の思い込み」につながり、「前例を踏襲すること、組織の利益を守ることは、重要な使命となった。この使命は、国民の命を守ることよりも優先され、世界の安全に対する動向を知りながらも、それに目を向けず安全対策は先送りされた」と説いた。

政府の「原発回帰」政策の決定過程をみていると、『規制の虜』が生き続けていると思い当たる。あいも変わらず、規制される側が規制する側を虜にしている状況である。

歴代の原子力規制委員長は「規制委は安全を保証する機関ではない」と言明しているのに、政府は「原子力規制委員会によって安全性が確認された原子炉の再稼働加速に向けて官民挙げて取り組む」と言うのである。

特定重大事故等対処施設(特重施設)は5年間の猶予措置があったにもかかわらず、それを守れない業者が相次いだので見直すことを、先ごろ、原子力規制委員会は決めた。

中部電力浜岡原発で基準地震動の捏造が発覚した。公益通報による。この捏造を規制委員会は見抜けなかった。否、見抜く力量がなかった。Photo_20260313233801

この国には原子力を規制できる機関が存在しない現状である。であるならば、民事利用とはいえ、核エネルギーとは手を切るべきではないか。幾世代にもわたって犠牲を強いるシステムを存続させることは根本的な誤りである。

持続可能な社会を実現したいのであれば、政・官・財・学が犯した過ちを正し、再生可能エネルギーで社会を運営するほかに方法はないではないか。

(以上)

 

2026年3月13日 (金)

久しぶりに「天国、天国」と~。 半月ぶりに市営温泉「やしお湯」

久しぶりに日光市営温泉「やしお湯」へ。たぶん半月ぶりかも。このところ、我が家の30畳あるウッドデッキの大改修に追われれていたほか、「第3回311のキャンドルナイトin日光」、「東海第二原発いらない!第19波一斉行動」の準備や実施、さらにきょう作成して提出した「2025年度確定申告」(生命保険料控除が欠けており、日光行政センターの特設窓口で指摘を受けて訂正へ。いやはや打ち込んだと思っていたのだがー)、それに毎日の薪ストーブの薪づくりとたくさん積んである本の読書も。今は「幕末維新史」(渡辺京二)が面白い。それにしてもまだ半分ほどだ。ようやくそれらに一区切り。20時10分から20時40分まで「天国、天国~」のお湯につかった。65歳以上の日光市民は200円だが、この4月からの料金改定で300円にとか。市外の人はこれまで700円が1000円へ。う~ん、市内の老人にはありがたい値段だが、市外の人は「少し負担が大きいだろうな~」、そう思うことしきりだー。

(「やしお湯公式㏋ URL)

https://www.yashionoyu.com/

AIアシスタントによる「やしお湯」案内は以下ー。



「やしおの湯」は日光市にある市営の温泉保養センターです。 日光宇都宮道路の清滝インターチェンジから近く、谷あいに位置しています。

無色透明のアルカリ性単純温泉で、肌がつるつるになると女性に評判です。 主に神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、冷え症などに効果があるとされています。

施設の特徴Photo_20260313221001


  • 浴場
    • 広々とした大浴場。
    • 泡風呂(女性のみ)。
    • 露天風呂からは森林や山並みが見渡せる。
  • 営業時間
    • 午前10時~午後9時(入館は午後8時30分まで)。
    • ただし、1月3日は正午から午後5時まで営業。
  • 休業日
    • 毎週木曜日(祝日の場合は翌金曜日)。
    • 年末年始(12月30日~翌年1月1日)。
  • その他
    • 館内は全面禁煙で、喫煙は館外の所定の場所のみ。

料金について

やしおの湯の利用料は、2026年4月1日から改定されます。


区分 旧料金(市民) 新料金(市民) 旧料金(市民以外) 新料金(市民以外)
中学生以上64歳以下 300円 500円 700円 1,000円
65歳以上 200円 300円 700円 1,000円
4歳以上小学生以下 150円 250円 350円 700円
4歳未満 無料 無料 無料 無料

市民料金は日光市民の方が対象です。ご休憩のみの場合も入場料がかかりますが、食堂や売店の利用のみであれば入場券は不要です。



👉️ やしおの湯の周辺にある観光スポットについて説明しましょうか?









