「不快指数」は気象用語から警察用語へ 序説第33号へ「現代俳句」20句
9月1日に創刊から半世紀を超えた同人誌「序説第33号」が発行されるが、そこに論考と俳句を寄稿した。論考は「大戦起るこの日のために獄をたまわる 治安維持法施行から101年」(約1万1000字)。この原稿つくりで新興俳句弾圧事件と「橋本夢道」や「渡辺白泉」など、「京大俳句」など新興俳句誌に寄稿していた多くの俳人の作品をかなり読み込んだ。その作業をしていた際中に「私も現代の俳句をつくってみたい」と思わせた。その結果、生まれたのは、治安維持法によって、昭和10年代に集中的に弾圧を受けた「新興俳句」を念頭にした20句。ただし、「ホトトギス派」でももちろんなくて、「プロレタリア俳句」そのものでもない。手にしてみると、季語がない「山頭火」や「放哉」のような、形で言えば、いわゆる無季俳句、超季俳句、自由律俳句となっていた。ただ、内容というか、主にテーマ主義でもあるので、現代版「新興俳句」といったらいいかも。でも現在進行形の社会派俳句なので、う~んということで、とりあえず「現代俳句」と勝手に名づけてみた。それが成功したかどうかは何とも言えないのだが(笑い)ー。
「序説第33号」
「不快指数」は気象用語から警察用語へ
「現代俳句」20句 黒川 純
「不快指数」は気象用語から警察用語へ
必ず同調圧力がストップをかける「忖度」で
「くだらない法律」がいずれ「我が家」の玄関に
嫌いは四つ葉クローバーで決める国旗損壊罪
嫌いの感情は世間におっかぶせて「敵は本能寺」
(「国旗損壊罪」成立にやっきの高市政権に)
フクシマを「コトババンク」は「馬耳東風」と解説する
手続きをとりました」と強弁するためにあるパブコメ
亡国へ至る笑止千万の「第七次エネ基本計画」
地獄の一丁目を原子力村が唱和する「最大限活用」
(「原発を最大限活用」の第七次エネルギー基本計画に対し)
太平洋戦争の月日を超えた弾丸がきょうも飛び交う
ドローンが変えた現代の戦争でも続々と斃れる兵士
東西の腕白坊主は原発を標的に地球儀をもてあそぶ
何度も「勝負あり!」とされている講道館大統領
濃霧を突っ走る賭けのトランプゲームに市場が騒ぐ
(太平洋戦争の3年8カ月を超えたウクライナ戦争に)
いいかげん聞き飽きたやってるふりの「橋渡し役」
オブザーバーも外すノーベル平和賞を受けた国
「広島が消えた日」がお蔵入りするのはいつの日か
八十年後も焼き場の少年は今も立ち尽くしたまま
あっもここっちもペンキがはがれ始めた「核の傘」
(「核兵器禁止条約」にそっぽを向く政権に)
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