19日(土)に結成総会を開く「戦争させない総がかり日光市民連合」はその前日の18日(金)14時から1時間半、日光市今市の小倉町交差点で「戦争法廃止全国2000万人書名」の街頭署名活動を行います。ぜひ、ご一緒に街頭署名活動を。
「安倍政権による解釈変更は、そもそも手続き一つとってみても、順番が逆さまです。まず『憲法改正していいですか』と、国民に聞いて、『いいですよ』といわれ初めて『では、集団的自衛権の行使を容認していいですか』とあらためて国民に聞くべきもののはずです。ところがその手続きをすっ飛ばして、無理やり解釈変更で集団的自衛権を行使できることにしました」(「憲法の良識」 109頁)
9日は、終日、小雨模様だったので、「晴耕雨読」へ。とくに憲法学者・長谷部恭男さんの最新刊の朝日新書(2018年4月30日第一刷)『憲法の良識 「国」のかたちを壊さない仕組み』を一気に。それが面白いので、「霧降文庫」に積読していた『憲法と平和を問い直す』(ちくま新書 2015年7月5日第12刷)もその流れで、読み終えました。
『憲法の良識』では、第7章「憲法と戦争の意外な関係」のなかの「自己保存の権利」などをキイワードにした法哲学が魅力的な展開だ。このなかで、知られるルソーの「人間不平等起源論」が紹介されているが、これは邦訳だという。もともとの題「戦争法原理」なのだという。「え~、そうなのかー」と。青年時代に手にしているのを思い出したが、これはわけもわからず読んでいた覚えがある。なので、再びルソーに挑んでみることへ。
もっとも大事なキイワードである集団的自衛権についていえば、『憲法と平和を問い直す』の第8章「平和主義と立憲主義」のところに、「さもありなん」という箇所がありました。
「自国の安全が脅かされているとさしたる根拠もないのに言い張る外国の後を犬のようについて行って、とんでもない事態に巻き込まれないように、あらかじめ集団的自衛権を憲法で不定しておくというのは、合理的自己拘束として、充分ありうる選択肢である」(『憲法と平和を問い直す』「穏和な平和主義へ」162頁)
「ドゴール将軍が喝破したように、『国家には同盟者はありえても、友人はありえない』。自国の利害得失の計算を離れて国家間の関係はない。国家間に友情があると考えている人は、国家を擬人化して考えすぎている。それは自国の利益にとってきわめて危険な情緒論である」
(折々の状況 5月9日)
ブログランキング久しぶりの霧降文庫、アクセスチエックでランク上昇へー
きょう10月2日(日)の朝日新聞の書評欄で、しっかりと、この著書が。この分野の第一任人者である保坂正康さんが書いている。「かつて日本は、世界から『どちらを選ぶか』と三度、問われた。より良き道を選べなかったのはなぜか」。まさに「日本近現代史」の最前線の講義録。
読めたのは、まだ3分の2だが、新鮮なのは、「日独伊三国同盟」を結ぶまでの担当者たち議事録や蒋介石の日記など。いわゆる「目からウロコ」ものの読み物。歴史をしっかり知って、今の政治の動きをチエックしないとー。そう思わせられる魅力的な著書だ。
466頁という大著だがー。『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(加藤陽子 東京大学文学部教授 朝日出版社 2016年8月10日)。
日独伊軍事同盟とはどのようなものだったか?。
「アメリカを牽制する同盟でしたが、日本がほんとうにほしかったものは、仏印蘭印(注・ベトナム、インドネシア)など、宗主国を失った植民地だったわけです。そのための同盟であり、そのための大東亜共栄圏というスローガンでした。植民地解放などというスローガンは、後からつけられたものです。陸海空三省の代表者などが、内緒で議論している議事録を読めば、日本の赤裸々な姿が浮かびます。理念がないのです。人を惹きつける理念が」(299頁)
■この国はなぜ3回誤ったのか
太平洋戦争への道筋で世界が日本に、「貴国はどちらを選択するのか」と問うたときが3回あったと、著者は説く。リットン報告書、三国軍事同盟、日米交渉。その選択時の状況を分析することは現代政治への教訓となる、との思いで、二十数人の中高生たちに説明したのが本書である。
著者の歴史観を土台に据えて、この国が3回の選択をなぜ誤ったのかが具体的に検証される。それぞれの折のキーワードをもとに日本と国際社会の関係が解剖されていくのである。リットン報告書の章では、リットンが語った「世界の道」は、はからずも吉野作造が用いた「世界の大勢」と重なりあう。満州が大切なのはわかるが、貴国は「世界の道」、つまり「正気に戻るのですか」と問うたというのである。