 

 

2026年3月12日 (木)

あれから15年、福島原発事故を忘れない  「第3回311のキャンドルナイトin日光」

Photo_20260312230401 Photo_20260312230402 Photo_20260312230403  「第3回311のキャンドルナイトin日光」ー3月11日(水)18時50分~20時20分、霧降高原冨岡洋一郎宅(日光市所野1541-2546)ウッドデッキで。会員ななど6人が参加しました。福島第一原発事故を忘れない、原発事故犠牲者を悼む、原発事故被災者に寄り添うの3点を誓い合いました。最初にその趣旨を改めて確認した後、「311のキャンドルナイト2026」呼びかけ文を朗読。「原子力非常事態宣言」が発令された(今も発令中です)19時03分に全員で犠牲者を追悼する1分間の黙とうを捧げました。

 さらに「そもそも解説 福島第一原発事故の原因と被害、現在はどんな状態?」(朝日デジタル3月9日)の記事を朗読し、原発事故の「災害関連死」が福島県全体で2360人(2026年2月時点)にのぼっていることに改めて原発事故がもたらす過酷さをかみしめました。

 最後に「15年目の311に思う、私の一言」を順番に語り合いました。3・7代々木公園脱原発全国集会に予想以上の8500人が参加、「脱原子力社会へ」(岩波新書)などで知られる長谷川公一盛岡大学学長の原発の「講話」の内容が豊かで大いに盛り上がったこと、この日、原子力市民委員会が冊子「福島原発事故15年の現在地 見ればわかる 知れば変わる」(43頁)を発行、その記者発表がZOOM形式で行われ、この冊子が「福島原発事故から15年」という時点で作成されたことの背景の説明や狙い、大島堅一座長(龍谷大教授)の現状に対する鋭いコメントなど豊かな内容であったことが伝えられた。

 さらに、「あれから15年」で脱原発について、世の中・世間もそうだが、「日光の会」にしても風化が生まれていること、311で生まれた赤ん坊が今や高校受験生になるなど、原発事故の「構図」そのものをあまり知らない若者たちがいることで、原発問題の伝承が課題になっていることなどが異口同音に語られた。20時終了を予定していたが、その時間をオーバーした「第3回311のキャンドルナイトin日光」でしたー。

 

2026年3月11日 (水)

原子力のない社会の実現に向けた道筋  原子力市民委が冊子「福島原発事故15年の現在地」発行

福島第一原発事故から15年目の3月11日(水)、13時~13時50分、日光市神橋そばで「東海第二原発いらない!第19波一斉行動」に参加、18時50分から20時半まで、日光市霧降高原の我が家のウッドデッキを会場に「第3回311のキャンドルナイトin日光」を開催した。その合間の15時半~16時40分は原子力市民委員会がこの日発行した冊子「見ればわかる 知れば変わる―福島原発事故15年の現在地」記者発表会にZOOMで参加した。この日は一日中、脱原発にかかわる時間を過ごした特別な1日となった。そのうち、冊子「福島原発事故15年の現在地」について、原子力市民委員会のお知らせをアップしたい。

 

『見ればわかる 知れば変わる—福島原発事故15年の現在地』

『見ればわかる 知れば変わる―福島原発事故15年の現在地』

作 成: 原子力市民委員会
発行日: 2026年3 月11 日


 

 

 

 

 

 

 

 福島原発事故は数多くの課題を私たちに突きつけています。被害の実態はどのようなものか。被災した人々が暮らしを取り戻すにはどうすればよいのか。原子力技術の根本的な問題点は何か。原子力規制は十分に機能しているのか。脱原子力社会に向けてどのような政策をとるべきか。事故から何を学び、どのような社会を選ぶのか。これらが、いま改めて問われています。
 本冊子では、原子力のない社会の実現に向けた道筋を探るため、31点の課題を取り上げ、図表を用いてできるだけわかりやすく説明しました。日本政府や電力会社が積極的には発信しない事実も多く含まれています。それらを知る人々が増えることで、社会が変わることを願っています。(本文「はじめに」より)

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冊子版の配布は4月以降を予定しています。3月中は予約を受け付けますので、下記を明記のうえ、代金を郵便振替口座までお振込みください。
■冊子版をご希望の方は、1冊500円(送料込み)でご送付いたします。
郵便振替口座 : 00170-0-695728  加入者名 : 原子力市民委員会
■振込用紙には、必ず下記の事項をご記入ください。
1)お名前 2)ご住所 3)電話番号
4)ご希望の書籍のタイトル 5)注文の冊数 6)E-mailアドレス(任意)



目次:
第 1 章 福島原発事故の現在地
(1)今も続く原発事故
(2)事故後も続く危険と困難
(3)環境汚染の状況
(4)放射性物質の再拡散
(5)行き詰まる廃炉ロードマップ
(6)不可視化される「放射線被ばくによる健康影響」
(7)増え続ける震災関連死
(8)事故処理作業員の被ばく
(9)原発事故の責任をめぐる裁判の現状
(10)原子力損害賠償の現状
(11)原発事故被災自治体における復興財政
(12)原発事故被災自治体の姿
(13)利用される福島原発事故
(14)教訓の記録と継承

