次々と質疑が続いた「日光の会」自主講座 県政出前講座「栃木県における再エネの状況」
「栃木県における再エネの状況」をテーマにした県政出前講座を7月31日(金)14時05分から15時45分まで1時間40分、日光市民活動支援センター第4・第5会議室で開きました。「さよなら原発!日光の会」の自主講座で、「受講」したのは12人。脱原発を実現させたドイツから帰省していた女性以外はいずれも「日光の会」の会員でした。講師役である県気候変動対策課の職員2人を加えると14人で、「教室」がほほいっぱいでした。
出前講座はほぼ1時間が県職員による解説でした。「地球温暖化と気候変動」という表題がついたレジュメ(A4版24頁)を基本にプロジェクター(日光市民活動支援センター備品)による解説が続きました。内容は「1 気候変動の影響」「2 気候変動への対応」「3 栃木県の取り組み」「4 栃木県における再生可能エネルギーの状況」「5 まとめ」。知られている「パリ協定」(2015年)をめぐる動きや2020年12月に「2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すこと」を宣言したこと、2023年4月には「栃木県カーボンニュートラル実現条例」を制定したことなどを背景に気候変動に対処していく今後の目標とそのロードマップ・工程表が主な内容でした。
「栃木県内の再エネの設備事例」としては、「那須野が原水力発電所」(那須野が原土地改良区連合)、「那珂川バイオマス発電所」(株式会社那珂川バイオマス)、川治第一発電所、板室発電所、風見発電所という三つを含む「県企業局県営水力発電所」の三例が紹介されました。「再エネの導入については、ポテンシャルの高い太陽光発電を中心に導入促進を図っている」(出前講座「まとめ」)と、太陽光発電を前面に押し出していますが、ソーラー発電についての事例紹介はありませんでした。この点は質疑応答でも「大きな役割があるという太陽光発電の先進的な事例紹介が欲しかったのだがー」という声が上がっておりました。
講座によると、今回の講座で知りましたが、栃木県では2050年カーボンニュートラル実現に向け、「栃木カーボンニュートラル15(いちご)アクション県民運動」を展開中だといいます。それについて、講座に先立ち、「今日から始める 県民向け脱炭素ガイドブック 改訂版」(A5版22頁)が参加者に配られました。この中では各家庭でも暮らしに応じた効果的な省エネ・省CO2対策を提案し、対策を実施した場合の「光熱費の削減額」をわかりやすく示すという「エコ診断」の薦めに関心が向きました。講義でもこのエコ診断の受診を促しておりました。
質疑応答は20分を予定していましたが、次々と質疑の声が続き、予定時間をオーバーして30分以上も続きました。この講座はもともと再エネの県内の具体的事例は多くを聴くことはできないという前提で組まれていました。それにしても栃木県のおける脱炭素化の目標やロードマップなどがメインとなったことで、再エネについて具体的で先進的な取り組みを知りたかった私たちにとってはやや物足りない感じがしました。これもありで、「カーボンニュートラルの実現に向けた工程表などを受けて、では、今の時点でその実現の実際の度合いはどこまで進んでいるのか」といった質疑も出ていました。
ほかにも「欧州で進んでいるベランダ小電力である『プラグインソーラー』だが、オフグリッドの小電力なども含めたこの種の家庭小電力についての栃木県の取り組みはどうなっているのか」「荒れ放題となっている遊休の小中学校用地を活用した再エネの取り組みを県に期待したい」、「栃木県は通勤・通学で公共交通を使うことでCO2削減に取り組んでいると承知しているが、県職員の人たちは実際に実践しているのかどうか」などの質疑や意見が上がっておりました。
「日光の会」の2026年度活動方針では、エネルギー事情の象徴である太陽光を始めとする再エネの最前線を知るために、再エネ施設の県内現地見学会に取り組むことを盛り込んでいます、その見学会の前段として県内の再エネの「姿」を知っておこうということで今回の講座が組まれました。講座でその狙いの一部は取り込むことができたと思いますが、やはり、まずは現地見学会を組んでいくことが先決だろうと。講座後のこの日の「日光の会」役員会では、次回の役員会で現地見学会を選定し、晩秋にも実施していこうということになりました(富岡洋一郎)












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