日本はその道に戻らず、孤立していった。
三国軍事同盟については、ドイツが求めた条文の「第三条」が問われる。アメリカという語は用いられていないが、仮想敵国をアメリカとした内容だ。20日間で結ばれたこの条約について、軍部や官僚の一部が「目の前に、よりほしいものがあった」ためと言い、それが蘭印(らんいん)仏印だった。軍事同盟を結ぶ基本的な姿勢の欠如に驚かされる。
日米交渉のキーワードは「日米首脳会談」である。近衛首相がルーズベルト大統領に首脳会談を呼びかけた「近衛メッセージ」(1941年8月)が、野村駐米大使の不注意で漏れて日本国内にも伝わってくる。国家主義団体が近衛攻撃のビラを撒(ま)くが、その妄動ぶりが国策決定にも響くのである。3回の選択時に、日本はなぜバランスのとれた判断ができなかったのか、著者は日米交渉の出発点になった諒解(りょうかい)案に新しい見方も示す。
著者の知識に接する中高生たちの問題意識の鋭さは頼もしい。「普遍的な理念の具体化」が欠けていた時代だったという結論を読者もまた共有する。
評・保阪正康(ノンフィクション作家)
*
『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』 加藤陽子〈著〉 朝日出版社 1836円
(「折々の<状況>その44」
それを言うなら、「政府は憲法を無視している」、とー。
佐高 確かに、「立憲主義」と言っても、何も言ったことにならないですよね。学者や弁護士が憲法の話をするときによく使いますけれども。
小林 そうなの。専門家は「立憲主義」という言葉だけで納得しているんです。立憲主義という言葉を専門家は決めゼリフだと思っているが、世間の人はそうは思っていない。立憲主義というだけでは、イメージは湧きませんよね。一般の人は「何、それ?」という感じですよ。「政府のやっていることは憲法違反です。憲法を無視しています。憲法は政府を縛る法なんですから、おかしいじゃないですか」と言ったら、人はついてきますよね。
佐高 そうだと思う。
小林 「立憲主義」でうなずき合っていても、意味がない。本当に不思議そうに何度も言われましたよ。「先生は立憲主義という言葉を使わないですね」とか。「先生の教科書を見てみましたが、『立憲主義』という言葉を一度も使ってないですね」とか。それに対して、僕は「当たり前だろう。憲法を語れば、すべてが立憲主義なんだから。改めて言うべきことでもないでしょう」と答えています。
憲法審査会で「違憲」と唱えた3人の憲法学者の一人、慶応大名誉教授・弁護士の小林節さんと評論家で「週刊金曜日」編集委員の佐高信さんとの対話集『安倍『壊憲』を撃つ』(平凡社新書 2015年9月15日初版第一刷り)。
(「折々の状況その43 2016年4月13日」
第56回足尾合同新年会へ。「さよなら原発!日光の会」代表、「戦争させない総がかり日光市民連合」共同代表として、「挨拶してね」と。足尾には「日光の会」の副代表や複数の役員も。久しぶりに「挨拶メモ」をつくって。「3・26 脱原発大集会」参加呼び掛けのチラシ付きだったのは、さすがです。
(この挨拶で手にしていたメモ。このうち8割ぐらいを伝えました)
「国民の7割が原発はもういい」
★脱原発社会をめざす市民団体「さよなら原発!日光の会」(約80人)。福島第一原発事故から5年、チェルノブイリ原発事故から30年。今も10万人。政府・東電は川内原発1号機、2号機再稼動、さらに高浜原発を再稼動。
★原発事故被害者の救済と補償も含め。「さようなら原発1000万人アクション」など(「原発をなくす全国連絡会」「首都圏反原発連合」主催)第6回ノーヌークスデイ」、3月26日、代々木公園で過去最大規模集集会をめざす。「日光の会」も大型バス(53人乗り)。ML、FACEBOOKで募集開始。3000円往復。ぜひ参加を。
★うたぐり深い人は「デモで社会が変わるのか?」。『ぼくらの民主主義なんだぜ』(高橋源一郎)。「柄谷行人はこう答えるか。『デモで社会は変わる、なぜなら、デモをすることで、人がデモをする社会に変わるからだ』」と。
★新しい暮しへ。スモール、シンプル、スロー。災害対応ものソーラー。27日、日光市民活動支援センター「小規模自家発電ワークショップ」。25人定員、ぜひ参加を。
「新しい戦前にしないために」