第 2 章 エネルギー・原子力政策
(1) 2011年以降、低位にとどまり続ける原発
(2) 今も続く原子力安全神話と無責任体制
(3) 住民を守らない避難計画
(4) 原子力発電のコスト構造と現実
(5) 実現の見通しが立たない核燃料サイクル
(6) 出口のない放射性廃棄物
(7) 政府・大手電力会社に翻弄される立地地域
(8) 夢の原子炉「革新炉」の厳しい現実
(9) 原発は最悪の気候変動対策
(10) ゆがむエネルギー政策、ふくらむ国民負担

第 3 章 脱原発社会の展望
(1) すでに世界で進行している再エネへの転換
(2) 日本でもできる、再エネ100%
(3) 気候危機対策は省エネ・再エネで
(4) 核廃棄物の最終処分をどうするか
(5) 再エネを中心とした柔軟な電力システムへ
(6) 地域主導の分散型エネルギー社会へ
(7) 幅広い声を取り入れるプロセスと市民参加を

 

2026年3月10日 (火)

15年目の福島第一原発事故を忘れないー  11日(水)「第3回311のキャンドルナイトin日光」

2024年から始まった「311のキャンドルナイト」ー。全国各地、あるいは海外でこの夜、「原子力非常事態宣言」が発令された19時03分に一斉にキャンドルを灯すなどのイベント(この宣言は今も解除されていない)、日光では、福島第一原発事故を忘れない、原発事故犠牲者を悼む、原発事故の被災者に寄り添うことの3点を誓い合う。2026年で3回目になるー。

 

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2026年3月 9日 (月)

図解レポート「福島第一原発事故15年の現在地」  原子力市民委員会が11日に発表記者会見

Photo_20260310011501 原子力市民委員会から「図解レポート『福島原発事故15年の現在地』発表記者会見のお知らせ」。3月11日(水)15時半~16時半。「zoomでどなたでもお入りいただけます。ぜひご参加ください」と、呼びかけています。紙版は4月以降順次発送予定とあります。

(以下は原子力市民委員会から)―。

-図解レポート『福島原発事故15年の現在地』発表記者会見のお知らせ

 

3.11から15年の現在地を示したレポートの発表記者会見を公開でおこないます。zoomでどなたでもお入りいただけます。ぜひご参加ください。なお、紙版は4月以降、順次発送予定です。ぜひご購入のご検討をお願いします(予約注文の方法は、3月11日公開のウェブページに記載します)

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    原子力市民委員会(CCNE)

図解レポート『福島原発事故15年の現在地』発表

       記者会見

CCNEでは3月11日、図解レポート『見ればわかる 知れば変わる——福島原発事故15年の現在地』を発表いたします。

東京電力・福島第一原発事故から15年が経った今、その被害や復興の現状、事故の後始末はどうなっているのでしょうか。

日本政府は、原発事故の教訓をふまえず、原発の「最大限活用」に舵を切ってしまいましたが、原発のリスクやコスト、核廃棄物、気候変動などの問題はどうなっているのでしょうか。世界のエネルギー動向の中で、日本の未来を拓くエネルギーの選択や意思決定はどうあるとよいのでしょうか。原発事故を直接知らない世代にも伝えたいと考え、31もの課題すべて図表を用いて解説しています。

多くの方に手に取っていただきたく、ぜひ発表記者会見にご参加ください。

■日 時:2026年3月11日(水)15:30〜16:30

■場 所:オンライン(zoomミーティング)

https://us02web.zoom.us/meeting/register/DqlMcgskSnmegsgMOQZGjw

 

■発言者(予定):

大島堅一(CCNE座長、龍谷大学政策学部教授)

後藤 忍(CCNE福島原発事故部会部会長、福島大学共生システム理工学類教授)

茅野恒秀(CCNE政策調査部会共同部会長、法政大学社会学部教授)

吉田明子(CCNE政策調査部会共同部会長、国際環境NGO FoE Japan気候変動・エネルギー担当、理事)

 

■主 催: 原子力市民委員会

【参考】

図解レポート『見ればわかる 知れば変わる——福島原発事故15年の現在地』

目次:

