第一次大戦とドイツ革命 ナチスとヒトラーと 池田浩士「ヴァイマール憲法とヒトラー」
「ヴァイマール憲法とヒトラー」(池田浩士)。2015年発行の「岩波現代全書」で読み始めたが、そうか、2022年11月に「岩波現代文庫」で発行されていたのだねー。現代全書は全280頁ぐらい。最初の「ナチスは合法的に国家権力を掌握した」のところから始めたら、またたくまに70頁以上も読んでいた。「第一次大戦」、「ロシア革命」、「ローザ・ルクセンブルクとドイツ革命」、「ワイマール憲法」、「ナチスとヒトラーとマルクス主義」が次々と登場すると、かつての歴史がリアルに飛び込んでくるように感じる。そのため、どうしても勢い込んで読み込んでしまうという「クセ」があるようだ。準備で忙しかった「さよなら。原発!日光の会」第14回総会も終えることができた。なので、ようやく本に親しむことができそうな日々となりそうだ。すでに「『表現の自由』の明日へ」(志田陽子 大月書店)も手にしている。この「ヒトラー」はやはりきな臭さを増していると、多くの人たちも思っている現在の政治状況を感じているため、こんな表題の書籍に惹かれるのだろうと思う。
- ヴァイマル憲法とヒトラー
-
戦後民主主義からファシズムへ
岩波現代文庫 学術456岩波書店 池田浩士 価格 1,694円(本体1,540円+税)
- 発行年月 2022年11月 判型 文庫

第一次世界大戦後の戦後民主主義を体現するヴァイマル憲法の下で、ヒトラーは合法的に政権を獲得した。社会民主党と対立したローザ・ルクセンブルクらの虐殺、憲法の緊急事態条項による民主政治の機能不全などヴァイマル共和国の「影」の部分を冷静に描くとともに、ドイツの人びとを魅了したナチズムの本質を抉り出す。戦争への反省が失われつつあることを問う「後章」を新たに収録。
1 もう一つの戦後民主主義とドイツのファシズム(一九三三年一月三〇日―ヒトラー内閣の誕生;ナチスは合法的に国家権力を掌握した;革命運動としてのナチズム)
2 ドイツの敗戦、もっとも民主的な憲法(ドイツ革命からヴァイマル共和国へ;ヴァイマル憲法と最初の戦後民主主義;匕首伝説の説得力)
3 戦争する国をボランティアが担う(国民はなぜナチズムを支持したのか?;自発性と社会参加―善意とやる気の組織化;「労働奉仕」の法制化と義務化)
4 死と政治(ヒトラー政権はまず最初に誰を抹殺したか?;国家儀礼から戦争国家へ―ファシズム政治の大道;ボランティア労働からホロコーストまで)
5 遙かな国の遠い昔ではなく(ナチス・ドイツと歴史認識;二つの憲法、二つの戦後民主主義;「戦争のできる国」から「戦争する国」へ)
後章 憲法とヒトラーの一世紀後に
« イラン戦争、ウクライナ戦争で「戦争リスク」が現実的に 「さよなら原発!日光の会」第14回総会決議 | トップページ | なるほどの「家庭用プラグインソーラー」 「ベランダにソーラーパネル」がドイツなどで急増 »
「「霧降文庫」」カテゴリの記事
- 「セロ弾きのゴーシュ」の変形か 人気絵本「どうぞのいす」(2026.08.13)
- 「世界の中の日本」を捉え直す 加藤陽子「となりの史学ー戦前の日本と世界ー」(2026.08.11)
- 自堕落な役人が事件では凄腕を 藤沢周平「霧の果て 神谷玄次郎捕物控」(2026.08.10)
- 若き小伝馬町の獄医が「難事件」を解決 藤沢周平「獄医立花登手控え」 (2026.08.09)
- 「新生日本のために先駆けて散る」 傑作「戦艦大和ノ最期」(吉田満)(2026.08.08)
コメント
« イラン戦争、ウクライナ戦争で「戦争リスク」が現実的に 「さよなら原発!日光の会」第14回総会決議 | トップページ | なるほどの「家庭用プラグインソーラー」 「ベランダにソーラーパネル」がドイツなどで急増 »


ドイツの人々を惹きつけたナチズム 合法的に権力を手に入れたナチス さて、今の日本は!?
投稿: ヨウイチロウ | 2026年5月26日 (火) 11時25分