★安倍政権、昨年9月19日、強行採決で憲法違反は明らかな戦争法。シールズ(自由と民主主義のための学生緊急行動)が昨夏、全面に。栃木県でも若者がD3「安保法制に反対し、選挙投票を促すデモ」を初めて企画。この1月24日、宇都宮城址公園で。参院選をにらんだ行動。
★1月26日、「戦争させない総がかり日光市民連合」結成。足尾の九条の会やさよなら原発!日光の会など11団体。県内でも1週間ほど前、2月6日「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める栃木県民ネットワーク」を結成。全県から35団体が参加。★2000万人署名。若者選挙権。毎月19日行動も。「市民連合」の目標1万6000筆。
★いずれにしろ、参院選。熊本、野党統一候補実現。斎藤美奈子紹介「独裁体制から民主主義へ」(ジーン・シャープ)。権力に対抗するための演説、声明、宣言、集会、抗議、討論会など「非暴力行動198の方法」。それらの闘いへ。
★けさの朝日新聞栃木版「足尾に緑を育てる会、今春、20周年ですね」の記事に登場していた元足尾砂防出張所長の鶴巻和芳(つるまきかずよし)さん。「足尾の二度泣き」-赴任時は辺地に泣き、離任時は人情豊かな地との離別に泣く。
戦争法に反対し、戦争法を廃止させていく「日光市民連合」が発足しました。正式名称は「戦争させない総がかり日光市民連合」。立憲主義と9条を生かし、それを広く市民に訴え、国会に求め、実現させていくことを目的に。
日光市の今市、日光、足尾の各地区にある「9条の会」と、その「連絡会」を中心に、今市と日光にある「新日本婦人の会」や「さよなら原発!日光の会」、「平和委員会」など11団体でスタート。2016年1月26日に会合を開き、「申し合わせ事項」などを確認した。
真っ先に取り組むのは、戦争法の廃止を求める「全国2000万人署名」。すでに全国各地で取り組まれている。ここ日光でも「日光市民連合」として最大限の取り組みを行っていく。
これから戦争法が強行採決された「19日」(2015年9月19日)に狙いを定め、毎月19日に統一行動を行うことも決めた。これから2月、3月、4月と、この日の午後1時半から1時間、今市のスーパー「かましん」入り口で「2000万人署名」を呼びかける。
日光市の人口は約9万人。全国2000万人署名を実現させるため、獲得署名目標は日光で1万6000人ー。どこまできるか、かなり高い数字だが、ぜひそこに向けて取り組んていく。みなさんの署名、そして協力と支援もお願いします。
一方、全県では戦争法に反対する三つの市民団体の呼び掛けで、「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める県民ネットワーク」を設立させる動きが決まった。6日に栃木県弁護士会館で設立会議を開き、スタートする。
もちろん、「日光市民連合」も、目的を同じくする全国、県内の団体と「連帯・連携・協力」していくことを確認しており、「県民ネット」にも代表らを送り、設立に参画する。
(以下は「日光市民連合」の「申し合わせ事項」です)
1、会の名称は「戦争させない総がかり日光市民連合」とします。
2、この会は、戦争法(平和安全保障関連法)を廃止し、立憲主義の原則を堅持し、憲法9条を守り、活かして行くことを広く市民に訴え、国会に求め、実現させていくことを目的に活動します。
3、会を構成する賛同団体、個人は、対等・平等を貫き、民主的運営を原則とします。
4、会の運動を進める上で、次の役員を置きます。
共同代表・・・若干名で構成し、会を代表します。
※順次賛同団体・個人の代表を追加してゆきます。
事務局幹事・・・事務局を日光市内に置きます。
会計幹事・・・会の財政・会計全般を管理します。
※順次選出して行きます。
会計監事・・・2名で構成し、会計監査を担当します。
※順次選出して行きます。
幹事・・・若干名で構成し、会の運営に当たります。
※順次賛同団体、個人から追加してゆきます。
5、会は、年1回総会を開催し、活動方針、財政収支、役員の改選、その他必要事項を決めます。
6、会は、必要に応じて幹事会を開催し、運営に当たります。
7、会の財政は、年会費、寄付金、事業収入で賄います。
会費は個人、団体とも一口1000円とします。ただし、それぞれの事情や規模に応じて、運営に必要な口数をお願いします。
8、会は、目的を同じくする県内、全国の組織・団体と連帯・連携・協力してゆきます。
9、この申し合わせ事項は、2016年1月26日発効します。
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