第 1 章 福島原発事故の現在地

(1)今も続く原発事故

(2)事故後も続く危険と困難

(3)環境汚染の状況

(4)放射性物質の再拡散

(5)行き詰まる廃炉ロードマップ

(6)不可視化される「放射線被ばくによる健康影響」

(7)増え続ける震災関連死

(8)事故処理作業員の被ばく

(9)原発事故の責任をめぐる裁判の現状

(10)原子力損害賠償の現状

(11)原発事故被災自治体における復興財政

(12)原発事故被災自治体の姿

(13)利用される福島原発事故

(14)教訓の記録と継承

 

第 2 章 エネルギー・原子力政策

(1) 2011年以降、低位にとどまり続ける原発

(2) 今も続く原子力安全神話と無責任体制

(3) 住民を守らない避難計画

(4) 原子力発電のコスト構造と現実

(5) 実現の見通しが立たない核燃料サイクル

(6) 出口のない放射性廃棄物

(7) 政府・大手電力会社に翻弄される立地地域

(8) 夢の原子炉「革新炉」の厳しい現実

(9) 原発は最悪の気候変動対策

(10) ゆがむエネルギー政策、ふくらむ国民負担

 

第 3 章 脱原発社会の展望

(1) すでに世界で進行している再エネへの転換

(2) 日本でもできる、再エネ100%

(3) 気候危機対策は省エネ・再エネで

(4) 核廃棄物の最終処分をどうするか

(5) 再エネを中心とした柔軟な電力システムへ

(6) 地域主導の分散型エネルギー社会へ

(7) 幅広い声を取り入れるプロセスと市民参加を

以上

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原子力市民委員会 事務局

〒160-0008 東京都新宿区四谷三栄町16-16 iTEXビル3F

(高木仁三郎市民科学基金内)

TEL : 03-6709-8083 FAX: 03-5539-4961

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e-mail : email@ccnejapan.com 

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Facebook: https://www.facebook.com/ccnejapan

 

2026年3月 8日 (日)

霧降高原のウッドデッキ会場、「完工」へ  「第3回キャンドルナイトin日光」

「第3回キャンドルナイトin日光」まであと2日、その会場となる霧降高原富岡家のウッドデッキ(30畳)は経年劣化による大補修を進めてきました。2月末時点では「まるで火事場跡」と言われていましたが、この3日前から「さよなら原発!日光の会」の役員などの助っ人による補修で見違えるように。「完工」まで残すところ1割となり、なんとか期日に間に合うことになりました。 Photo_20260308214501 Photo_20260308214502

2026年3月 7日 (土)

下野新聞の「週刊情報ワイド」で告知  「第3回311のキャンドルナイトin日光」

第3回311のキャンドルナイトin日光」の情報が本日3月6日(金)、栃木県の地元紙である下野新聞情報欄、「週刊情報ワイド」に掲載されました。下野新聞の「週刊情報ワイド」担当に伝えた「第3回311のキャンドルナイトin日光」の内容は以下のとおりー。In_20260306221801

第3回311のキャンドルナイトin日光

Photo_20260306222401 内容・・・福島第一原発事故から15年。「原子力非常事態宣言」が発令された19時03分、全国一斉にキャンドルを灯し、福島第一原発事故を忘れず、犠牲者を悼み、被災者に寄り添うことを誓うイベント

日時・・・3月11日(水)18時50分~20時

場所・・・栃木県日光市所野1541―2546 富岡洋一郎邸ウッドデッキ(約30畳)

主催 市民団体「さよなら原発!日光の会」

問い合わせ・・・「さよなら原発!日光の会」代表 富岡(とみおか)☎090-5351-3440(12時~19時)

2026年3月 6日 (金)

人々が共に想い出して記念する   追悼も目的の「311のキャンドルナイトin日光」

In_20260305215101 朝日新聞(3月5日)の「福島季評 チェルノブイリ 聞き、集め、編んだ若者たち 共に記憶、自分たちの物語に 安東量子」がありました。チェルノブイリ原発事故に関し、小さな町の「博物館」のことなどが書かれていますが、15年目となる福島第一原発のことが二重写しになるようでした。記事では、「追悼」することを英語で「commemorate」と言い、その語源は「共に記憶すること」という。このところは「なるほどー」と。というのも、3月11日夜は「第3回311のキャンドルナイトin日光」も開催しますが、その目的のひとつに「原発事故犠牲者を悼む」というのがあるため。ちなみにcommemorateの語源についてのAI回答では、「ラテン語の『com-(共に)』と『memorare(思い出す)』に由来し、 『人々が一緒に思い出して記念する』という意味合い」だとありました。つまり、「311のキャンドルナイト」は、原発事故を忘れない、被災者に寄り添うもそうですが、「人々が一緒に想い出して記念する」という大事な意味合いがある。そのこと思い出させてくれる安東量子さんの記事であるなと思いました。

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(福島季評)チェルノブイリ 聞き、集め、編んだ若者たち 共に記憶、自分たちの

物語に 安東量子

https://www.asahi.com/articles/DA3S16416155.html

 

2026年3月 5日 (木)

取材を重ねて真実を明かす   「調査報道の戦後史 1945-2025」(高田昌幸)

「調査報道の戦後史 1945-2025」(高田昌幸)。つい最近の朝日新聞「書評」に掲載されていた一冊ー。1949年2月、毎日新聞社会部記者の大森実は、岡山県の「岡田更生館」に潜入した~、で始まる書評。田中角栄研究やリクルート事件は有名でよく知られている。その後も「宇都宮病院事件報道」など。311以降ではやや別格だが、福島第一原発事故をめぐるさまざまな事象、裏側を追いかけた長編連載で何冊もの本にもなっている「プロメテウスの罠」(新聞協会賞)を思い浮かべる。でも、この岡田更生館事件など、戦後まもなくからの調査報道は知らないでいた。それも「1945年ー2025年」とあるので、「この調査報道の歴史はぜひ知っておきたい」と。当日の朝日新聞「書評」を紹介します。

Photo_20260304212301 朝日新聞(書評)『調査報道の戦後史 1945―2025』 高田昌幸〈著〉


 ■事実を掘り起こし社会を動かす

 1949年2月、毎日新聞社会部記者の大森実は岡山県の「岡田更生館」に潜入した。当時、空襲で家を失った路上生活者を収容するための施設が各地に設置されていた。同館はその一つだ。職員による虐待が多発し、劣悪な食糧事情により、施設内で多くの死者が出ているとの情報を大森は得た。内情を確認するため「見るも哀れなボロ服」を身にまとって施設内に潜り込んだのである。

 戦後調査報道の軌跡を追った本書の第1章は、この事例から始まる。当局発表に依存せず、取材を重ねて真実を明かすのが調査報道だ。時間も手間もかかる。それでも記者たちが調査報道を試みるのは、不正を見逃さないという、報道の責任を全うするためだ。

 大森もそうだった。記者の嗅覚(きゅうかく)だけで勝負に出た。大本営発表に従い、国民を戦争へと煽(あお)った戦時報道の時代はすでに終わったのだ。潜入取材によって動かぬ証拠を得た大森はスクープ記事を発表、人権を無視した同館の実態が明るみに出た。

 以降、様々なメディアが調査報道を試みる。読売新聞は輸血用血液が、日雇い労働者の“売血”によって成り立っている実態を暴き、北日本新聞は地域の公害被害を告発し、朝日新聞のリクルート事件報道は、企業と政治家の癒着をすっぱ抜いた。さらにはラジオが、テレビが、雑誌が、丹念な取材によって、隠された事実を掘り起こした。

 最近、「調査報道をやらせてもらえない」とこぼす若い記者の悩みを聞く機会が増えた。人減らしの影響などで、困難な状況にあることは事実だろう。だが、当局発表だけを報じるならばAI(人工知能)で十分だ。本書には調査報道に関わった記者の言葉が引用されている。なぜそこまでやるのかという問いに記者はこう答えた。

 「『記者だから書いた』と言うほかない」

 その思いが時に社会を動かした。調査報道にはそんな力があるのだ。

 評・安田浩一(ノンフィクションライター)

    *

 『調査報道の戦後史 1945―2025』 高田昌幸〈著〉 旬報社 2530円

    *

 たかだ・まさゆき 60年生まれ。東京都市大教授。北海道新聞では「北海道警察裏金問題」取材班の代表を務めた。

 

2026年3月 4日 (水)

もうひとつのノーベル賞の受賞資金で「高木学校」へ   高木仁三郎さんが遺した『市民の科学』

高木仁三郎がもうひとつの「ノーベル賞」とされる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞し、その資金を基本に社会運動を支える若手科学者を育てていく「高木学校」が発足する。賞金約400万円など約500万円の基金を回転資金にしていく。「市民の科学」では、その前後のことが興味深くつづられている。受賞記念パーティが1998年1月17日、東京で。その受賞パーティで「高木環境教育プロジェクト」の構想を語ったという。

その場に参加した朝日新聞の竹内敬二さん(編集委員)が「『高木学校』いざ旗揚げ」を執筆し、その記事が全国へ。高木さんは「『高木学校』の名称もかなり具体的なイメージもここから始まったのである」とある。この記事を知ったのは今回初めてだが、その結びに「公害原論」で知られる宇井純・沖縄大教授が登場している。「懐かしい名前だな~」と思いながらこの記事を読むと、宇井さんは「「高木学校」を高く評価し、「いろんな人が参加てきる自由な学校になればいい」などとコメントしている。

「市民の科学」によると、「この記事は、即座に多くの人々からの問い合わせ、参加の申し込み、支援・協力の申し合わせなどに道を開いた」ー。竹内敬二さんは環境記者として知られていたが、「高木学校に関して、そんな役割りも果たしていたのだねー」と感心した。そこから4半世紀以上になるが、高木さんの代名詞といえる「原子力資料情報室」もそうだがー私も同情報室が毎月発行している『原子力資料情報室通信』の会員なのだがー、この「高木学校」は今も健在であることを伝えておこうー。

 

Photo_20260303114801 「市民の科学」(講談社学術文庫 2228)






高木仁三郎 






価格 990円(本体900円+税) 発行年月 2014年03月 判型 文庫

(以下は「Honnya KURABU」HPから)





公害、薬害、巨大事故。我々のあずかり知らぬところで進行し甚大な被害をもたらす悲劇は、なぜ繰り返されるのか。それを防ぐため、専門的能力を持たない市民に何ができるのか。科学者として生涯、原発の危険性を訴えつづけた著者は、市民が国家・企業・アカデミズムからも独立して専門的批判の能力を組織・維持・育成する方策を構想し、その実践報告とともに本書を遺した。3・11後の日本に向けた最もポジティブな提言。

内容情報
ga公害、薬害、巨大事故。我々の与り知らぬところで進行し甚大な被害をもたらす悲劇はなぜ繰り返されるのか。それを防ぐため、専門的能力を持たない市民に何ができるのか。科学者として生涯、原発の危険性を訴えつづけた著者は、市民が独立して専門的批判の能力を維持・育成する方策を構想し、本書を遺した。三・一一後日本への最もポジティブな提言。

第1部 市民の科学(市民と科学―序にかえて;専門的批判の組織化について;原子力資料情報室;プルトニウムと市民のはざまで)
第2部 市民にとってのプルトニウム政策(プルトニウム利用政策を問い直す;プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する―プルサーマルに関する評価報告;解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?)
おわりに 「市民の科学」のこれから―高木学校によせて

 

2026年3月 3日 (火)

石垣りん それでよい。  別冊太陽が「石垣りん」特集版


2月28日(土)朝日新聞読書広告に登場
「石垣りん
鍋とお釜と燃える火と」
別冊太陽 日本のこころ 331 平凡社 別冊太陽編集部 

目次によると、この別冊で「◎生身の石垣りん 木瀬公二」があるが、この木瀬さんは私が岩手県北上支局にいたときの朝日新聞盛岡総局長。いわば当時の上司の健筆家だ。その木瀬さんから「石垣りんの別冊太陽が発刊されたら読んでね」と声を掛けられている。木瀬さんが力作を書いているようなので、ぜひ読みたい。もちろん、もともと有名な詩「表札」などで知られる詩人・石垣りん(1920年2月21日~2004年12月26日、84歳没、今年は生誕106年なのだねー)のファンでもあるので、発刊されたばかりの別冊太陽の紹介も。
「確か、私の本棚に石垣りんさんの詩集などがあったはず」-。チェックすると、「石垣りん詩集 表札など」(思潮社 2008年5月31日)や「現代詩手帳特集版」などが。この特集は石垣さんの死去を受けた冊子で、2005年5月20日発行。いやはや20年以上前の書籍をよく保管していたなと。ここでは今は故人となった谷川俊太郎さんの朗読、茨木のり子さんらの弔辞も掲載されている。それに落合恵子さんの寄稿も。その落合さんの記事「ことばで峠を越える」を読んでいたら、結びは石垣さんの代表詩である「表札」だった。
Photo_20260302192801 Photo_20260302192802
精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない
石垣りん
それでよい。
 
「別冊太陽」最新号

価格 2,750円(本体2,500円+税)
発行年月 2026年02月
判型 A4変
I働きながら一家を支え、埋もれそうになる日々のなかでも、
人間の本質を捉えた詩を紡ぎ続けた石垣りん。悲嘆に押しつぶされることなく、詩とユーモアを携えて生きた生涯を、代表詩や資料とともにたどる。

【目次】
◎評伝 生活詩人の生涯をたどる 西原大輔
1 生い立ちと家族(0〓13歳)
2 就職と詩の投稿(14〓25歳)
3 女性としての生き方(25〓40歳)
4 食うこと、生きること(40〓50歳)
5 念願の一人暮らし(50〓84歳)

・石垣りんのスクラップ帳
・『石垣りんの手帳 1957から1998年の日記』を読む
・手帳が語る交友録
・手製木版画の年賀状
・石垣りんが暮らした街 石川台を歩く
・手帳に書いた行きつけの店
・石垣りんが愛用したもの

◎コラム
『女子文苑』と『断層』/『銀行員の詩集』/銀行員のアルバム
弟・利治さんのこと/石垣りん文学記念室/りんのふるさと伊豆
茨木のり子さんのこと

◎エッセイ
石垣りんの詩と生活 蜂飼 耳
ジェンダーを背負い ジェンダーを超える詩人 中沢けい
石垣さんの紙屋敷 田中和雄
石垣さん 谷川俊太郎

◎生身の石垣りん 木瀬公二

2026年3月 2日 (月)

波乱万丈の佐多稲子をしっかり知りたい  プロレタリア文学の旗手で軍国主義の生き証人  

「生誕120周年」でプロレタリア文学の旗手、佐多稲子(1904年6月1日生~1998年10月12日 94歳没)の本


「美しい人 佐多稲子の昭和」(芸術新聞社 佐久間文子)が発行されていたのですね。Photo_20260301200101 2月28日(土)の昼のNHKは「戦後80年」で録音の証言を題材に昭和を問う保阪正康さんと梯久美子さんの対談。この日は佐多稲子の第2回で最終回。前回はその後まもなく自殺した芥川龍之介に呼ばれて、自殺者の心中を聞かれたいきさつなども語られていた(佐多稲子は心中未遂をしているので)。今回は昭和初期、治安維持法下の地下活動で、「蟹工船」で知られる小林多喜二と何度も連絡を取り合っていたこと、その多喜二が特高警察に拷問で殺されたことを知り、自宅へ。その遺体に対面し、拷問されたことがわかるむごい身体に接する、というか、確か、佐多ら彼女たちが遺体の着替えをしたと語っていた。ほかに政治犯として赤ん坊を抱えて留置場へ。その赤ん坊を抱えていたので、ほかの人よりも早めに釈放されたことなどが語られていた。プロレタリア文学への弾圧をそのまま体験していたことなど、それこそ昭和軍国時代の生き証人そのもの。初めて佐多稲子の肉声も録音で聴くことができた。プロレタリア文学の作家ということは知っていても、こんなに「波乱万丈」であったとまでは知らなかったので、ネットを検索。ヒットしたのが、この「美しい人 佐多稲子の昭和」。佐多稲子の代表作のひとつである(というか、小学校中退の11歳で工場労働を始めた稲子の体験からつくられた初めての作品とか)「キャラメル工場から」も含めて、いずれ近いうちに読みたい本。著者の佐久間文子さんは「あれ?、どこかで聞いたような名前だな?」-。それもそのはず、今はフリーのようだが、以前、朝日新聞の「読書欄」編集長を務めていたとある。

価格 3,300円(本体3,000円+税)
発行年月 2024年11月
判型 四六判

代表作『キャラメル工場から』プロレタリア文学の旗手・佐多稲子、生誕120周年。生きることだけで精一杯だった昭和初期。発言することを恐れず、自分らしく生きることを諦めなかったひとりの美しい女性作家がいた。小学校中退、工場勤め、結婚、自殺未遂、出産、カフェでの出会い、作家活動、再婚、離婚、ひとり親家庭、革命運動、勾留、戦争責任、除名、女性の自立。辛酸をなめながら、必死に生き抜いた九十四年の生涯。佐多稲子は、いかにして言葉を紡いできたのか―。

彼女の東京地図
長崎の海の青さに
キャラメル工場へ
浅草・上野界隈
『素足の娘』の日々
再び上野へ
女店員になる
愛のない結婚
「驢馬」同人との出会い
稲子、作家になる
表と裏と
不協和音
運命の女
万歳の声
外地へ
太平洋戦争始まる
南方へ
敗戦まで
戦後が始まる
私の東京地図〔ほか〕

 

2026年3月 1日 (日)

311から15年 原子力政策と社会構造  鈴井達治郎さん「ひもとく」(朝日新聞読書欄)

「核兵器と原発」(講談社現代新書)の著者で、私も一度は講演を聴きたいと思っている元原子力委員会委員長代理、鈴木達治郎さん(長崎大学客員教授ー原子力政策ー)が朝日新聞読書欄「ひもとく」(2月28日)に登場していた。ざっと読んでみて、原子力問題について、非常に冷静に客観的に書かかれているという印象が第一に浮かんだ。高木仁三郎さんや山本義隆さんの著書などを挙げており、原発問題をさらに知るには格好の読書案内だと思う。さすがの鈴木さんといった思いだ。といっても、私もここで高い評価で紹介されいる岩波ブックレット「廃炉とは何か もうひとつの核廃絶に向けて」(682円)はまだ読んでいないのだった。この機会に手にするようにしたい。

(ひもとく)3・11から15年、原発政策と社会構造 推進・反対を超えた取り組みを 鈴木達治郎

写真・図版
東京電力福島第一原発の(左から)1、2、3、4号機=1月28日、浅野哲司撮影

 3月11日に東京電力福島第一原子力発電所事故から15年を迎える。果たして、日本の原子力政策は事故の教訓をふまえて、構造改革に成功したのだろうか。

 昨年発表された「第7次エネルギー基本計画」では「可能な限り原子力依存度を低減する」という文言が削除され、原子力発電を「最大限活用する」との政策に転換し、「次世代革新炉の開発・設置」も事故後初めて記述された。これは、「原発回帰」の政策と呼ばれているが、実は事故前後で原子力を取り巻く社会構造は全く変化していないのではないか。政策の是非を考えるだけではなく、原子力に関わる日本社会の「構造」を考え直してみる必要がある。

 ■安全文化の対極

 高木仁三郎『原発事故はなぜくりかえすのか』(岩波新書・品切れ、電子書籍あり)は、原発事故が単に技術的要因で起きるのではなく、原発を取り巻く組織(電力会社、メーカー、学界、政府官庁など)の「構造」が、事故を引き起こしているとの主張を、自らの体験を通じて明らかにしている本だ。高木は、原子力事業者に勤めていたときから、原子力を取り巻く組織に特有の文化があることにきづき、それを「議論なし、批判なし、思想なし」と表現して、本来の「安全文化」の対極にある組織構造を指摘している。

 高木は、原子力資料情報室の代表として、市民運動に一生を捧げ、本書を執筆後、病でこの世を去ることになるのだが、まさに渾身(こんしん)の「遺言」として現世代の人間は読むべきだろう。

 池内了『新潟から問いかける原発問題 福島事故の検証と柏崎刈羽原発の再稼働』(明石書店・2640円)にも、同様の問題意識が現れており、最近では浜岡原発でのデータ不正などを見れば、その構造は今も変わっていないことを実感させられる。

 山本義隆『核燃料サイクルという迷宮』(みすず書房・2860円)は、核燃料サイクルという、日本の原子力政策の「要」ともいうべき政策に焦点をあて、歴史的経緯や国家プロジェクトとしての特徴を詳細に分析した良書である。

 山本は、核燃料サイクルや原子力政策の背後には「核ナショナリズム」とも言うべき、国家主義的発想があるため、経済合理性や社会受容性などは置き去りにされがちだ、という結論を導いている。原発と核燃料サイクルの推進は、実は「潜在的核抑止力」を狙う国家にとって不可欠である、という山本の分析は重い。ここにも、原発政策に潜む「構造的問題」が存在する。

 ■「負の遺産」にも

 尾松亮『廃炉とは何か もう一つの核廃絶に向けて』(岩波ブックレット・682円)は、福島第一原発の廃炉問題が焦点だが、より広く原発がもたらした「負の遺産」に対する政府の取り組みの本気度を問う重要な本だ。米国のスリーマイル島事故や、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の教訓を題材に、福島原発の廃炉の課題を浮き彫りにしている。その中身を見ると、法制度、技術評価、責任の所在、コスト負担、意思決定プロセスの問題など、原発政策に共通の課題が顕著に現れている。

 この問題は、原子力政策を推進してきた政府の責任でもあり、原子力発電を使用してきた我々国民全体も考えなければいけない課題である。推進には力を入れるが、負の遺産への取り組みには消極的な政府の姿勢を著者は鋭く批判する。核のゴミ問題と同様、原発の推進・反対に関わらず、取り組まなければいけない課題である点を、読者も一緒になって考えることが必要だ。

 最後に、著者が、「負の遺産」に世代を超えて苦しめられるのは、核兵器問題ともつながると指摘している点は、評者も全く同感である。「もう一つの核廃絶」という副題も著者からの深いメッセージだ。

 ◇すずき・たつじろう 長崎大学客員教授(原子力政策) 51年生まれ。NPO法人ピースデポ代表。著書に『核兵器と原発 日本が抱える「核」のジレンマ』など。

 

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